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CHINON CP-9AF MULTI PROGRAM


“CHINON CP-9AF MULTI PROGRAM”

 今や米Kodak傘下でデジカメ専業メーカになってしまった、チノン最後且つ唯一のレンズ交換式AF SLRカメラ、CP-9AFです。

 チノンの一眼レフはCE-5あたりを境としてほとんど国内では販売されず(CP-7mは出ましたが、“6”番台が出ていません)、ほとんど輸出のみになってしまいましたが、このCP-9AFはヨーロッパではそこそこ売れたようで、ドイツのe-Bayなんかではよく見かけます。
 基本はPentax Kマウントなんですが、AFはPENTAX AF SLRとは異なりレンズ内モータ駆動。そのため合焦スピードは恐らく下手なPENTAX AF SLRより速いかもしれません。チノンではこのマウントをCマウントと言っていたようですが、それじゃヴィデオ・カメラ用のレンズ・マウント名称じゃないですか。
 機能的にもチノンが起死回生を狙った力作で非常に充実していますが、いかんせん時既に遅しというところだったんでしょうね。レンズもズームが3本発売されましたが、自社製は28-70mm一本だけで、画像にある35-135mm(これは、オランダの中古屋で死蔵していた物を取り寄せました。やっかい払いで喜ばれたのなんの)はシグマ製で、70-210mmは京セラ・オプテック(富岡光学)製のようです。....28-70mmもなんとなく京セラっぽいんですけどね。

 画像のストラップはチノン純正ですが、CP-9AFには専用のグレーのストラップがあります。もっとも、流石に入手は困難ですね。
 こういう孤高の機械はバックアップがないと心許ないんですが、ようやくちゃんとした標準ズーム・レンズと一緒にスペア・ボディも入手しました。ドイツのe-Bayだと結構出てくるんですが、PayPalが手軽に使えるアメリカやイギリスのe-Bayだとなかなか出てこないんですよね、これ。
 ついでに、純正ストロボのAF-S280も入手済みです。

(2004/07/04:追記)
 2004年7月1日付けで、チノン株式会社が株式会社コダック・デジタル・プロダクト・センターと社名変更し、チノンを屋号に冠する会社が消滅しました。
 時代の趨勢とはいえ、チノンのカメラを持ってる一人としては、とても複雑な思いです。
 とりあえず、Webのホームページが消滅する前に、ロゴのグラフィックは落としておきましたが....。

(2009/02/19:追記)
 日本未発売だとばかり思っていたのですが(というか、国内ではウチの在庫(^^;)以外、見たことありません)、90年版のカメラ年鑑にバッチリ載ってました。
 しかし、1台くらい中古屋にあっても良いような。

 主な緒言は以下の通り

外寸(D×W×H):50mm×150mm×90mm、重量:545g
シャッタースピード:1/2000〜8(sec:Manual)〜15(sec:AE)、B(1sec〜90min)、シンクロ:1/60〜1/100(sec)
ファインダー:視野率 92%、倍率 0.87倍
ワインダー巻き上げ速度:2.5コマ/秒
フィルム感度設定:(手動/DX)ISO 25〜1600
専用ストロボ:AF-S280 TTL、AF-S120(画像参照)
定価(当時):\72,000
国内発売:1988/7


at: 2003/12/31(Wed)
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