<入感対Jisin活動> 最終更新日 99/08/22

現時点での留意点
(1) 
アンテナの指向性に関して十分な基礎データがなく感度の方向特性から Singen方向の定量的推定が行なえない
(2) 
入感レベルの測定値そのもののデータが記録されていないため Singenまでの距離についての定量的推定が行なえない
(3) 入感検知判定のスレッショルド(敷居値)が高めに設定されている可能性があり、そのために比較的近くにある観測点同士(横浜と東京南部)で矛盾する検知記録件数となる可能性はある

入感レベルを記録件数で代用することは本質的にはできないと考えられるが、現時点では記録の件数と現実に発生した活動との間でどのような相関が見られるかを定性的に見るまでとする。


これまでの関係活動のまとめ(8/22夜更新)

地震活動のデータに関しては 地震発生量の信号機さんや気象庁のページをご参照ください。(横浜の入感データは現在報告がないため更新されません)


[1]破壊に関係した断層長との相関関係

発生した活動の規模(M値)を破壊に関わった断層の長さに換算(*1)しすると、図1のようになる。M3.6で断層長=1、M4.2で断層長≒2なので断層長が2以上のところはM4.2より大である。(*2)

 図1( 7/23更新前のグラフ )

(青字)直近で発生した余震も含めた場合の全断層長に対応するM値(ただし棒グラフの高さは個別の活動に対応している)
<青字>:気象庁暫定値

[2]近接度合いを含めたパラメータで見た場合

3段組のグラフの、1段目は上記計算の断層長を丸の大きさで表現し、それを観測地点からの距離の位置にプロットしたもの、3段目は上記で求めた断層長を Singenから観測点までの距離(200kmを1とした相対値)で割った値で比較している(つまり近接係数=1/Singen距離)。それが入感記録の件数に対して相関が見られるかどうかを見たもの。

単純にこの近接係数ですべてを説明することはできないと考えている。電磁波の減衰特性がどうなっているかにより特定距離圏内しか伝播しないことや、または近傍の断層による反射等により破壊位置に依存して放射の方向依存性も予想され(*6)大阪大学、池谷教授の著書のデータ参照)、一定以上の値になっても距離が遠い場合は入感し難い傾向が認められる。その場合にそういう減衰比というものもいれてやればさらによい相関が得られる可能性はあると思われる。また、これまでは 3月4日埼玉北部や3月6日埼玉北東さらに3月18日千葉南方沖のように M4未満のものはSingenが近傍であっても検知レベルに達しないように思われていた(*6の筑波の観測例を参照)が、最近4月以降では本震M5程度の発生までの小規模前震活動と思われる周辺のM3〜3.5程度のものに対してもそれに相前後するかのように入感するようになった。これが4/6からのスレッショルド半減による影響なのかどうかは確かに微妙なところではあるが、少なくとも4月25日の茨城県北部M5.2に先行する顕著入感から発生までのインターバルと、同地域での3月26日M5.1の先行顕著入感から発生までのインターバルを比較すると明らかに異なっており、かつ5月以降の入感でも初回顕著入感から発生までのインターバルは長期化する傾向にあることから、M3程度の小規模活動に敏感になったかのような現象と本震までの先行現象の長期化とはともに、同じ原因による現象と考えるのが自然ではないかと思われる。すなわちこのことは、埼玉周辺の関東近辺の平均的な応力レベルが上昇し、わずかな歪みに対しても、直列的に並ぶ亀裂と亀裂の間の応力集中の度合いが激しくなり、容易に準静的破壊に至るようになって、電磁波を放出しやすい状況が生まれているかのように推察されるがどうであろうか。また8月1日現在ではすでに新たな運動モードに突入していると見られ、最新の傾向についてはこれまでの関係活動のまとめおよび下記を参照されたい。

(また2月20日房総半島南東沖、無感の M5.2,M5.0はスローの可能性あり臨界応力(応力降下量)が低いために準静的破壊の規模が小さかった可能性が考えられる[Data1999-02-26の対応検討参照]。また過去ログ等にあるように観測点の位置による電磁波強度の強弱分布も考えられる。)

 図2( 7/23更新前のグラフ )

横浜では、図3の黄色い丸のところで表現された活動に対して入感記録がほしいところであるが、先に示した理由などによって現れなかったと考えられる。これらについては、今後観測点が増えればある程度明瞭な知見が得られるものと思われる。

(7/31 下図横浜地点はデータが送られてこないため更新できず「更新日」が7/30のままです)

 図3( 7/23更新前のグラフ )

(3月8日の横浜の入感から関係活動への矢印が左に傾いているが図示の不備、活動発生時刻は入感の後>データの項参照)


[8月22日夜 記]まとめの項グラフ、記載更新。今回のシリーズ入感はこれまでにないパターン(背景状況の傾向)で継続したが、ここから明らかにされたことは、やはりプレートとプレートの相互作用があるであろうことと、それが互いの運動に影響を及ぼし合い「ゴム板モデル」で運動していることをほぼ示したように思われた。さらに、入感の原因についても、これまで推測していた機構を支持するような結果であり、波源=震源ではないということは重要で、多様な応力分布パターンによって、埼玉中北部(南北アンテナ)への常連波源が放射したりしなかったりすることはほぼ間違いないようである。また、別記した「腕相撲モデル」から考えられる初期の応力揺らぎがあちらこちらの波源を励起するモデルは有効と思われた。

[8月12日深夜 記]予測された日付の付近で関東のほぼ陸域で2つの地震活動が起きている(上記、近接係数を含めたプロットグラフをご参照)が、これがシリーズ入感の終わりの方に集中していることが良く分かり、自然はタイミングを測って地震を起こしていることがこのプロットからも認識できます。過去のシリーズでも半径300km程度以内では常にこの傾向が保たれています。これは地殻の運動がいきなり地震を起こすものではなく、それなりに準備運動をしてから破壊活動に至っていることを知らされます。このタイミングを知る手だてとしてこの今井式検知機がいかに有効な方法を提供しているかを示しています。発生の場所については、現在は1点での観測であるため、様々な地学データとの連携から行なうしかないものの、「千葉県北西部」「東京湾」とも「神奈川以西から関東東方沖までの陸域および海域」(つまりこれまで震源として非常に多かった福島県・茨城県の沖や陸域ではなくということです)という当ページの予測はよく一致しています。これが単なるパターン思考だけでなく、地震発生のメカニズムにまで踏み込んでデータを解釈し、仮説を立て、そこから事象の予測をしながら実証している段階にあることもご理解頂けているものと思います(*20)。そういったことは、「入感電磁波の波源=震源」ではないという認識に立って、入感データ、有感顕著地震・小規模地震プロット、および無感地震件数ピーク遅延等の現象と、この3つの相関を近年の地震学の成果も取り入れて具体的に考察した結果であり、それによって予測の方法も初めて大きく前進したこともご理解頂けることと思います。

現在は最後の本震の発生の有無に関して微妙な段階でありますが、それについては規模の予測方法が正しいかどうかに掛かっています。規模が現在予測されている以上の本震が現れてきた場合、本予測は一応成功であり、まだ十分ではないですが、今後も一応ある程度は有効なものに向かって進歩する可能性を持っていると結論できるでしょう。仮に今後数日から10日以内にそれに該当する顕著活動が発生しない場合は、この規模予測の仮説は有効性を欠くと判断されますが、それでも地震発生のタイミング予測、およびその発生場所の予測に関しては、1点観測のみ(の暫定的な手法によっていますが、それ)でもそれなりの成果をあげつつあることをご認識頂けるものと理解しています。

あとはこれの(データの残し方や取り出し方に関係した)改良バージョンを広範囲にかつ稠密に配置し、そこから得られるデータを弁証法的探究手法によって地震発生のメカニズムの定量的な解明に寄与しながら、本震発生のタイミング・規模・場所についてのより明瞭な予測が行なえるようにすることだけが残されていると言えます。管理者は、これを実現するのには時間とコストの問題だけが存在するという理解に至りつつあります。皆様は果たしてどのようにお考えでしょう。できましたら具体的なご意見をお聞かせ戴ければ幸いです。

