
「スター・トレック ディープスペース・ナイン」
キャスト俳優&声優
ベンジャミン・シスコ
"Benjamin Sisko"(惑星連邦宇宙艦隊中佐/DS9司令官)
- 元、連邦航星船〈USSサラトガ〉号の副船長。最愛の妻ジェニファーをウォルフ359でのボーグ人との戦闘で失い、その3年後に息子ジェイクとともにDS9へと赴任してくる。自分の妻を殺したのはボーグに改造されたピカード=ロキュータスである事を知っており、ピカードを逆恨みしていた。階級は中佐のままだったが、第3シーズン最終話で大佐に昇格している。
DS9には第3シーズンから宇宙戦艦である〈USSデファイアント〉号が配属され、その艦長も兼ねている。つねに冷静で地味な性格で、見方によってはカタブツと言われている〈USSエンタープライズ〉号指揮官のジャン=ルーク・ピカードよりも堅い一面がある。
- 演ずる、エイヴリー・ブルックス ("Professor Avery Brooks") は「ホークと呼ばれた男」や「私立探偵スペンサー」のホーク役として有名。だが、彼自身はワイルドで一見アウトロー的な(実際は弱者の見方の私立探偵なので、正義の味方なんだが)イメージを非常に嫌っていて、彼自身の芸歴の汚点と考えているようだ。私生活では俳優業のほかに、ラトガー大学の演劇学科の教授も務めるインテリ。常に黒人男性の見本でありたいという熱い心情の持ち主である。
- 声をアテているのは、古くは「うる星やつら」のレイ、最近では「魔法騎士レイアース」の海神セレスなどの声をアテている、玄田哲章氏。代表作は「魔神英雄伝ワタル」シリーズの龍神丸かな(なんと、最近の時流に乗ってか「魔神英雄伝ワタル」も新シリーズ「超魔神英雄伝ワタル」が始ってしまった。あんまりいい評判聞かないけどね)。
キーラ・ネリース
"Kira Nerys"(ベイジョア防衛軍・少佐/DS9連邦連絡員兼副司令官)
- 元カダシア支配抵抗派の反乱軍の勇者。ベイジョアでは姓名が東洋式で、キーラは姓で名前がネリースになる。原音を聞いているとヌリースにも聞こえる。気の強さはDS9一で、怖いお姉さん。パイロット版の「聖なる神殿の謎」"EMISSARY" ではボブカットなのだが、シリーズに入ったところで、ショートカットに。
- キーラ自身は、カダシア軍支配下のベイジョアでは反乱軍の戦士で、諜報活動やカダシア側の要人暗殺などに手を染めていた。最初のうちはシスコに反抗的だったが、彼がカイ=オパーカから宝珠(オーブ)を託されたことから考えが変わり、シスコにとってなくてはならない最高の副官となっている。
吹き替え番ではキーラではなく、キラになっている。「ダーク・クリスタル」のゲルフリンの少女"Kira"(スペリング、一緒なのだ)を「キーラ」と読んで、彼女を「キラ」と読む日本人の感覚ってわかんないなー。
- キーラを演ずる、ナナ・ヴィジター "Nana Visitor" はTV版の「ワーキング・ガール」等に出演していた。他にも数本のアクション系の映画に出演していた経験がある。現在は、バシール役のアレクサンダー・シディグと結婚し、二人の間には息子が一人居る。なお、配役に関する余談になるが、元々この連邦連絡員はミシェル・フォーブスが演じるロー・ラーレンになる予定だったのだが、契約上のトラブルで実現しなかった。
なお、バシール(ベシア)役のアレクサンダー・シディグと結婚し息子が一人いる。
- 声は「うる星やつら」の2代目ランちゃんや「金髪の少女ジェニー」の主人公ジェニー役でお馴染みの小宮和枝さん。シスコ役の玄田さんとはこのころから共演が多く、息もぴったり! ちなみに、小宮さんはアニメ版の「まんが宇宙大作戦」のカイト人通信士レス中尉の声も担当していた!
