TOP 
“YASHICA SUPER-YASHINON/YASHINON 5cm f:1.8”


YASHINON 5cm f:1.8

 Leica Screw Mountの標準レンズでもかなり明るい逸品。

 YASHICA YFの標準レンズで、日本では“SUPER-YASHINON”銘でバンドルされていたようです。実はこのYASHINON 5cm f:1.8は35mmシネ・カメラ用レンズでもあって、シネ・カメラから改造した物もあります(一時期持ってました)。
 現在持っている個体はバレル外観こそ結構綺麗なんですが、鉄ペンで書き込んだ痕と、それを消した痕があるため、かなり難あり。このおかげで焦点距離が狂っているため(まぁ、だからボディ込みで$300しなかったんですが)、近いうちに分解修理を依頼する予定です(3万ちょっとかかるんですよねぇ)。前玉も気にならない程度ですが細かいキズがかなりあります。まぁ、これは45年の年輪ですね。



 作例は横浜・伊勢佐木の加藤回陽堂薬局。中古カメラを売っている変わった薬局です(東京の中野には中古カメラを売ってる「とんかつ屋」もありますが)。
 実際に撮影に使ったボディはYFではなく、YEなんですが、これ、ほんとに45年前のレンズなんですか? 解像度、色再現ともサービス版で使う限り最近の標準レンズと全く遜色がありません。
 ちなみに、ヤシカのレンズは、YASHINONが富岡光学(現・京セラオプテック)製、YASHIKORがヤシカ岡谷工場(現・京セラ岡谷工場)内製という話があります(本当かどうかは、ちょっと不明)。

(2004/07/05:追記)
 ヤシカのレンズ名のYASHINONとYASHIKORの謎ですが、その後、古いクラカメ専科や写真工業の記事なんかを繰った限りでは、どうもヤシカ岡谷と富岡製がYASHINONで、YASHIKORは世田谷光学(Sekor)かもしれないという気がしてきました。
 当時はYASHINONの前に、Superとか特別の呼称が付いたり、後ろにDXが付いたりしてましたが、Super-YASHINONや、YASHINON-DXが富岡かも? という気もしています。

 いずれにせよ、真相は当時の人じゃないとわからないでしょうね(京セラさんに古い記録が無いことは確認済みです)。

《レンズ緒言》
構成:5群6枚
画角:46°
最短撮影距離:3.4feet(約100cm)
最小絞り:f:22
フィルタ径:φ42mm
寸法:φ50mm×41.5mm
重量:250g
国内定価(当時):\33,500(YASHICA YFボディ付き)
国内販売:1959年12月


ISO400、1/120、f:1.8《2023/8/13:撮影》
YASHICORも同時撮影していますが、色のりはこっちの方が若干あっさりしていますね。
at: 2004/01/01(Thu)
Copylight 2003-2023 by Masanori Okie
Any copy, reference and Hyper-link from commercial site (include e-Bay, Yahoo! Auction and any other auction sites) without permission is forbidden (non-commercial site is without this limitation).
商用サイト(特にe-Bay、Yahoo! Auction等のオークション・サイト)からの無許可のリンク、参照、転載は堅くお断りいたします。発見の場合は状況に応じ、ホスティングを行っている企業を含めて損害賠償を請求する場合があります。


TOP