データの項1999-08-05にある通りであるが、本日8/12の入感はそこに述べた根拠から雷性の電磁波入感とは別物であるという理解のもとに考察した。これまでの関係活動のまとめの項をご参照。本日の入感記録は1行とわずかであったが、これは最終であるとすればこの行数は予測通りである。これまでと同様であり自然である。データの項にも書いたことを下記に再掲。

<これが現在のシリーズ入感の最終入感であるかどうかについて> これについては、厳密にはそう断定するだけの根拠はない。すなわち、今回の入感はこれからの新しいシリーズ入感の開始(初現)である可能性も考えられる。がしかし、(1)これまでに発生した半径300km圏内の顕著活動は、前回入感以後のタイミングにおいて、千葉県北西部M4.6と東京湾M4.2の2つだけであるが、タイミング的にはこれらが本震であると考えることも一面可能であるがそれだけでは断層長合計でM5に止まっているため当面考えている仮説「入感ペースとシリーズ期間の相乗効果で規模がある程度決まってくるのではないか」という点に鑑みて、推定の方針上は「まだ本震が発生していない」と考えることができること、(2)前回8/8の入感が出た後の予測では、関係活動のまとめの3項の予測2で想定した最終入感は昨日8/11で、それが1〜30行以内のわずかな入感であった場合はこれを最終と考えると本震の発生が8/13頃に想定できるというものであったが、その発生タイミングは最終以前の入感のタイミングに関して時間間隔比を1.5以下に押えてくれるのでスケーリング則としてはあばれが少なくなる方向であること、(3)公開実験開始以来、ずっとデータを積み上げてきた中でも事例があるが入感の最終のものには、ときにLF帯表示のデータが現れる場合があったこと、などを考慮し、今回の入感がシリーズ最終と仮定した場合に本震発生タイミングがどうなるかの推測を行なってみた。

(*20)予知・予測の手法・方法に関して「阪神・淡路大震災と地震の予測」(岩波書店/深尾良夫・石橋克彦編)の「科学的地震予知をめざして」p.268等をご参照。現象論的な表面上の繋がりだけを考える従来の予測法については、現象のプロセス探究を無視するために不確定性の大きな予測に止まり、大きく進歩していかない危険性が指摘されています。管理者はこの議論には基本的に賛成です。弁証法的な方法によっていかなる探究も進化、淘汰をとげなければならないと考えます。その過程であらゆる情報を考慮することが基本的に重要であり、可能性を初めから狭くすることはより実りある発展にとっては有効でないと考えます。基本的に必要な態度は、法則は有効性を吟味して日々に改変されるべきであるということで、固定的な牙城ではないというものです。科学の法則は変化を伴いながらより有効なものに逐次改変され、その中で生き残るべきものが生き残ってきたと認識します。観測の充実によっても見方や法則は新しくなりより広く明瞭な視点から新しい予測が可能になるものと思っています。

[8月10日未明 記]有感地震のみ更新した。一応昨日予想の日付である本日には千葉県北部でM4.6が発生した。(継続閲覧者の方は直感的な見方のみならず、ここのところ1ヶ月ほどの間試験的に導入してきた、発生タイミングのスケーリング則の意味からも納得されていると思いますが)近接計数を入れたグラフで見ると、このM4.6の地震の頭が飛び出していることから、シリーズ入感が(それから予想された)この日近辺を確かに指していたことを直感的に理解できるのではと思います。しかしこれが本震とは考えにくいため、明日までに本震および入感なければこれまでの関係活動のまとめの3項予測2の可能性が高くなると思われた。

[8月7日朝 記]8/8昼11時ころに30秒程度の入感記録が出た。上記のプロットからもわかるように、入感のシリーズは明らかに継続していて最終入感に繋がっていくことは明瞭であると思われる。考察とプロットはこれまでの関係活動のまとめに記載、データは1999-08-05を参照。

[8月6日未明 記]8/5昼2時ころに再び顕著な多数高密度入感があった。考察とプロットはこれまでの関係活動のまとめに記載、データは1999-08-05を参照。

[8月5日未明 記]本日も昨日と同様入感無し。初期に予想されたパターンは、連日入感から即発生となった、2月26日からの関東東方沖M5.8の場合の事例からはあり得るパターンではあったが、すでにトップページにあるようにその可能性はなくなった。今回は発生までの入感パターンとしては例の京都大学で神戸地震の時に観測されたパターンと良く似たパターンになるのではないかと想像される。その場合は、数日以内に「弱い入感」が有り得るので、そこで入感してきたら、そこからまた数日以内の発生を疑う、という行き方が考えられる。現在の状況はこの検知機一基だけの状況で、周りの広い範囲の状況を多数の目で手にとるようには掴むというわけにはいかないため、どんなケースもあり得ると想定しなければならない。はやく多数の目を持てるように多くの方の協力がぜひとも必要です(仮に今回のケースで顕著な効力を発揮した場合には、特に自治体の方々はそろそろ真剣に検討され、器材の設置、観測へのご協力をご考慮くださるように重ねてお願いを致します)。

管理者より>本日未明00:10ごろから約2時間程度の間、雷だけから始まってやがて夜中の夕立となりました。昨日はそれまでと異なり昼間からかなり蒸し暑かったため、夜中の夕立にもなったものと思います。しかしその間にも全く入感はありませんでした。これで7回目ぐらいの雷ですが、これまでもどんな激しい雷にも全く反応してきませんでした。そのことと、直近の4日間連続の入感のときは、4日とも乾燥したカラっと晴れ上がった良い天気で、夕立も全くありませんでした。したがって4日連続入感の記録が低気圧や前線による異常などでもなく、また雷によるものでもなかったことは保証できます。この検知機の素晴らしさはこの点一つをとっても納得できるのではないでしょうか?顕著な雷としてはこれで5回目です(遠方で音もなくピカピカ光る程度の弱い雷ならもっとたくさんありますが)すべて、全く反応はなかったことになります。3:10現在もまだ遠くでゴロゴロ鳴っていますが、全く入感記録は出ていません。これだけ雷に反応しない検知機は、世界広しと言えども当検知機だけではないでしょうか?SEMS研究会でもノイズが多くて困るという方々がいらっしゃいました。やはりそういう基本的な問題をなかなかクリアできない場合が多いと思いますが、してみるとこのことだけを以ってしてでも、相当な評価を頂けるものと思っています。

[8月2日 記]また入感してきました。解釈と予測に大きな変更はありません。これまでの関係活動のまとめおよびデータをご参照ください。

[8月1日 記]これで3日連続の入感となった。今回も比較的顕著な入感であり、昨日来予想している地殻運動のこれまでにないモードが想定されるため、連日の入感により若干緊張を強いられる。このペースが続くと、これまで行なってきたシリーズ入感の場合のペース配分比率の仮説から計算して、そんなに遅くならない時期に顕著規模の活動が発生すると予想される。これまでの関係活動のまとめをご参照。

惜しむらくは横浜方面での入感状況が全くわからないことで、お約束通り代理店の社長がデータをサポートしてくれていたら今ごろは有効なデータが入手できたかも知れないと思うと残念でならない。

仮に横浜でも、埼玉とほぼ同期した入感記録がでていた場合には、予想される発生場所の方向としては、これまでの茨城、福島方面というよりも、むしろ千葉方面により近い場所から神奈川以西周辺までが想定できると思われる。現在あんなに盛んに起きてきた茨城県南部の小規模活動が起きていないことからもそれは予想される。やはり応力の優勢方向分布に大きな変化があったことは間違いないと思われる。

横浜との連日の同期入感の記録としては 2月26日から始まった関東東方沖M5.8に関係した入感記録の実例がある(過去ログを参照)こともあるが、横浜で入感しているかどうか今のところデータがないのでわからない。しかし、すでに述べてきたようにプレートの運動モードの変化ということと、これが当初予想された神奈川以西での発生にならない内に起きてきた入感であることも考慮すれば、神奈川以西での発生にならず、最近比較的活発だった房総方面または関東東方沖方面でのM6程度の発生もありうるのかもしれない。

