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YASHICA ML最大の高倍率ズーム、“YASHICA ML ZOOM 28-210mm f:3.5-5.6 MACRO”


YASHICA ML ZOOM 28-210mm f:3.5-5.6 MACRO

 京セラ時代になって海外で販売されたモデルで、国内で販売された形跡がありません。
 で、現物はどこをどう見ても、コシナの28-210mm f:3.5-5.6です(以前は「株式会社コシナ:マニュアルフォーカス・レンズ」のページにリンクしていたんですが、さすがにリンク先がもうありません)。

 70-210mm f:4.5-5.6と異なり、なんとかヤシカ・レンズの特徴に近づけようとしていますが、焦点距離やシリアル・ナンバーの刻印の入れ方が異なりますし、ヤシカのY/Cマウントを示すシリアルである“A”が入っていません(^^;。
 マウントもコシナのY/Cマウントの特徴である大きくゲタを噛ませたものです。コシナ製のMF交換レンズ群にはかつてY/Cマウントが無かったので(今はあります)、これを機会に開発されラインナップに加わったようです。

 Y/Cマウントのレンズは最近の他のメーカのレンズとは異なり、開放値も機械的に伝達しているため、汎用品ベースだと結構調整が難しいんです。わたしの持っているコシナ製のSLRレンズにはColor Heliar 75mm f:2.5SLもありますが、絞り連動ピンがちょっとおかしくて、Ariaと159MMで半段ズレますから。

 デザイン的には大きく張り出した前玉が特徴で、コーティング色は素通しに近いんですが、反射は結構抑えられているようです。
 でも造りに他のヤシカ・レンズ(トキナーのOEMも含めて)の古いモデルの上品さは無いですね。
 あと、28mmと210mmでは焦点面が思い切りズレます。おそらく補正を掛けることを前提としているAFレンズとエレメントを共用しているせいなんでしょうけど、まぁ、これが所謂バリフォーカル・レンズなんですね。

 あと、謎なのが、ドイツのe-Bayで見かけたこのレンズの説明ではエレメント構成が12群14枚になってるんですね(下のデータもそれに合わせていますが)、コシナのレンズは13群15枚が公称値になっています。コシナのOEMであることはほぼ間違いないんですが、どういうカラクリなんでしょうね。

《レンズ緒言》
構成:12群14枚
画角:77°30'〜11°50'
最短撮影距離:250cm
最小絞り:f:22
フィルタ径:φ72mm
寸法:φ75mm×111mm
重量:540g
国内定価(当時):\70,000(多分(^^;)


at: 2004/04/18(Mon)
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