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広角大口径ズーム、“HOYA HMC ZOOM & MACRO 25-42mm f:3.5


HOYA HMC ZOOM & MACRO 25-42mm f:3.5

 珍しい画角(焦点距離)の、大口径広角ズーム。
 最近では25mm〜50mm級の広角ズームもf:2.8級が珍しくなくなりましたが、20年前だと事情が変わり、当時としてはかなりの大口径になります。ちょっと珍しい焦点距離で、しかも、当時の広角ズームにではかなり珍しいマクロ機構も付いてます。

 HOYAのレンズはケンコーつながりでトキナーが供給していたと言われていますが、Tokinaレンズには似たスペックの物が無いため、ちょっと不思議なレンズです。
 また、わたしが当初調べたラインナップにも無いスペックのレンズなので、ちょっとびっくりするとともに、保谷レンズの奥の深さを垣間見た気がします。
 なお、わたしが入手したのはM42のプラクチカ・スクリューマウントで、自動絞り対応の物です。絞りの構造はM42の連動ピンと同じ物がマウント内部にあり、それを更にリングを介して動かすというもので、非常にユニークです。このためマウントごと換装出来るようになっていますが、フランジバックの短いCanon FDなんかはどうしていたのか、ちょっと興味をそそりますね。

 最初、中玉に薄いクモの巣状のカビがあったんですが、レンズ後群を外して(これがまた、カニ目があれば簡単に外れる)清掃しました。長いことそのままだったようで、コーティングにちょっと痕が残ってしまいましたが、まぁ、大勢に影響は無いでしょう(日本円で\6,500くらいでしたし)。

 マクロ機構のメカニズムもちょっと凝ってまして、通常のズーミングのメカを切り替えて使うんですが、マクロ・ポジションにすると、前群だけが繰り出され、全域でフォーカシングが出来ます(通常は後群が後ろに後退して、焦点距離を縮める)。

 さすがに広角ズームなので巨体です。近々届く予定のFrektogon/Practicar 20mm/f2.8や、そのうち入手予定のYASHICA ML 28-50mm f:3.5と比較してみようと思ってます。  

《レンズ緒言》(Praktica Mount:カタログ値)
構成:11群11枚
画角:80°〜56°
最短撮影距離:80cm(マクロ時24cm)
最小絞り:f:22
フィルタ径:φ72mm
寸法:φ75mm×78mm
重量:550g
国内定価(当時):\--,---
国内発売:無し


at: 2004/02/19(Thu)
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