規模に関しては、現在の観測体制では明確な予測は行なえないことが前提である(まとめの第4項など参照)。ただ入感が時間的に非常に密に起きてくると、プレートの運動速度が早く震源となり得る地点での応力上昇速度も大きいことが予想される。その場合、弱い断層であれば応力降下量が小さいためにすぐにM4〜4.5程度の活動が起きてエネルギーが散逸し事無きを得るが、そこが仮に強い断層であれば、応力降下量が大きいところで応力上昇速度が早いということになり、そこで発生した場合はその規模も大きなものになることが予想される。もし弱いところならば、これまでの約2ヶ月間のモードのように1回入感するとその前後で茨城南部近辺でM3〜4程度の活動が付随した形で起きてきたことからも解るように、入感が連続しない内に小さ目で少しづつ応力が解放されていく。そういう反応だけで解放し得ないような優勢方向を持ち、かつ強い1箇所にのみ集中したような場合は、入感が多数回連続し、毎日応力上昇が想定されるようになると思われる。このような場合はその近くに破壊しやすい弱い断層がなく、応力の反力は遠いところに及んで遠方地で地震活動が活発になってくることも予想され、現実にこの2日間に東北の遠方方面と南西諸島などの方面で比較的顕著な活動が連発しているため、この可能性も考えられる。これは本当は壊れやすい弱い断層が近くに「無い」ということではなくて「応力集中する方向に配向していない」ということであろう。

つまり少しづつ解消してなくなってしまうか、最終的に顕著な規模の活動が発生してもそれほど大きくならないで済むような形になる場合は、これまでの2ヶ月間のモードのように、非常に長いタイムスケールでシリーズが続いてくれるのかもしれない。従って関東東方沖のときにM5.8程度になったことが入感連続のペースとその入感期間の長さに相関していると理解できるのではないかと考えている。

[7月31日 記]昨日はわずかな入感、本日は多数の入感となった。これが明日以降も連日の入感となるか(2月26日の関東東方沖に関係する入感記録を参照)、または最近の傾向と変わらず、ゆっくりしたペースでのシリーズ入感となるか、今後に要注目である。

昨日考慮したした伊豆大島近海の活動は本日も継続的に発生した。同時にその間、青森沖、岩手沖、鹿児島沖でM4.2〜4.8程度の活動が発生している。これまでの前2回のいわゆる無感の微小活動の遅延度が、相模湾方面での件数のピークから新潟方面での件数のピークへの「順遅延」=+4日を含む期間とは傾向が大きく異なっている。
(1)先に神奈川以西での顕著規模が発生しない内に埼玉中西部で顕著に入感してきたこと
(2)「順遅延」=+4日を含む期間からいきなり「逆遅延」が−4日にもなっていること
(3)新島・神津島近海でなく伊豆大島近海での微小な群発活動が活発になっていること
である。

これは前2回の「順遅延」=+4日を含む期間からいきなりこの傾向に移行してきたということから、現在の地下の応力分布状態は前2回の場合とは同じではないことが想像される。(1)のように神奈川以西での顕著な規模の活動発生とならない内に埼玉で顕著入感となったことは、埼玉南北方向入感の常連客であった波源付近にこれまでのパターンでない形で応力集中を引き起こさせた原因が何か存在していて、(3)の特徴からはたぶんフィリピン海プレートの渋り点付近での応力の分布状態が前2回のときとはその大きさや優勢方向の向きなどの点で異なっていると考えられる。その結果として、埼玉常連客の波源に影響を与えるような形で関東付近の応力分布が変化したものと思われる。これが今回の入感の大きな特徴であると思われる。

昨日の記載にもあるが、これまでの傾向から予想された数日〜10日程度以内の神奈川以西での顕著な規模の活動は、普通に考えれば、応力降下量の大きい場所(もっとも強い場所)=渋り点=支点に近い領域に最も応力集中しやすいと思われ、無感データでは深いところでも発生していることから大島近海での顕著規模の発生も射程に入る可能性もあるのではないだろうか。その場合は、そこでの過去の事例からだんだん規模が大きくなっていく特徴がまた出るかもしれないので有感の規模のトレースから推定がつく可能性があり、埼玉での入感がそれに並行して起こってくるようなら最終発生までのペースが読める可能性もあるとは思う。

[7月30日 記]微小規模活動の件数のグラフから、もうそろそろ入感始まるであろうと予想していた矢先の入感だった。相模湾周辺でのピークから新潟方面でのピークまでの遅延日数が4日以上になることがある期間では、埼玉中北部での入感は起こらなくなるというパターンは今回も正しく繰り返されたが、その遅延が「逆遅延」になった今日当たりから入感しはじめたということになる。これまでの関係活動のまとめを見て来られた方々には納得していただけるものと思う。すなわち、埼玉で入感している電磁波の波源は、遅延4日以上になるようなプレートの運動モードではずれ応力が小さくなって、亀裂(断層要素)間での応力集中が起こりにくくなることによって電磁波を出さなくなる、または微弱にしか出さなくなるのではないかという仮説であった。この仮説はたぶん概ね正しいのではないだろうか?

地下の様子はほぼ読みの内に入ってきたと言えると思う。フィリピン海プレートの動きは相模湾からフォッサマグナにかけての領域で滑り運動に「渋り」が発生し、そこが運動の支点となってしまうモードが存在するように考えられる。すると、それまで顕著でなかった太平洋プレートへの横腹からの(太平洋はるか沖での)推し圧が高まり、結果、それまでの順当モードで地震活動を起こしてきた断層群に対して主に(平均値として)直角方向に配向した断層群で地震を起こすようになってくることが予想される。先の、7/27 東北東沖M5.4、鹿島灘M3.6、福島県会津地方M3.1、岩手県沖M4.2 などの太平洋プレートの運動に起因すると見られるものは、たぶんこのモードでの活動ではないだろうか?これらの断層配向方向を調べるとそれまでのモードでのものと平均して大きく異なるのではないかと考える。一方、すでに指摘しているように、このモードに入ると支点での応力集中によって「神奈川以西の活動」が目立つようになり、現に7/25 山梨県東部M3.7、7/26 静岡県西部M3.6、7/27 長野県中部M3.2(2回)、新島神津島M2.6、伊豆大島近海M1.5〜M3.1(7回)などと発生してきている。これまでの3ヶ月余りの間では、このモードでのパターンとしてこれらの活動は最低M4.8前後の活動で収束してきた。これからもこの程度の活動は想定される(現時点では最大側については相変わらず想定不能)。伊豆大島近海についてはにも関係事項をこれまでの関係活動のまとめに記した。

横浜からは連絡ないため情報掲示できず。最も上記仮説にはこれまでも寄与していないため、こちらで多少傾向の異なる動きがあっても、位置的に近いはずの支点の複雑な運動に基づく状態変化に左右されるものと考えられるため、当面考えに含めないでもモデルそのものには影響はないと思われるが、データがないのはさびしい限りだ。

埼玉で今後また長い入感シリーズになるのか、それとも単発で終わるのかについては、近距離周辺での小規模活動の継続とともに起こってくるかどうか、そのインターバルがどれくらいかなどから概略見当がつけられるだろうと思う。しかし、今回の入感はまだ神奈川以西での比較的顕著な活動が発生していない時点でのそれなので、これまでとはまた少しモードが異なる可能性もあるかもしれず(例えば支点での運動の状態がこれまでと異なる可能性)、数日〜10日前後は様子を見る必要がある。

管理者より> 惜しむらくは現在使用中の今井式検知機が完全方向探知型に作られていないことで、これについて管理者も相当関与して試作アンテナの設計構想には関わらせて頂き詳しい特性を取るばかりの状態でしたが、今井電機では現在それを現在版に適用してプログラム等を改良してはあげることはできないという連絡を受けています。最低一基でもそれが実現されていれば、今後起こってくる地震活動に対してより詳しい予測を行なうことが可能になるはずです。協力が得られないことはまことに残念でなりません。今井電機も宣伝になることもあるわけでそういった改良を逐次いれていくことに努力を傾けるべきだと思うのですがどうでしょうか。

