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歴代YASHICAレンズで最も明るい“ML 55mm f:1.2”


YASHICA ML 55mm f:1.2

 歴代ヤシカ・レンズの中でも最も明るいものです。

 わたしは159MMを買った頃に(まだメーカ在庫が10本ほどあった)に新品で買いましたが、確か\37,000位だったと記憶しています。今や美品だと10万以上するそうですけどね。
 このレンズはYASHINON DS/YASHICA ML 50mm f:1.4拡張したようなレンズで、f:1.4からの特性がほとんど一緒と言われています。
 光学系はM42のYASHINON/TOMIOKA 55mm f:1.2と基本的に同じですが(でも、何故か公称画角が違います。多分、後玉の切り欠きのロス分だと思いますが)、MLレンズのためマルチ・コートがされているのと、マウントがYASHICA/CONTAXマウントのため、M42では後玉に切り欠きがあったのが改善されています(M42のYASHINON/TOMIOKAレンズはこのために設計値どおりのf:1.2は出ていなかったと言われています)。

 まぁ、Planar 55mm f:1.2がいまでも中古価格が25万くらいしますので、CONTAX SLRで明るい一番明るいレンズを使うとなるとここに到達しちゃうようですね。京セラ(ヤシカ)の社員でも美品を探している人が結構居るようです。
 コシナの55mm f:1.2なんかと比べると格段にその差がわかるそうですが、優秀なレンズであることは間違いないです。ただ、解放時の周辺落ちは結構キツいですよ。
 この周辺の光量落ちを解決しようとするとPlanar 55mm f:1.2のような巨大なレンズになってしまうようです(あれはPlanar 85mm f:1.4よりでかいですし、Zeissは基本的に無茶な冒険はしませんので)。

 作例は2003年の銀座・松坂屋の中古カメラ市に来ていた“UR-Leica”(ウル・ライカです。たまに英語読みでウワ・ライカとか変な読み方する人、いますけど(^^;))。フィルムはコニカのSINBI 200(SRM)。CONTAX 159MMで撮影。絞り開放f:1.2、1/250です。ライティングで周辺が暗いように見えますが、これは光量落ち。絞りf:4、1/60だと真ん中のスポット・ライトだけ明るく見えます。

(2004/07/31:追記)
 というわけで、f:4、1/60で撮影した物を追加しました(と同時に、下段に移動しました)。周辺光量落ちの状態がよくわかると思います。
 レンズの画像も入れ替えました。中古で出回っているML55mm f:1.2は結構ヤケが入って黄色くなっているのが多いんですが、わたしのは最終ロットの製品なのでなんともありません。それを強調するために後ろに白紙でも置けば良かったかな、と思ってます。
 非常に良好な状態で、コーティングも気合い入ってるのがわかると思います。
 実は3年ほど前に京セラに持ち込んだことがあったんですが(振るとカラカラ音がしていたので)、京セラの人があまりも綺麗なのでびっくりしていたくらいですので。

 あ、そうそう。松坂屋の中古カメラ市は今年も行ったんですが、なんかだんだん貧相になってきてますね。特設展示もポラロイド・コレクションじゃ....。それもあまり珍しい物は無かったですから。

《レンズ緒言》
構成:6群7枚
画角:43°
最短撮影距離:50cm
最小絞り:f:16
フィルタ径:φ55mm
寸法:φ66.5mm×50mm
重量:410g
国内定価(当時):\42,500






(2009/11/10追加)
発電所美術館横のアトリエへ登る階段。1/1000。確か、F:2くらいだったような気が。

at: 2004/01/01(Thu)
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