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2絞り違うだけでこんなに違う?! Distagon 35mm f:1.4 T*


“Distagon 35mm f:1.4 T*

 みんなが憧れる35mmレンズの最高傑作と言われる、Distagon 35mmのf:1.4です。今でも中古価格がなかなか値崩れしないんですが、ここに来てようやく下がり始めました(新品でも10万で買える時代になってしまった)。

 f:2.8の方のテストもまだマトモにしていないうち(一応、何枚かは撮影してますが、まだ作例として公開出来るモノでは....)に買ってしまいましたが、いままで手にとってじっくり見る機会が無かったので感激ひとしお。さすがに凄いです。

 最近、YASHICA/CONTAXのボディはAXを多用しているんですが、このレンズは、レトロフォーカスでフロートシステムを使っている影響か、AXとの相性がイマイチらしいです。でもまぁ、無限遠で撮影する限りは問題はないはずですし、MFでFocus Aidで使えば全く大丈夫。
 それにしても、外観や質感、ファインダー内の見え方、ピンの来かた、どれを取っても、絞りが2段違うDistagon 35mm f:2.8とは別世界です。
 また、フロート・メカニズムが前群にあるので、近接方向に向かって鏡筒を繰り出すのとは逆方向に前玉が回転しながら沈んでいくのはなんかズーミングしているみたいで妙な感覚があります。
 このため、最近接ではフィルタ枠が普通の倍くらいの深さになります。
 あと、絞りがf:16までですが、絞り込んでも絞り羽根にはまだかなり余裕があります。本来はもっと絞り込めるんでしょうけど、描写に影響が出る(多分、カリカリに硬くなるんじゃないかな)のを防いでるんでしょうね。

 わたしが入手した個体は73番台なので、日本製に成った直後のモノ。京セラ・オプテックの気合いが入っているのが見て取れます(最近の新品はハズレが結構多いという話もありますのでねぇ)。
 硝材はもの凄く綺麗で、埃の混入なども言われれば「ああ、そうかな」くらいなのですが、外観が結構使い込まれているうえに、マウント部にちょっとだけ擦り傷があったために、専門店の極楽堂さんをして「それは、買わなきゃ嘘です」と言うくらいの安値で手に入ってしまいました。

 にしても、派手にアタリがあるのならまだしも、普通に使って(しかもそこそこ気を遣って)も入る擦り傷くらいで文句言うユーザが多いらしいですねぇ。

 CONTAXはLeicaじゃないぞー!!

(2004/07/27:作例追加)
 東京、赤坂方面から芝方面の夜景。

(2004/09/11:追記)
 その後、フォーカシングがオーバーインフであることが判明し、京セラに入院と相成りました。本日戻ってきたんですが、エレメントは新品同様とあいなりました(^^;。

《レンズ緒言》
構成:8群9枚
画角:62.5°
最短撮影距離:30cm
最小絞り:f:16
フィルタ径:φ67mm
寸法:φ70mm×76mm
重量:600g
国内定価(当時):\182,000(AEG)/\191,000(MMG)→\168,000(MMJ)


Kodak E100G, CONTAX AX, f:1.4 1"1/4


at: 2004/07/19(Mon)
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