[7月26日 記]埼玉での入感なし継続中だが、前記ですでにこれまでの関係活動のまとめに記した傾向が、神奈川以西の小規模の有感活動が現れてきたことで確認された形となった。やはり無感微小活動の件数の(相模湾周辺から新潟北陸方面への)ピーク遅延が4日以上に渡る段階になると、埼玉で南北方向に固定したアンテナでの地震性電磁波の入感はなくなり、同時に神奈川以西での活動が活発になるという傾向がこれで3回に渡って確認された。やはりこれはフォッサマグナあるいは富士山付近に存在すると見られるフィリピン海プレートの運動状態の「渋り」に基づくものであるように想像される。この現象から、太平洋プレートとフィリピン海プレートとは互い違いに周期的に沈み込んでいくようであり、それがこれまでの関係活動のまとめに記したような傾向となって現われているものと思われた。ふたつの板は同時にするするとは沈まず、互いにこすりあいながらギッタンバッコンと沈んでいく様子が描かれ、機械力学の摩擦による渋りの現象と同様であろうことがわかる。その過程で、渋るたびに各板にかかる力の向きは90度近く変化する様子が想像される。各地点での応力の優勢方向が周期的に変化する様子は、板状のゴム(弾性体)を考えれば容易に想像できるものだと思う。

[7月23日 記]埼玉での後続の入感はなし(横浜地点は現在連絡がなく不明)。上記グラフプロットにあるように関東太平洋側でやや顕著な活動が続いているが、これについてこれまでの関係活動のまとめに考察を記載。最近の傾向から考えるならば基本的に矛盾とは思われなかったが、むしろこれは新しい支点を提供していることを暗示していると思われた。

基本的にこのタイプの検知機は「やってきた電磁波を入感しているだけのこと」であり、「入感しない」のは「(入感可能な範囲の方向からは)やってきていないから」であると理解されるべきと考えている。仮に回路が不安定だったり、また個体差が大きくて同一地点であっても同一モデルなのに「あれ」では出るが「これ」では出ないというようなものであれば、その時点で初めからそのマシンは論外であり、そういう事態は「出荷」の時点で標準信号源を使用して決められたスペックを満足することを試験している限り防止できると考えられ、それはもちろん当然で当たり前のことである。もしもそれも行われていないような製品ならはじめから信用できないし、それは企業のあり方の問題であり、これに限らずどんなものであれ、仮にそのようなことがあったらはっきりと縁を切るべきと考える。

今はとりあえずそういうことを想定することは必要ないと考えられる状況であって、しかも1台だけのマシンを同一箇所で継続的に使用している段階であるが、その間に大きな回路特性の変化というようなことはないと考えて良い状況である。であれば、論理的に正しい結論として必然的に「地震性の電磁波がやってきていないだけのこと」もしくは「現在サポートしていない入感方向からしかやってきていない」(事実、横浜ではしばしば南北方向からしか入感がないことがあったことはデータからもわかる)からだという結論にならざるを得ないわけである。これが考察の原点であるが、このことからもわかる通り今後はどうしても入感方向の多様化が望まれ、製造元のご協力が得られれば早急に対策したい。製造元の努力を希望する次第です。

[7月21日 記] 本日までに後続の入感はなし。これで10日間入感がないことになり、ほぼ前回のシリーズは収束したと考えていいのではないだろうか。また入感あり次第掲載の予定(本日は上記のデータ更新はパス、次回更新の予定)。

管理者より>本日21日当地埼玉中北部は午後3時半ごろから2時間余りの間、ひときわ激しい雷雨に見舞われました。しかし驚くべきことにこの間入感記録は一切現れませんでした。これで実験を開始してから4回目の雷になりますが、雷ノイズは1度も入感していません。これまですでに実地にデータを追跡して来られた方々にとっては明らかにお分かりだと思いますが、これだけ地震性と思われる電磁波が入感しているのは実証されているのにも関わらず、真上で長時間これでもかと轟く雷鳴に一度も感応していない事実には実際目を見張るものがあります。これは嘘でも偽りでもありません。仮にこれが当地埼玉での観測の特徴なのか、他の地域では雷がガンガン入感するようになるのか、それはまだわまりません。なぜというに誰も他の地で使ってくれてはいないからです・・・。

といいましても、現在では製造元との考えのくい違いから製造元が供給体制にない現状では、管理者の提案なる方向でデータを集められるかどうかは非常に微妙な情勢にあります。仮に、あまりにも大きな災害に結びつくような形での実証がなされてからでなければ、そのような観測態勢が整えられないというような事態になったとしたら、それこそは最も不幸な選択だと考えています。往々にして世の中はそういうものなのですが、犠牲者が出ない内は誰も重い腰を上げないものです。そしてひときわ大きな被害が出て初めて、それへの対策がまじめに考えられるようになるというのが常です。それまでは誰も始めの一歩を出しません。これまで管理者は事実を淡々と記述することに努めてきましたが、その間何人かの方々から励ましのお言葉を頂戴して参りました。お便り下さった皆さま、大変ありがとうございました。しかしそれでもまだまだ常識の壁は厚く、かつ同時に企業のあり方にも起因すると思われる発展的な思考への妨げという問題も大きな障害になりつつあるということもまた感じています。これもまた管理者の努力不足、勉強不足が原因なのだと考えるほかはありません。

現時点で、しかしこれだけの成果が出せている地震性電磁波の検知機は他にあるのでしょうか。雷に反応せず地震性電磁波のみに感応する検知機、こんな理想的な検知機は今まであったのでしょうか[(*6)「地震の前、なぜ動物はさわぐのか?」NHKブックスp.126などを参照]。世間知らずの管理者は、これはたぶん当代随一なのではないだろうかと惚れ込んでしまう程になりましたが、実際のところはどんなものなのでしょうか?よくご存知の方は知っておられるのかもしれませんが、管理者はこれなら実用には十分供しうるのではないかと考えています。そろそろ組織的な観測のために関係各位には真剣に対応して頂きたく存じます。その場合製造元の考えが変わることをまず強く要請します。そうしないといざというときに何も対応できないからです。それで使用希望者が大勢現れたときに対応できるのでしょうか?是非考えてもらいたいと思います。

少なくともこのタイプの検知機は、それを一つだけどこかに置いておいてもそれだけでは何の役にも立ちません。これははっきり認識する必要があります。これまでの入感記録をみてもわかるように、このタイプの検知機は、ちょうど地震計と同様に空間的に稠密に配置して観測することで波源からの信号からきめこまかい波源位置及びその強度のデータを時系列で積み上げ、実際に起きた地震活動との相関を見ていく必要があります。そうすると、いままで1、2点でしか観測できないでいたために明確でなかった多くの現象が明らかになるでしょう。

すでに1、2点でさえ現在これだけの相関が示されているわけです。これは情報の全体像を一部分だけ切り取っている状況であると考えられますこれを丸ごと掴まえるためには、これを全部観測するのが一番確実で近道の方法なのです。データをそのためにもっとも必要かつ十分な形式、形態、方法でとれるようにすることが今求められていることではないでしょうか?

