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YASHICA 35 YE


“YASHICA 35 YE”

 ヤシカがニッカを買収し、自社ブランドで販売したバルナック・ライカ・コピーでLeica Screw Mountのレンジ・ファインダー・カメラです。
 通常、“YASHICA YE”と呼ばれていますが、1950年代のヤシカの製品案内には“YASHICA 35 YE”となっており、こちらが正式名称のようです。

 ヤシカがフォーカル・プレン・シャッタの技術を導入するためにニッカを買収し、自社ブランドで販売を開始したことから、現行のCONTAX AF SLRまで続くヤシカ/京セラの一眼レフの基礎と言っても過言じゃないと思います。
 しかし、さすがに40年以上も前のカメラですので、まさに鉄の塊。大きさはさほど無いんですが、ずっしりと重いです。
 布幕のシャッタを搭載したレンジ・ファインダー機はシャッタからわずかな光漏れがあるため、長時間レンズ・キャップを外しているとカブるというのも、このカメラで学習しました。

 バルナック・ライカ型のカメラはフィルムを装填するにも一苦労。フィルム・カッタが欲しいんですが、これがまた高い(^^;。巻き戻しもクランク式ではないので一苦労しますが、なんか、こう「オレは写真を撮ってるんだぁ!」という気持ちにさせられるので、不思議なものです。

 画像はハンザの距離計連動アダプタにCarl Zeiss Tessar 45mm f:2.8 T*を装着した状態です。このカメラで撮影する時には、これに更にコシナ/フォクトレンダーのVCメータを載せています。
 ところで、このハンザのマウント・アダプタ、YEは大丈夫なんですが、YFだとスロー・シャッタのダイヤルが干渉して付かないんですよね。困ったものです。
 ちなみにストラップは新宿・戸山の極楽堂さんで売っているオストリッチ・タイプの長い方です。
 買ったときはシャッタが逝っていてジャンク状態だったんですが、浅草のハヤタ・カメララボでオーバホールをしてもらい、現在はすこぶる良好です。

 主な緒言は以下の通り

外寸(D×W×H):47mm×148mm×72mm、重量:760g
シャッタースピード:1/500〜1/2(sec)、2軸
ファインダー:二重像合致式距離計および0.5倍逆ガリレイ式二眼ファインダー、有効基線長57mm、視野率85%
定価(当時):\22,750(Yashikor 5cm f:2.8付き)
国内発売:1959年3月


at: 2003/12/31(Wed)
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