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M42改で間に合わせた? “REFLEX YASHINON DX 500mm f:8”


YASHICA REFLEX YASHINON DX 500mm f:8

 YASHICA/CONTAXマウントが世に出たときに、超望遠レンズは、ミラーレフレックス・タイプだけではなく、屈折光学系のM42 YASHINON 600mmと800mmの発展型も企画されていましたが、結局実現したのはミラー・レフレックスの500mmと1000mmだけでした。
 正式な理由はわかりませんが、ミラーレフレックス・レンズは絞り値が固定で連動メカが無いため、改造がやりやすかったんでしょうね。
 事実、わたしが入手したDX 500mm f:8はまさに純正改造品とも言えるもので、“Y/C”の刻印の入った専用のマウント・アダプタが噛まされています。
 恐らく、在庫のM42マウント版を、急遽改造して対応させたんでしょうね。実はこのマウント・アダプタ、アダプタなんですが外せないようになってます。

 後期のML REFLEX 500mm f:8はトキナーと同じモノなのですが、このREFLEX YASHINON DX 500mm f:8の出生は今となっては闇の中です。富岡光学がレフレンズを作ったとはちょっと思えないので、これもトキナーかもしれません。
 とは言え、YASHICA/CONTAXマウントのYASHICA銘のレンズでは、この500mm f:8と1000mm f:11だけがYASHINONレンズで、異色の存在ではあります。

 1kg近い重さのあるレンズなので、存在感はありますね。もっとも、わたしの入手した個体はドロップイン・フィルタの枠がちょっと難有りで、一度入れると抜くのが至難の業です。マウントにもアタリがあるので、多分、心持ち歪んでるのでしょう。

 ちなみに画像中の搭載ボディは、レンズ自体に隠れてしまっていてなんだかわかりませんが、実はこれ、YASHICA FX-Dで、レンズの方は内蔵フードをいっぱいまで伸ばした状態です。

(2004/08/14:追記)
 ボディの型式が見えないので、画像入れ替え。
 なお、エレメントはこのままで、フォーカスリング、三脚台座のデザインが変更され、銘板を差し替えられた、YASHICA REFLEX 500mm f:8もあります。Y/Cとしてはこっちがレギュラー(?)・モデルで、日本ではこっちだけのようです。
 1000mmも同様にREFLEX YASHINON DX銘とYASHICA REFLEX銘のモノがあります。特に1000mmのY/Cマウント版REFLEX YASHINON DXは一度e-Bayでお目にかかったきりです。

《レンズ緒言》
構成:5群6枚
画角:5°
最短撮影距離:400cm
最小絞り:f:8固定
フィルタ径:−(専用差し込み)
寸法:φ88mm×120.5mm
重量:865g
国内定価(当時):\--,---調査中


at: 2004/08/09(Mon)
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