本質的な回路部分はすでに第一段階としてはこれまでの開発ですでに構築されており、そのための道具立てもほとんど揃ってきているのではないでしょうか。この段階でまずデータを取ることを始めなければ、たぶん次へは進めないように思われます。なんにでも順序があるものです。この分野は工学的な問題だけがすべてではありません。工学的な理想を追求するためにもまず地学的なデータとの相関を見なくては何も言えません。いきなり理想的なエジソンマシンができるのでしょうか?発明家はこざっぱりとまとまった何でもできるスタンドアローンの機械を作りたがりますが、それは地震性電磁波検知機の開発にとっては全く不毛な試みに終わるでしょう。重要なことは情報は寄せ集まって価値あるものになるのであり、単独ですべてがわかるようなものはこの分野にとってはまず絶対にないと断言できます。このような最も基本的な理解が求められているのだと管理者は考えています。

[7月18日 記] これまでの関係活動のまとめに考察と新しい観点を記載した。7/15には茨城県南部M4.8が発生し比較的広範囲で有感となった。これが仮に本震であるとすると最終入感は前回7/11のものということになるが、この場合は4日近いタイムラグとなりこれまでの傾向から考えるとかなり長く、性質の異なる状況があるとも考えられる。また微小Jisinデータからは、計算から本震の発生を予想した2日以内の状況として、7/13には特異な小規模活動のピークがあったが、これについて半年間のデータから地震性電磁波の計測との関係について考えてみた。

[7月11日 昼記] 既に仮りに行なっていた入感タイミングに関する試行的な計算では、13日頃にわずかな入感があるだろうと予想していた。今回の入感はそれよりも2日ほど早いタイミングであり、現時点で26行と比較的顕著ではあるが、しかしこれまでに現れた100行以上で、30分以上の長い時間に渡る入感ではないことから、予想していた「わずかな」1行ないし10行程度で、数分以内の入感であることから、およそそれに該当しているのではないかとも思われる。

その文脈からするなら、これが最終入感であるとすればこのあと2〜3日程度以内に顕著な規模の活動の発生も有り得ることになる。前2回の入感が2日続けて起こったため、多少のタイミングのずれがあるという解釈とすれば、平均レベルが高い水準にあるために応力の上昇過程がそれほど一様でなく何らかの揺らぎを起こしていて多少計算とは合わないのかなどの可能性は考えられる。また計算は仮に行なって見たまでのものでその値自体は何らの保証もあるものではない。しかし何かの目安にはなるとは思われたという程度で受取られたい。

ただし、少なくともここ1ヶ月程の間の入感の状況とそれ以前の状況とでは大きな性質の変化が認められることは確かであり、(1)顕著な入感のタイミングとして先行する期間がどんどん長期化している事実(2)顕著な入感がM3程度の小規模活動に対してその前後のタイミングで現れているという従来見られなかった傾向があることなどから、地殻応力の分布状況とその時間的変化の状況に相転移的な様相が現れているのではないかと解釈している。すでに書いている通りであるが、この原因として推測されることは、やはり広域の応力分布の平均レベルの上昇によりそこに加えられるわずかな歪み揺らぎに対しても敏感に反応するようになった結果、以前ならまだ先行現象が現れないはずの時点から顕著な電磁波放出がおこるようになり小規模活動を起こすような応力変化にも反応しやすい状況になったという解釈が、やはり可能なのではないだろうか?電磁波の波源は広域のあちこちに多数分布していて、ギシギシせめぎあう地殻内の押し合い圧し合いの状況を面白いように反映している結果ではないだろうか。

仮に今後どこかで大きな規模での応力解放が行われた後、その後の入感状況の変化が確認され、また再び以前のような(1)短期間での入感検知(2)M4.5程度以上にしか先行同期しない などの特徴に戻った場合には、この仮説がある程度支持されると思う。そうなると平均レベルの上昇による広域的状況の相転移という見方は正しいと考えられ、そこから出てくる入感の性質を広い範囲で稠密にモニターしてやれば規模の大きい活動の条件が整ったかどうかを判断する材料を考えることはできるだろうとは思われるが、一方かなり大きな規模の活動が発生した場合には、地殻の状態は拮抗状態から一時的に不安定な過渡的な状態に以降することはすでに専門家の言からも指摘されているため、今度は別の傾向が現れることも考えられ、たとえば入感タイミングの傾向が元にもどらず、また別の傾向を示すことなども有り得るのではないか。それらを緻密に追跡するためにはこのような個人レベルの研究ではとても十分なデータが出せるとは思えず、そのための観測体制の整備も必要になるのではないだろうか?

管理者より>今後このような傾向の追跡が仮にましな結果を生んでいくようであれば、関係各位のその方面でのご協力が得られるかないしはそのための検討に入られますよう希望します。それにともなって検知機のハード的、ソフト的な改善も必要で製作元には強く要請したい内容も伝えつつある状況ではあります。製作元はこのような検知装置の設計における基本的な検討や注意が一層必要か思われ製品のコンセプトからしてもっと大きな設計努力が要ると思っています。

[7月10日 未明記]今回のシリーズ入感の収束に関してこれまでの関係活動のまとめに考察を記した。現在の入感シリーズは随分長いものになっているが昨日も千葉県南方沖で小規模活動が発生しているため、関東付近の応力レベルはまだ下がってはいないように思われる。そこでこれからまだ動的活動が発生するとして考えたのであるが、果たして今後M5程度の活動が起こったとして、そのあとこのような入感がまたすぐに出てこないという保証があるとは思えない。要するに、ここで今井式検知機を使用して捉えている電磁波は関東周辺の広域的な応力の上昇に伴って集中箇所が顕著に生じ安くなっていることに関係していると考えられるので、この傾向が容易になくなるようなことはむしろ考えにくいとは思われる。

[7月5日 記]5日は少なくとも 22:30まで入感はなかった。この分だと連日の入感という訳ではなさそうで、まだ 2月26日関東東方沖M5.8の時のような毎日連続した記録が出るというわけではないかもしれない。前回のシリーズからの類推だけからするならば、太平洋の海域東方側(太平洋プレートでしょうか)からの応力供給が顕著で、破壊はその方面ではないかと思われる(全くの個人的私見)が、最近来綴っている通りかゆいところが掻けない現状ではすべて起きてみなければわからない話で、しかし少なくともこれほど顕著に電磁波が出てくるということの背景としては、やはり広域のバックグラウンドとしての応力レベルが上昇していて、歪みに対する電磁的な感度が上がった状態であることは少なくとも想定できるようには思われる。

本日は新島神津島近海で小規模活動が複数あり、周期的な活動でもあるが、一連の傾向から広域での応力上昇と無関係ではないだろう(のこぎり型のパターンも小規模かつ近距離ながら見られる)。今すぐどうということは言えないにしても、今後このまま7日程度に1〜2回の割りで顕著な入感が出るというパターンが継続するのであろうか。そういう段階になってから、顕著な動的活動の発生に至るまでどういう入感の特徴として現れるのかが掴めなければならないだろう。現在予想されるのは、やはり比較的規模の大きなJisin活動の前になれば、ほとんど毎日連日の入感となり、ついに1日に何度も連続的な入感が起こり始めるようなことが想像される。そのような特徴とあいまって、それらの特徴にもっとうまく合致した(直前以外はあまり反応しないが)直前だけに一層顕著に入感するような直前専用の検知装置も開発されればその入感結果と合わせて考えることで、より確度の高い予測が可能になることも考えられる。(実際にはそれ以前に現状同等性能機での観測点拡大によって全体的な傾向を知ることが重要だとは思われますが、そういう方向からも考える必要はあります。並行して進められれば尚よいとは思います。)

[7月4日 記]またしても顕著な入感が出た(データ 1999-07-04)。これは15時台のため雷には関係ない。当地で雷が鳴り始めたのは19時以降であるから無関係としてよい(またこれまでも雷には全く反応してこなかったためほとんど考慮の外である)。

これで2日連続で顕著な入感となり、埼玉観測史上初の規模での長期間にわたる入感となった。さらに、この入感によって、これまでの顕著な入感のインターバルの標準的な値5〜7日でなく、1日となった。この突然の入感の加速が意味するものはなんであろうか?本日は午前1時ごろ新島神津島近海M3.3があっただけだが、もしかすると今後入感に伴う小規模活動が発生しないまま入感だけがでるような傾向がつづくのだろうか。またそれは地殻応力の分布のさらなる変化ということを物語るのだろうか。以前2月26日関東東方沖M5.8の時を参照されたい。

[7月3日 記]埼玉では本日また顕著な入感が起こった(データ 1999-07-03)。相前後すると思われた「茨城県南部」方面のM3程度の小規模活動としては今回は早朝に先に発生していた。前回顕著入感からも中5日を置く程度であることもあるが、この小規模活動と電磁波入感の同期的な相関現象が続く限り、本震と考えるべき周辺300km圏内の顕著活動は現在のところ未発生とするべきと思われる。顕著な本震がそれなりの規模で発生したときに、10日程度以上の間顕著な入感がない場合に、当面の応力解放は行われたと見るべきではないかと思われる。

本震発生のタイミングの予測については、6月30日に仮にこのパターンの繰り返しとなった場合には、顕著入感から7〜8日目頃の顕著な動的活動発生が予想され、6/27+(7〜8) -> 7/3〜4 頃に、(横浜での入感の特徴も前回と変わり無いことから、地殻の応力分布は前回のシリーズのときと同様である可能性が考えられ)やはり同等の震源として福島沖ないし茨城沖方面にM5(〜6)程度の発生想定が一つの候補となるのではないか?前震として考えることになれば 6/27茨城県南部M4.4は、これまでよりも規模が大きかったため、地殻応力のレベルがさらに高まっていることも想像され 28日の記載では最終発生の規模も比較的大き目になるのではないかと考えた。」と記してあるが、今回の顕著入感でこの相似型のパターンは単に相似型というよりも、インターバルがさらに伸びたパターンとなっているかもしれないため、今回の顕著入感から数えてさらに10日程度のを見る必要があるのだろうか?

