“Schneider KREUZNACH XENON 50mm f:1.4” |
XENON 50mm f:1.4
韓国・三星グループ唯一の自社製SLR向け標準レンズ。レンズ自体は韓国製ですが、設計はRolleiflex用の固定/交換レンズやPentacon 6用交換レンズで有名なドイツのSchneider KREUZNACH(シュナイダー・クロイツナッハ。ちなみに、Praktica BX-20sのシュナイダーは、シュナイダー・ドレスデン)で、デザインもRolleiflex SL6000系やPentacon 6向けの物に通ずるものがあります。
唯一使えるボディがSAMSUNG SR4000で、マウントも独自の物です。ミノルタαに酷似していますが、微妙に違います。α側のマウントをいじれば使えるかも知れません。
ミノルタαをベースに開発されたらしいことは容易に想像できるのですが、そのためにMFカメラにはあって当然の絞りリングがありません。AF SLR向けレンズで絞りリングがあるのはPENTAX向けとNikon向け、あとCONTAX N系くらいですが、MFで無いのはかなり不便です。マニュアル絞り時はカメラの背面のダイヤルで操作しますが、このダイヤル、露出補正など他の機能も持っているため、結構やっかいです。
ただ、レンズ自体は非常に優秀で、意図的に逆光で撮影してもかなり高いフレア耐性を見せてくれますし、開放からキレのある締まった描写をします。
シュナイダーの50mmレンズでf:1.4というのはこれだけで(ライカ・マウントでSummitarのベースになったXenon 5cm f:1.5というのはありますが、非常に古いレンズなので流石に比較は無理でしょう)孤高のマウントのため使い回しが効かないのが残念ですね。 Xenon 50mmにはRollei QBマウント用のf:1.8がありますが、そちらは平凡なレンズだそうです。いずれ比較はしてみるつもりです。
作例は霧の中(山の下からは雲ですが)の野尻湖。カメラにお任せモードです。
(2010年8月12日:追記)
これしか無いと書いたXENON 50mm f:1.4ですが、実はRollei QBMマウントのプロトタイプで50mm f:1.4がありました。
e-Bayに出品されていて、出品者はあのフォト・アーセナル。ただ、見た目、どうも初期型のPrakticar 50mm f:1.4に酷似していて(あの特徴のある前玉がそこに)。
PENTACONからのOEMだったかもしれません。
《レンズ緒言》
構成:6群7枚
画角:46°
最短撮影距離:45cm
最小絞り:f:16
フィルタ径:φ49mm
寸法:φ66mm×40.5mm
重量:225g
国内販売:----年--月
at: 2004/01/01(Thu)
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