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“HOYA HMC ZOOM 28-50mm f:3.5-4.5”


HOYA HMC ZOOM 28-50mm f:3.5-4.5

 軽量級準広角ズームレンズ。
 50mmからの広角寄りズームです。
 わたしのHOYAブランドのレンズ収集はこれで最後。

 RMCトキナーを含め、他社にもこのタイプのレンズ(28-50mmの直進式)はほとんど無く、唯一スペックが似通っているのが、マミヤ・セコール・ズームE 28-50mm f:3.5/4.5。ですが、微妙に画角が異なります。もっともこれはフランジ・バックによってい微妙に変わりますからね。
 フランジバックの差から来る最短撮影距離やマウント構造から来る重さの差、当時のトキナー、ヤシカ/富岡、マミヤのレンズ相互供給の関係から見て、ほぼ間違いないだろうと考えています。  

 HOYAブランドのレンズでもっとも個体数が少なそうなレンズで、1本目の28mm f:2.8を入手してから巡り会うまで数年かかりました。でも、e-Bayで一本出てきたら立て続けに数本出現して、なんだかなーな状態で....。
 実はこれ、2本目でして、1本目はかなり草臥れていたんですが、この個体は状態そこそこで、ケース付きでした(ストラップは未開封)。
 ズーム倍率が小さいうえに、直進ズームで、かなり動作が軽いため、使い勝手はイマイチですね。

《2023/07/14:追記》
 その後、スペックが似通っているマミヤ・セコール・ズームEの写真がeBayの商品写真にアップされていたので現物と比較したのですが、前玉/後玉の形状レベルで全然違いました。
 レンズはカタログ・スペックが一緒でも構造や仕様が変わる事はあるんですが、レンズ製造メーカー・ブランドやカメラ・メーカー・ブランドで前玉と後玉の組み付け方がこのレンズと同じモノは遂に見つかりませんでした。
 レンズの構造がそっくりなのはexpertという販売専門ブランドのコニカARマウントのズームレンズだけでした。ただ、これも製造元は不明。
 28-50mm f:3.5近傍で直進ズームというと、このHMC ZOOM 28-50mm以外は、野地光学のSuper OZECK Autoか、Zoom Nikkor、そしてSekor Zoomくらいしかないのですが、どれとも違いますね。そもそも、トキナーにもありません。HOYAのオリジナルですかねぇ? 開発費や新規製造のコストなんかを考えると、難しいですけどね。

 色々調べた結果、朧気として見えてきたのは、このHOYA HMCレンズ群、絞りリングが白アルマイトのレンズがトキナー、普通の黒アルマイト(塗装もあるかも)は地野光学製と思われます。
 ただ、このレンズのスペックに合致するレンズはスーパー・オゼック・オート(上記のように同じ焦点距離のズームレンズはあるんですが、f:2.8通しですし、鏡筒のサイズが違います)には無いので例外なのかも知れませんが、当時の関係者の証言やメーカ間の受発注資料でもないとわかりませんね。
 こういうサードパーティー・メーカーは廃業してしまうと沿革情報とかも完全に消えてしまうので、調査も困難ですし(調査自体は、知の探求なので面白いんですけどね)。

《レンズ緒言》(カタログ値)
構成:8群9枚
画角:75°〜48°
最短撮影距離:80cm
最小絞り:f:22
フィルタ径:φ55mm
寸法:φ67mm×52.5mm
重量:300g
国内定価(当時):\--,---
国内発売:無し


at: 2009/01/03(Fri)
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