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HOYA HMC ZOOM & CLOSE FOCUS 80-200mm f:5.5


HOYA HMC ZOOM & CLOSE FOCUS 80-200mm f:5.5

 非常に細身の変わったレンズ。開放f値は結構辛いですが、1mまで寄れるので取り回しはし易そう。

 普通、ズームレンズは前玉の方が径が大きく、ピントリング(ズームリングを兼ねる場合が多い)よりマウント側が細いのが普通なんですが、これは絞り環部分が一番太い、ちょっと変わったデザインのレンズです。
 開放f値は5.5で、安めの300mm級のレンズ並みに暗いため、フォーカシング・スクリーンのスプリット・イメージなんかは真っ暗になってしまって、ピント合わせはかなり辛いですね。

 まぁ、想像するに、このスペックのままf値を稼ごうとすると、レンズの径がかなり大きくなる上に、解放時の収差などを抑えるのが困難になるため、これがいっぱいいっぱいだったんでしょうね。
 ただし、CLOSE FOCUSが示すとおり、200mm側でも1mまで寄れるため、かなりの高倍率になります。開放でもf:5.5なので被写界深度も余裕がありそうなので、意外と使いやすいかもしれませんね。
 それを意識すると、Carl ZeissのVario-Sonnar 80-200mm f:4は、このCLOSE FOCUS仕様のHOYA HMCレンズと同じ最短撮影距離で、一段明るいf:4をたたき出しているので、やっぱり凄いなぁ、ということになりますね。

 普通のHOYAのレンズだとY/Cが出てくるまで待つんですが、これはちょっとお目にかかれないスペックなので、思わず手を出してしまいました。
 ウチにあるKマウントのボディはコシナ系が3台(一台、リコー・ブランド)にチノンが3台ですが、CHINON CP-9AFのボディはフォーカス・エイド機としても使えるので、ちゃんと合焦時にシャッタが落ちるか試してみようと思ってます。

(2004/2/23追記)
 CP-9AFのボディで試してみました。
 マニュアル・レンズですと、京セラAFにもあるCatch in Focusモードになりますが、かなり明るい場所じゃないと合焦サインが出ず、レリーズが落ちません。
 でも、まぁ、使えないことは無いですね。

《2023/07/14:追記》
 その後調べた限りでは、このレンズも地野光学のスーパー・オゼック・オート・ズームのようです。
 同一スペックのオゼック・ブランドのレンズがゴロゴロ出てきました(^^;。ただ、手持ちのカメラ年鑑には記載されてないので、国内で売られていたかは微妙ですね。

《レンズ緒言》(Pentax K-Mount)
構成:9群12枚
画角:30°〜12°
最短撮影距離:100cm
最小絞り:f:22
フィルタ径:φ49mm
寸法:φ62mm×119mm
重量:425g
国内定価(当時):\--,---
国内発売:無し


at: 2004/02/19(Thu)
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