いすれにしても、これはあくまでも「本震発生に直近の地域での入感」によるのではなく、あくまでもそこから数百Kmも離れた地点での入感状況からそのこれまでの事例からの推測でしかなく、自ずとあいまいなものにならざるを得ない。これがより広い地域を稠密にカバーするだけの規模で総合的に判断できるまでに観測規模を拡大できればさらに明瞭な予測を行なえるようになるものとは推測されるのだが。波源位置が必ずしもSingen位置とは限らないということはすなわち、Jisin性の電磁波は、状況次第であちらこちらから放出されるということであり、それはすなわち地殻応力の上昇度合いの反映に他ならないのではなかろうか?その波源がすなわち応力集中箇所であって、その移動方向の原点が最も集中の激しい部分という可能性もある。それを時間的空間的にトレースする目的でこのような検知機を多数稠密に配置してゆくならば、そのような状況が一目瞭然にわかるようになる可能性も残っている。今はあくまでも、背中の一番かゆいところに手が届かずにいてその周辺のたまたまどこかを掻きながら、そのかゆみの中心位置を探しているような状況に似ているのではなかろうか。一日も早く一番かゆいところに手を届かせることが重要ではなかろうか。

[7月2日 記]前回までに記した埼玉の入感と周辺の小規模活動との相関に関してこれまでの関係活動のまとめに記した。これら見ても、入感している電磁波はやはり震源からというよりも、それとは別の場所、すなわち検知機の直近になる波源からのものという推測ができるように考えられる。さらに、その傾向の変化は、地殻内応力の比較的広域に渡る平均レベルの変化、応力供給源の方向の変化などに依存していることが考えられる。これらの傾向を、今後観測地点を拡大しながらウオッチしていくことで傾向の詳細、そして地殻内の応力伝達のメカニズム等に関する知見を深めることができるのではないだろうか?

[6月30日 記2]管理者より> 小田原では 6/27の茨城南部M4.4の直後からFMラジオに突然ノイズが出始めたという現象から、このJisinがフィリピン海(PHS)プレートのスラブで起きたとすれば、小田原方面での PHSプレートの動きに影響を与えたのではないかというを教えて戴きましたが、地震学者の書かれた一般向け解説書でも具体的にいろいろな事例でJisin相互の作用が考えられるという説明がありました(「大地震は近づいているか」溝上恵み著/筑摩書房などでもありました)。それが電磁気レベルではラジオのノイズでわかったということですが、横浜ではそれに関係すると思われるタイミングで入感しておらず、とすると6/1深夜23時台にともに同期的に入感したときの波源とは別の波源から出ていたのかもしれません。そうなるとかなり広域的な電磁波の発生源が小田原よりも西の方面にあるのかもしれません。横浜で東西方向での入感の時間的な密度が高まり断続的なシリーズ入感が出てきた場合にはこの方面での発生も考慮するべきということなのでしょうか(このまま行って横浜のデータ採取に関して問題が生じなければよいのですが)。

[6月30日 記]昨日入手した横浜での6/22入感の記録をプロットした。さて 28日に記した埼玉での規則的な入感の特徴とは何を指していたかということであるが、今回のシリーズの28日までに入感したデータについて、前回の福島沖M5.2までの入感シリーズと比較すると、「当地周辺100km程度の圏内で発生しているM3程度の小規模Jisin(主に茨城県南部付近のもの)の発生タイミングとかなり良い相関が見られ、それに前後して入感している」という特徴がわかり、それが今回のシリーズでも崩れていないとがわかると思う。この特徴からすでに掲げた これまでの関係活動のまとめ にあるような考えが浮かんだ。

さらに、特に今回入手した横浜での入感データの特徴は、

(1)入感のタイミングは前回のパターンと良く似ている(埼玉顕著入感初回の2〜3日後になっている)
(2)しかも入感方向は東西方向のアンテナのみでこれも前回と同じ
(3)入感数もほぼ前回と同様である

従ってパターンの傾向は非常に相似的であるため今回は前回のシリーズの繰り返しである可能性が最も自然と思われ、埼玉での顕著入感の合間に前回のシリーズではわずかな入感があるあるのが異なるだけで、顕著入感のインターバルが6〜7日であることもほぼ同様であることから、仮にこのパターンの繰り返しとなった場合には、顕著入感から7〜8日目頃の顕著な動的活動発生が予想され、6/27+(7〜8) -> 7/3〜4 頃に、(横浜での入感の特徴も前回と変わり無いことから、地殻の応力分布は前回のシリーズのときと同様である可能性が考えられ)やはり同等の震源として福島沖ないし茨城沖方面にM5(〜6)程度の発生想定が一つの候補となるのではないか?前震として考えることになれば 6/27茨城県南部M4.4は、これまでよりも規模が大きかったため、地殻応力のレベルがさらに高まっていることも想像され 28日の記載では最終発生の規模も比較的大き目になるのではないかと考えた。

パターンが同様になるメカニズムが明瞭には知り得ないが、基本的には地殻の構造と運動状態の関連でそれなりに理由が考えられるが、しばしば論じられているようにJisin活動とJisin活動の発生パターンがすでに繰り返しのパターンを持っていることが考えられており、規模の大小を尺度としても繰り返しには相似したパターンが描かれるているように思われる。それら運動学的なメカニズムに関連して、ここでみられたような電磁気的な現象においてもやはりなんらかのパターンが見出される可能性があることは今後の予測にとって非常に有益であると感じる。

検知機の出してくるデータは現在非常に取り扱いにくいものであるため、すくなくともこれほど相関的パターンがあるとは当初は予想してはいなかった。自然は法則的に見えないようでいてやはり法則的に運動していて、詳細なメカニズムの探究にも一役買うであろうことはやはり予想されるのだが。

管理者より> 1.当地埼玉で入感している電磁波の波源はここと茨城南部付近との間付近もしくは千葉方面との間付近にあるように想像された。横浜と埼玉で入感のタイミングが大きく異なることはそれぞれの入感に対応する波源の位置が全然別のところにあることを物語っていて、一方で電磁波が出てしばらくすると他に刺激が伝わり、というかすなわち応力集中箇所が移動して、こんどは別のところから電磁波が出てくるという現象と考えられますがこれについての検知状況の未来図について前回記しました。
2.下記6/13記載の「
横浜における検知機での入感との同期という事実から考え合わせると、アンテナの方向も考慮するならばどちらかというと南の海域方面(東京湾入り口の南方、相模湾から房総半島先端付近近辺など)における地表に近い電磁波源が存在した可能性を示唆するものとも考えることはできるように思います」に関して訂正します。6/1の横浜での入感は、データのページでは『すべて「東西」の入感で「南北」はなし』となっているので、これは全く方向が逆で、むしろ小田原から見て主として北から北西の方面に波源を考えるべきではないか、というのが正解だったように思います。UHFテレビのアンテナはあまり指向性をきつくしないものとすると(南東の)逆方向からも入感するという言われているようですので、横浜からみて東西方向の範囲と重なる方面はやはり先の方向だったのではないかと思います。今回ももし同様なテレビノイズが6/22頃に小田原方面で出ていた場合は、波源として同様にその北から北西方面で横浜からせいぜい100km圏内に想定されるように思います(当検知機で入感する波源はやはり上記したように非常に近距離のところにあるだろうことからこのように予想されます)。肝心なことを間違えて記載してしまい大変すみませんでした。

[6月28日 記]本日20:39にわずかに入感があった 1999-06-27。昨日の多数入感記録からの継続とすると今後数日から10日前後の期間で断続的に入感が続く可能性もある。前々回の福島沖M5.2のときに、6/13の入感を顕著活動の余震的準静的破壊によるものとしたが、ここ数ヶ月間の一連の入感を見るとその傾向からいってそうではなかった可能性が高いと考えられるため、今回の入感は6/13のときからスタートしているように思われた。後日それについてまとめて見たいが、どうも当地埼玉での入感パターンはある決まった規則性を示して現れているように思われる。

そうだとすると今回の入感は「現在継続中」となるものと推測され、まだ後続の入感がありかつ顕著な動的活動を伴って収束するという可能性が否定できないように思われる。そうすると、上図「埼玉近接」のパターンが継続するとして算数的な繰り返しが仮に成り立つと仮定すると、本日から5〜10日程度以内に「千葉、茨城から福島」県の沖から内陸のどこかでM5ないし(算数パターンがあるとして規模も敷延すると)M6程度の発生が考えられるのではないだろうか?