オド
"Odo"(ベイジョア防衛軍DS9保安官)
- シェイプ・シフターのオドは出生が秘密のヴェールに包まれている。自分の出生の秘密を解明するのが当面の夢であるが、常に公平な物の見方をする正義の人。DS9ステーション内の保安業務を一手に束ねる。ベイジョアがカダシア連邦に支配されていた時期はDS9の監督官であったガル・デュカットの部下であったが、そのニュートラルな姿勢が認められたのか、解放後もDS9に残留している。ベイジョアだけでなく、カダシアの司法資格もひととおり持っているため、それがDS9の仲間を救う役にたつことも多い。
- 彼が発見されたのはベイジョアの宗教上の聖域であるデノリアス小惑星帯(ベイジョアは可住環境のある衛星もあり、早くから宇宙に進出していたと思われ、宗教上の聖域が宇宙にもある)で、出現したウォームホールがこの地帯に口を開けるため、出口のガンマ象限から流されてきたらしい。
吹き替え版では「オドー」と読まれているが、原音はむしろ「オード」に近い。
- 演ずる、レネ・オーバージョノー "Rene' Auberjonois" は、じつは映画「スター・トレック6〜未知の世界〜」"STAR
TREK VI: THE UNDISCOVERED COUNTRY"のウェスト将軍を演じていた。と、言っても劇場版しか見ていない方は御存じないかもしれない。ラスト・シーンに登場する、クリンゴン人の暗殺者が彼で、ヴィデオ版ではそのクリンゴン人が惑星連邦の将官である種明かしがある。
- 声をアテている加藤清三さんは、あの有名な「巨人の星」の星一徹! 他にも「伝説巨神イデオン」のズオウや「機甲界ガリアン」のマーダルなど。TNGではロミュラン人指揮官のトモロク(原音ではタマラック)の声なども担当されている。
ジャズィア・ダックス
"Jadzia Dax"(惑星連邦宇宙艦隊・大尉/DS9科学士官)
- 寄生生命体「ダックス」を体に宿すトリル人(とりあえず外見は...)女性士官。ジャズイアの部分は27才の美女なのだが、体内に齢300才を越す共生々命体のダックスを宿す。ダックスとシスコは彼女がクルーズオン・ダックス"Cruzon
Dax"という高齢の男性だった頃からの親友であり、彼と二人だけで話す時は仕草や口調までがすっかり男性になってしまう。年齢は300才を越えるが、外見が若い女性であるために、色々と弊害や利点もあるようだ。DS9では同じ女性スタッフということで、キーラと比較的仲が良い。前のホストのクルーズオンの時代は女性に手が早かったらしく、そのツケが回ってくる因果なエピソードもある。
- DS9のオプス(司令区画)では最も経験豊富な士官であるため、ご意見番的な存在でもある。とにかくあからさまに取り乱すような事はまず無い。劇中でははっきりとは語れれてはいないが、サレックとともに連邦とクリンゴンの和平締結にも携わっていたらしい。
吹き替え版では「ジャッジア」と読まれているが、原音は「ジャズィーア」と尻上がりになるので、なんか妙(^^;。
- 演ずるテリー・ファレル "Terry Farrell" は「ヘルレイザーII」や「バック・トゥ・スクール」に出演。「新スタートレック」に始まる第2世代スタートレックのレギュラー俳優陣中では一番若い女性キャラクターだった(後にヴォエジャーのジェニファー・リーアンにあっさり抜かれる)。加えて日本人好みの美女である。DS9のキャラクターの中では一番人気だそうだ。彼女はDS9の本編の他にも映像版メイキングとも言える"Behind
The Scene"の進行役も努めている。
- トリル人のメイクは元々は「新スタートレック」のエピソード『愛の化身オダン』に登場したオダン大使のような額に特徴のあるものだったのだが(じつは、ジャズイア・ダックスのメイクも最初はオダンと一緒だった)、レギュラーの見栄えの為に豹紋肌のメイクとなった。もっとも、筆者の主観から考えると確かに変更後のメイクの方が確かに彼女の美貌を崩していないと思える。
- ただし、ジャズィア・ダックスはテリー・ファレルの降番により、第6シーズンで姿を消す。それもガル・デュカットに喉を噛み切られるという非業の死で、夫であるウォーフ(第6シーズンで二人は結婚しています)の復讐劇が第7シーズンでは見られるかも知れない。
