TOP 
RICOH XR-P


“RICOH XR-P”

 リコー一眼レフのフラッグシップモデル、XR-Pです(リコー一眼レフではシリーズ中で最も高額)。
 北米でのXR型番機種としてはXR-S、XR-Fに次ぐ3機種目になります。

 リコー一眼レフの特殊機能である、TV撮影モードを初めて搭載したモデルで、TVドラマやアニメの同人誌なんかを作っていた当時のヲタク層(あと放送関係の機器を製造・販売していた企業)御用達のカメラです。

 初めてプログラムモードを搭載した機種でもあり、シャッター優先/通常/深度優先の3つのプログラムモードも搭載しています。
 また、左肩部にあるインターバルタイマー/セルフタイマー・スイッチのインターバルを“0”にすると、左手用シャッターにも使えるという、まさに何でもありな機能満載モデルです(その割にプレビューが出来ないというのが、リコーらしいと言うか....)。
 おまけにボディ・ダイキャストがチノン系のしっかりしたものなので、『中級』一眼レフとしては隠れた名機とも言えます。
 Webの記事なんかを読んでると、リコーのカタログのコピー(複写じゃなくて、キャッチコピーの方ね)フレーズの揚げ足を取ってバカにしている物が多々ありますが、価格帯を考えて物を言えよなぁ、と時々思います。多彩な機能を廉価帯で体験して、高級機へ移行するためのステップとして考えるとなかなかリーズナブルですし、バカにされるような中途半端な機械じゃないですからねぇ。

 画像ではXR-P、XR-20SP/KR-30SP専用とも言えるモータードライブのMOTOR3を装着しています。
 MOTOR3は秒3.5コマで当時としては結構高速の部類に入ります(一説では秒3コマ以上をモータードライブ、3コマ未満をワインダーと呼ぶとか。秒5コマが当たり前になったのはずっと後ですしね)。

 で、このMOTOR3なのですが、着脱もモータ駆動が可能ですが、初期型は手動着脱ノブが無く、電池ぶたの開閉が着脱面にあり、電池が切れると外せないというとんでもない欠陥があったと聞いていますが、入手したものは手動着脱可能で、電池の取り外しも装着状態で可能です。

 主な緒言は以下の通り

外寸(D×W×H):53mm×136mm×88mm、重量:505g
シャッタースピード:1/2000〜4(sec:Manual)〜16(sec:Auto)、B、NTSC、PAL、PC-CRT、シンクロ:1/125
ファインダー:視野率 93%、倍率 0.88倍
フィルム感度設定:ISO12〜3200
定価(当時):\66,000
国内発売:1984年7月


at: 2009/11/25(Wed)
Copylight 2003-2009 by Masanori Okie
Any copy, reference and Hyper-link from commercial site (include e-Bay, Yahoo! Auction and any other auction sites) without permission is forbidden (non-commercial site is without this limitation).
商用サイト(特にe-Bay、Yahoo! Auction等のオークション・サイト)からの無許可のリンク、参照、転載は堅くお断りいたします。発見の場合は状況に応じ、ホスティングを行っている企業を含めて損害賠償を請求する場合があります。


TOP