そしてもう一つ言えることは、入感している電磁波はどうやら必ずしもSingen付近の領域からのものではなく、むしろ観測点に近接した別の領域(複数も有り得る)から出ている可能性が高いように考えられる。これはSingenの位置推定ができないということではなく、これまで当地で入感した電磁波については(横浜と当地埼玉で2月26日から毎日断続した入感を別として)言えることのように思われた。一つのSingenに対してJisin性電磁波を放出する場所はたぶん複数現れるであろうこと、それらが応力の広域に渡る揺らぎに伴ってあちらこちらで電磁波を放出するものと想像される。そのため、Singen極めて近い地域で観測しているとそこにはSingen領域付近からの電磁波が観測され、そこから少し離れた地域ではまた別の波源からの電磁波を観測するようになるということが考えられ、稠密な観測点を考えると複数の波源の周りに群がるようにして入感地点がプロットされるだろう。そしてその各点で方向検知するならばそれぞれの波源に対応する方向が示され、複数の波源が浮き彫りにされるという図が描けるのではないだろうか。従って場合によっては、同時に相反対の方向からの入感もあり得るかもしれない。それでも全く同時というよりも少しずつ時間を空けながら波源の位置は移動するように見えるのではないだろうか?そういった図をプロットしていったときに、最終的にどこで顕著な動的活動が発生したかを重ねていくときに、その集積されたデータが最終的なSingenの位置を推定する際の有力な判断材料になると同時に、それが地殻内での応力分布の変化を研究する際の手がかりになるものと想像される。

[6月27日 記]本日16時頃に非常に多くの入感記録が出た。データは 1999-06-27の通り。このデータが出てすぐ、19:50に当地埼玉のすぐ近く(Singen距離60〜65Km)の茨城県南部でM4.4が起き(検知機の設置されている当地は普段から揺れの小さい岩盤の上であるが)当地でも多少の揺れは感じられた(テレビ速報=埼玉震度3)。Jisinはデータ掲載の準備中に起き、事前公開にならなかったのは確かに残念だった。横浜にも問い合わせたところでは記録は出ていた模様でデータを入手次第記載の予定。(現在は現地の事情のためデータの詳細が確認できない状況)

検知スレショルドが半分になっていることを考慮すれば入感件数の比較は簡単には行なえないため明確な判断はできないところであるが、茨城北部M5.1,M5.2の場合で見る限り、多数の入感があったタイミングは明らかに異なっており、以後はその差が広がっていると考えるのが自然ではないだろうか。

前回6/19の入感から8日目にあたることと、直前にもこのように多数の記録が出ていることから、今回も前回の福島県沖M5.2のときと同様、長い先行現象期間があった場合と考えてよいように思われる。ただし今回も入感記録の件数が非常に多いため、これが(1)(仮定ではあるが ->)応力が全体に高まってきた状況で、Singen距離が非常に近い場合の特徴として起こっている現象なのか(2)まだ後続するかもしれない動的活動に関連した電磁波であるのかについては判断はむずかしい(別の方面からも検討してみる)。

仮に今回の直前入感がこの茨城南部M4.4にのみ関係していて後続する動的活動がしばらくなかった場合には、少なくとも前回入感から8日の間が空いていることになり、一連の入感パターンを単純に見る限り、先行現象の長期化ということは言えるように見える。前回は「神戸Jisin」の場合に京都大学の観測データとの比較を行なったが、地殻内電磁波が出てくるメカニズムを考えた場合、破壊に関係した直接電磁波の先行現象がこのようにだんだんと長期化するということが意味するものは、やはり「地殻内応力の平常値が高まっている」ということではないだろうか?地殻内応力の平常値、つまりバックグラウンド値が高まっているとすると、仮にわずかの歪みが出ても、亀裂の直列並びの隙間における応力山の上昇が顕著になり易いのではないかとも思われ、神戸Jisinのときにもくだんのパターンが現れたということは、規模の大きな動的活動のおこるためには、このような応力のバックグラウンドが高くなっているということが必要な条件なのかもしれない。これは規模の推定に関して一つの要素となりうるのかもしれない。

また今回は横浜でも入感していることから電磁波発生が顕著化してきたと考えられ、このようにどの範囲までで入感検知したかも、規模を予測する手かがりになると考えている。規模はすなわち破壊に関わった断層長さの合計に関係していてそれはSingen領域の面積に正の相関があるため、電磁波源の存在する領域の広さにも関係するように考えられる。これは近接活動のみを検知できる場合のメリットであると思われるが、検知強度と同時にこれが今後この検知機の性能としてどのようになっていくかも注意する必要がある(もっともこれは、非常に困難ではあるものの、広い領域に密に検知機を配置しなければ判明していかない事ではある)

また直前の検知ということではこれが比較的近接したSingenに対しては今後の改良機での検知が容易になる可能性も考えられるが、仮に可能になったとした場合でも、今回のように発生直前2時間前というような入感が今後も続いた場合は本震の前に一体どれだけの準備ができるかということも重要となるのではないだろうか。まず情報発信について現状のような体制では情報を知る前に本震が来てしまい、何も準備できないまま被害を被ることになり予測行動は全く不可能である。病院や危険地帯にいる方々の非難誘導を行なうことも不可能である。これらは情報が如何に的確に素早く公開できるかに最も依存しており、そのためには個人の協力だけの範囲では不可能に近い。従ってどうしても自治体のような公共機関、あるいは公共事業に関係する安全対策部門でのネットワーク、マスコミでの報道、さらには専用の直接警報発令システムなども必要になってくるかもしれない。そのための根本条件として検知機装置の稠密設置は不可欠のように思われる。

管理者より>現在はまだ検知機の性能・機能が不十分な段階であるものの、これらの事例の積み上げに伴って改良が施されて実用に供せられるようなものになりつつあると思われますが、実用化には社会的な認知の必要があり、それまでの間はボランティアの協力は必要ではないかと考えて当方も活動しております。データが出せるようになるために皆様のご協力をお願いする次第です。

[6月25日 記]後続入感はないまま5日が経過した。埼玉周辺の 500km圏で M3程度の微小活動も顕著でなく、200km以内ではほとんど発生していない。断続的な入感パターンとならないのと相関しているようにも見えるが、これまで微小活動が顕著にならない場合は比較的早めにM4.5程度以上の発生があり、多数入感と同時に周辺で微小活動が多くあれば後続して入感しやがて M5程度の発生となった。今回はそのどちらの傾向でもないため、地殻内の応力集中は起こったものの集中傾向が停滞していると考えるべきか。破壊しやすい部分がある限り応力の集中に伴って微小な動的破壊は多く発生してよいとすれば、破壊しやすい部分が減ってきたことが仮に正しいとすると、集中傾向の停滞と考えざるを得ない。