- 声をアテているのは佐藤しのぶさん。本業は声優じゃないためか、ニフティの声優フォーラムにもデータがほとんど見あたらない。女性の声優はアニメ専門や外ドラ専門という人が結構多く、佐藤さんは外ドラ専門。結構いろんな作品に出てらっしゃるのだが、さすがにデータが(^^;。
マイルズ・エドワード・オブライエン
"Miles Edward O'Blien"
(惑星連邦宇宙艦隊・少尉/DS9技術部門チーフ)
ケイコ・イシカワ・オブライエン"Keiko
Ishikawa O'Blien"
(民間人植物学者/DS9の小学校教諭)
- 元〈USSエンタープライズ〉号の転送主任。妻ケイコとともに転属して来る。DS9では転送主任ではなく、施設の保守全般を手掛ける。
DS9ではエンジニア自体が不足していて、なにかと言うと呼び出されるため、DS9では一番忙しい人物でもある。普段はドクターのジュリアン・バシールと一緒に行動する事が多い。オブライエンが最初ブラウン管に登場したのは「新スタートレック」のパイロット版『未知への飛翔(デネブ星の法廷)』"Encounter
At Farpoint"で、当時は大尉の階級章を付けていた(もちろん、当時はキャラクターの名前がない、単なるエキストラ)。やがて名前の無い転送主任(やっぱり大尉の階級章)から、やがてセミレギュラーの下士官のオブライエン転送主任となる。「新スタートレック」の最終話である『永遠への旅路』"All
Good Things..."での辻褄あわせが面白い。
なお、オブライエンは第6シーズンの第6話でDS9を離れることになる。
- 彼の妻、ケイコは熊本出身の混じりっ気ない日本女性の植物学者という設定で、DS9では和食の朝食のシーンが登場。彼女自身が〈エンタープライズ〉のミッション・スペシャリストだったため、夫の左遷ともとれる配転に少々おかんむりだった。「新スタートレック」で失笑をかbような、日本語でしゃべるシーンは流石に無い。二人のあいだにはモリーという女の子供がいる。オブライエン夫妻は夫婦仲も円満なのだが、DS9自体が危険になったため、第3シーズンからは別居している。
- 演ずるコルン・ミーニィ "Colm Meaney" は「新スタートレック」の端役から一躍主役級に踊りでたラッキーな俳優。「新スタートレック」での声は辻親八氏で、DS9でも引き続いて担当されている。最近、オブライエンが第6シーズンで降番するという噂がインターネットで駆け巡ったが、ガセネタだったようだ。
- 一方、ケイコを演ずるのはロザリンド・チャオ "Rosalind Chao" という架橋系の女優。声は、TNGの頃は、すっかり愛野美奈子/セーラー・ヴィーナスとして有名になってしまった深見梨加さんだったが、DS9では「銀河漂流バイファム」のメル役でデヴューした、吉田美保さんにバトンタッチ(ケイコの初回登場録音時にタバックで「セーラームーンSupers」の収録があり、深見さんのスケジュールが合わなかった為だそうだ。当初DS9は東北新社で収録されていて、後にテアトル・エコーに変わっている)。
< ドクター・ジュリアン・バシール
"Dr.Jurian Bashir"(惑星連邦宇宙艦隊・中尉/DS9医療主任)
- 辺境勤務を希望しDS9にやって来たが、そは辺境でもなんでもない普通の文明圏だった、いう悲劇のヒーロー。というのは冗談で、ベイジョアを「辺境だ」と言っていきなりキーラに噛付かれる。女性に手が早く、ジャズイアに恋心を抱いているが、相手が相手なので、相手にされていない。第2シーズン以降はあからさまには迫らなくなったが、ジャズイア・ダックスという共生体のパーソナリティの内に潜むジャズイアの個性を見抜いている数少ない人物でもある。
- 年齢的にもアカデミーを出たてという設定で、ジャズイア・ダックスの肉体年齢より1歳年上の28歳。若いながらも名医の誉れ高い。オブライエンと仲が良いが、他にもカダシア人のガラックスなどの友人がいる。人当たりの良いナイス・ガイである。
- 演ずる、シディグ・エル・ファデル "Siddig El Fadil" (Alexander Siddig) は米TV界では結構珍しいアラブ人俳優。元々英国の俳優でアメリカではこのDS9が初デヴュー。DS9の第4シーズンからアクター・ネームをアレクサンダー・シディグ"Alexander
