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初代からコンパクト化した“ML 135mm f:2.8c”


YASHICA ML 135mm f:2.8c

 初期型ML 135mm f:2.8を小型化した物なんですが、実際はDSBや後期型MLより大きく重いんですよね。

 でも、最短撮影距離が30cm短く、1.5mであるため、一段寄れます(ちなみに、Sonnar 135mm f:2.8でも1.6m)。中望遠での30cmの差は効果が大きく、この性能のために若干重くなっているんでしょうね。
 このレンズは上記のように、ZeissのSonnar 135mm f:2.8より最短撮影距離が10cmも短い上に遙かに軽いところが魅力ですね(Sonnar 135mm f:2.8は日本製なので、同じ工場で作っていたことになります)。

 現物を見るまでは"c"がコシナの意味を持つレンズが有ることから(ML 50mm f:1.9cはML50 mm f:1.9より若干大きいんです)、これもそうかな? と思ってましたが、どっこい、どう見ても正真正銘の富岡系のようです。
 ということで、京セラになる前のラインナップの物の"c"は正真正銘の"compact"の意味のようです。

 フードが内蔵されていますが、Sonnar 135mm f:2.8よりも更に申し訳程度になっているので、市販のステップアップ・リングを噛ませてZeiss T*レンズ用のメタルフードを装着するのが吉でしょうね。

 買ったときは絞りが若干粘り気味だったんですが、防湿庫に入れてしばらく置いといたら軽く動くようになりました。現在は全然正常です。結露でもしてたのかな?

(2004/04/20:追記)
 上の説明で堂々と“富岡系”なんて書いてしまいましたが、色々聞いた話ではYASHICA MLレンズは135mm以上の長玉に関しては、ズームも含めてかなりの割合でトキナー製だそうです。
 言われてみると、HOYA HMCレンズと全く同じ物もありますので(200mm f:4c や300mm f:5.6c、100-300mm f:5.6なんかはそっくりです)、その説は結構正しいかも知れません。
 でもまぁ、トキナーはトキナーなりに定評のある専業メーカなので、充分なスペックがあると思いますよ。
 この135mm f:2.8cに関しても、フォーカスリングのデザインがかなり違うんですが、無限遠にして比べてみると....。あとはご想像にお任せします。

《レンズ緒言》
構成:4群5枚
画角:18.5°
最短撮影距離:150cm
最小絞り:f:22
フィルタ径:φ52mm
寸法:φ63mm×75mm
重量:420g
国内定価(当時):\30,500


at: 2004/01/01(Thu)
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