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HOYA HMC 28mm f:2.8


HOYA HMC WIDE-AUTO 28mm f:2.8

 日本ではメガネ・レンズでしか知られていない、HOYA(保谷)の35mm SLRカメラ用レンズです。

 このレンズは海外でも英国だけでしか販売されていないため、存在自体が非常に貴重です(英国では珍しくないそうです)。全部持ってる人は多分全世界を探しても居ないかも知れません。
 参考までに、ラインナップはここ

 まだ実写に関してはあまりやっていないのですが、流石にレンズ・メーカ各社にガラスを供給しているだけあり、結構優秀なレンズのようです。特徴は銀色の絞りリングなんですが(アルミです)、終焉期に販売された物には黒アルマイトのタイプが若干あるようです。
 ML28mm f:2.8と比較すると、レンズの直系はかなり小さいのですが、仕上がりをぱっと見た限りではそれほど歪みはきつくないようです。
 作例は大崎GateCity。メイン・エントランスから最下層のショッピング・モールを見下ろしています。

 日本製のメジャーなカメラ・マウントはほぼ揃っているようで、オークション等を見ている限りでは特にオリンパスOMとミノルタMDマウントが多いように思えます。
 オリジナルはRMCトキナー MX28。

(2004/04/05:追記)
 入手した当初はなんともなかったんですが、しばらく防湿庫で保管していて、久しぶりに使おうとしたら、絞りが動かない....。どこからしみ出したのか、絞り羽根の一部にオイルが付着してしまい、粘度の高いオイルの表面張力で張り付いてしまったようでした。
 流石に保谷ではメンテ出来ないでしょうし、どうしたもんかと悩みましたが、YASHICA ML 55mm f:4と同じ手法でなんとかなりました。

 保谷のレンズは絞り駆動のスプリングの力が結構弱いので、ヤシカやプラクチカのレンズだと苦もなく動くレベルの付着なんですが、どうしても全開してしまうと、引っかかったような状態になり、正常に動きませんでした。
 そのため、こっちは羽根の回りにEEをスプレーし、周囲のオイル雰囲気を吹っ飛ばし、EEがべったり付着した状態で無理矢理絞り羽根を動かし、満遍なく行き渡らせ、オイル分を飛ばす、という荒療治をしましたが、まぁ、なんとかなったようです。

 大体、この手の作業は1回ではダメで、2回バラして洗浄する覚悟が要りますね。

《レンズ緒言》(Y/C Mount)
構成:7群7枚
画角:72°
最短撮影距離:30cm
最小絞り:f:16
フィルタ径:φ52mm
寸法:φ62.5mm×38mm
重量:190g
国内定価(当時):\26,900(MX28)
国内発売:無し


at: 2004/01/01(Thu)
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