Siddig"に変えている。
- 彼は同じドクター・ジュリアン・バシール役で「新スタートレック」の「バースライト〜パート1〜」"Birthright,
Part I"にもゲスト出演している。吹き替え版ではベシアという読み方になっているが、原音はバシールとブシーの中間くらいの発音。せめてベシーアにしてくれれば、まだ原音に近いんだが。
- 声をアテているのは、「クレヨンしんちゃん」の野原しんのすけの父親、野原ひろし役の藤原啓治氏。最近、結構いろんな役を演じているので、ちょくちょく声を聞く機会がある。結構若い人なのだが、お父さん役が多い。「ナースエンジェルりりかSOS」のりりかのお父さんも藤原さんがアテている。「はいぱーぽりす」では喫茶店のマスター役だが、ウエイトレスの娘がいるので、やっぱりお父さん。
クォーク
"Quark"(フェレンギ人飲食店経営者兼なんでも屋/DS9民間人代表)
- フェレンギ人で「クォークのバー」の店主。副業で紛い物の装飾品から光子魚雷の弾頭まで扱うなんでも屋もやっている。DS9に居住する民間人の代表者的な役割でもあり、オプスにも割と自由に出入りしている。はっきり言ってDS9ではジャズイアと人気を2分するキャラクターでもある。弟のロムと、その息子であるノグが身内として一緒に生活している。いつもオドにマークされているが「懲りる」という事を知らない。傍目に見ると二人の間のゲームのようにも見える(案外、本当にそうなのかも)。
吹き替え版では「クワーク」だが、日本に「クォーク」(スペリングは当然"Quark")っていう雑誌まであるので、首を傾げた。
- メイクの時間で半日かかる、このクォークを演じる、アーミン・シャイマーマン "Armin Shimerman" は「美女と野獣」や「LAロー、七人の弁護士」なんかに出演。「新スタートレック」でもフェレンギ人役やクォークそのものの役等で何度か出演。目立った所では第1シーズンの「夢の人」"Haven"
の喋るジュエル・ボックスや、「謎の宇宙生命体」"The Last Outpost"のフェレンギ人のリーダーなんかが彼。
- 声を演じるのは「機甲警察メタルジャック」の城ヶ崎課長などをアテている、稲葉実氏
ジェイク・シスコ
"Jake Sisko"(ベンジャミン・シスコの息子/民間人)
- ベン・シスコの息子で、フェレンギ人の少年ノグと仲が良い。「新スタートレック」のウエスリー・クラッシャーと同様に自分の意志で成長していく少年という設定。
- 両親とも艦隊士官の息子なので(ジェニファー・シスコは大尉だった)、当然宇宙艦隊へ進むものと思われていたが、別の道を進む事を決心する。シスコはそれまで息子が後を継いでくれると思い込んでいる風を装っていたが、ジェイクの決断に賛成をして、むしろ自分の考えをしっかり持っている彼を誇りに思っているようだ。
- 演ずるシロック・ロフトン"Cirroc Lofton" は映画「ベートーベン」に子役で出演。私生活でもエイヴリー・ブルックスの家族と家族ぐるみの付き合いである。
- 声をアテているのは、第2シーズンまでは「機動戦士ガンダム0080−ポケットの中の戦争−」のアルフレッド少年役の浪川大輔くん。声変わりしているので、わかんないと思うぞ。第3シーズンからは、TNGのウェスリー・クラッシャー役の石田彰氏に変わっている。
ノグ
"Nog"(ジェイクの親友でクォークの甥/民間人)
- 軍人の父親の元を離れて、叔父のクォークに引き取られていた。連邦を嫌うフェレンギ人で、天性のワルガキではあるが、何故か地球人のジェイクと妙にウマが会い、親友となる。
- 演ずるのはエイロン・アイゼンバーグ"Aron Eisenberg" で、素顔は結構素直そうなかわいい少年という雰囲気だが、なんと生まれは1972年!!
- 声をアテているのは、「らんま1/2」でデビューした、早乙女乱馬(男)役の山口勝平氏。でも、じつは3代目。初代は坂口賢一氏で、2代目は「鉄腕バーディ」の千川つとむ役の岩永哲哉氏。
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