これまで5月26日以降の入感を埼玉周辺数百km圏の動的活動に関係して考えたことはそれ以前の傾向からすれば妥当と思われるが、5/30、6/5、6/13の入感はすべて正午近辺になっていることからEスポによる地震性電磁波が異常伝播したのを捕らえたという可能性はないかどうかも検討するべきかもしれず、同時期に(埼玉から500〜1000kmの)青森〜北海道付近で M5程度が2つも発生しているためその付近から出た地震性電磁波の内 V/UHF帯の成分が飛んできたものを仮に捕らえたとすると、距離減衰を考えると電磁波源の強度は非常に強くなければならないが、そのようなことが有り得るのかどうか?そうだとすると仮にこの検知機を東北、北海道方面に多数配置してあった場合はそれらのほとんどで入感しその強度分布が距離減衰する傾向を示したと考えられ、かつ埼玉以南では検知しなかったようなパターンになったのだろろうか。今後観測点が増えた時点でこのような現象が確認される可能性はある。(非常に強い波源とすると異常な地電流値や計測や激しいテレビノイズ等があったことも説明されるかもしれない。)

そうだとすると、当検知機には遠方の電磁波も捕らえられるということになり、Singen位置の推定等ができるようにならないと「近距離観測」というメリットが低下することにもなるが、これまでの傾向と考えてきたことも再検討される必要があることにもなる。

[6月23日 記]前記6/19入感から3日経過したが現在のところ後続する入感記録はない。

3/26と4/25の茨城県北部 M5.1,5.2に関してみると、それまでに起こった有感の動的活動が当地からのSingen距離が十分遠くなり、近くでは微小なものだけになってから発生している。6/12福島県沖 M5.2も少し時間が空いているがほぼ同様のパターンがあるように思われる。

この鋸刃状の発生パターンは、応力が集中する箇所が移動していくことによって説明できると思われるが、3/26、4/25、6/12に関係する入感記録の出方を見ると「先行する入感記録の合計件数は増加する傾向があり、また入感した期間も長くなってきている」のがわかり、先行現象の顕著化、および長期化と考えられる。3/26のときなどは入感の翌日に発生しているが、これは比較的小さ目の応力上昇でも容易に破壊しやすい箇所(応力降下量の低い場所)が残っていてそこがまず破壊してくれたと考えられ、破壊しやすい箇所がなくなってだんだんと十分高い応力がかからないと壊れなくなってきたのではないだろうか。

また電磁波がたくさん出やすくなった事は、関係する周辺領域が準静的な破壊を起こしやすい状態になってきたためで応力上昇領域拡大の傍証となる可能性があるのではないか。また動的活動の発生が伸びる傾向があるのだとすれば壊れやすいところがなくなってきたことは少なくとも言え、十分な応力上昇が無いうちは大きな動的活動の発生はおきにくくなることを意味するが、逆に発生したときには規模が大きくなる可能性はあり、電磁波の発生が継続すればどのように推移するかがその発生に関して重要な情報をもたらす可能性がある。

(現在は入感の頻度のみの記録でこれに十分な対応ができていない状態であるが、それでもここで見た傾向は現在の検知機からのデータだけから推測されたもので今後情報の詳細化によって一層有用な知見が得られることを期待する次第である。)

[6月19日 記]明確な判断は相変わらずできないままではあるものの前回までのシリーズ的な断続的入感についてはひとまず6/12福島県沖M5.2が関係活動としてひとまず区切りがついたと思われる。今回9月19日に出たところの数分間隔で起こる比較的多くの間欠的入感は、先活動発生でひとまず落ち着いた地殻内応力が再び仕切り直され上昇過程に入ったことを示しているのだろうか。前回最終入感からは5日を空けているが、関係活動の発生およびシリーズの終了から新たな入感までの間隔としては比較的短い方だろうか、それでも記録数が51行とやや多いため、これまでの事例から単純に類推するならば M5以上が発生の可能性はある。(依然として発生場所については相変わらず1点観測につき不明。上記Jisin活動のプロットは6月18日夕刻の分までであるが、本日15:45頃に近距離の位置でM3.5発生しているためこれまでと同様に広域での応力の上昇というパターンも考えられるが)今後再びシリーズ的な入感パターンとなるのかそれとも2日程度以内に比較的顕著な活動の発生となるのかは現在は不明。

[6月14日 記]前記において漏れた点として、有感はめずらしい新潟県で中越地方M3.1が連続して2度も起きていることから、関東から新潟方面にまでも及ぶ広域において地殻の応力揺らぎが起こった可能性があり、これが今回の6/5の非常に顕著な入感、そして6/13までも継続している長い入感パターンを招来している可能性が有り得た。これは太平洋側だけで解放仕切れない内に本州の反対側まで歪みがおよび応力が広い範囲で上昇するほどに、太平洋側における地殻内応力が上昇し、準静的破壊の規模も大きくなって顕著な電磁波放出に繋がったというモデルが考えられる。今後も同様なパターンでの入感と微小Jisinの相関的発生があるかにも注目して見ていきたい。

[6月13日 記]前記後12日朝7時頃に福島県沖 M5.2が発生した。6月2日と3日に記した「1月17日の(非公式記録とした)バースト入感のほぼ7日後に東海道沖M5.4が発生した」ことと考え合わせると、Singen距離約300Kmと少し遠目だが規模としては M5近辺の動的活動の発生は不自然ではないとも受取れる。結果としてこの活動が発生した背景には「関東周辺を広域で地殻内の応力上昇があった」ということが認められると思われる。上記プロットでは「破線で囲った部分の一群の入感記録」と「関東周辺での小規模Jisin活動の群れ」とが、前回の4月17日〜23日の一群の入感記録の時と良い相似関係を持っているように考えられ、この(入感と動的活動の関係の)相似現象自体が関東周辺の地殻内広域応力上昇の一つのパターンを示し、かつその結果数百km圏内でのM5以上程度の動的活動を招来しやすいという構図を描くことが可能なのかもしれないとは思われた。

今回の一連の入感記録はまだ従来機での観測であるため、首記の通り入感のレベルや方向などに関して必要な情報が取得できないためこれ以上の情報にはなり得ない状況は確かに残念。

[管理者より> ところで、6月1日深夜23時頃に横浜で出たバースト状入感記録に関連して神奈川小田原にお住まいの方から興味深い情報を戴いております。ありがとうございました。内容はちょうどこの時刻の頃テレビのUHF放送(アンテナは南東の方角)にノイズが入っていたとのことで「電波は波長が長いほど物質を透過しやすいが、逆にUHFでノイズが出るということは地殻の浅いところから出たものである可能性はないだろうか」ということでした。当方は電磁波についてこのHPをボランティアで始めてから少しずつ調べはじめたにすぎませんが、現在の当方での理解からでよろしければですが、(*6)の文献「Jisinの前なぜ動物は騒ぐのか−Jisin電磁気学の誕生」(大阪大学池谷教授著/NHKブックス)によれば電磁波の地殻内伝播についてのシミュレーション結果からもそのような推定ができ、かつ明瞭に「断層近傍の地表付近をも含めた歪み領域で圧電分極を補償した自由電荷(注:分極の両端に静電的に寄って来ている電荷)が電磁現象を起こす。Sinnouの表面近くなら高周波の電磁波も減衰せずに出てくる」(まとめの項p.234)、また「テレビにノイズが入るのは(1)電磁波発生源がSingenではなく、地表に近い(2)花崗岩中での電磁波減衰率は大きくないためと考えられる。」(p.128)等説明があります。従ってUHF帯での深夜のテレビノイズが雷などによるものでない場合はJisin性のものである可能性があり、横浜における検知機での入感との同期という事実から考え合わせると、アンテナの方向も考慮するならばどちらかというと南の海域方面(東京湾入り口の南方、相模湾から房総半島先端付近近辺など)における地表に近い電磁波源が存在した可能性を示唆するものとも考えることはできるように思います。(一方、先日新聞報道のあった海底での観測実験を進めておられる名古屋大学畑教授らのグループはELF帯での測定を主としておられるようです。(*6)同文献によれば「ULFより少し高い周波数帯域の極端低周波(ELF)である223Hzを測定している。この周波数も地殻導波回路の遮断周波数以下であり、地下での伝播はエバネッセント波になっている」(p.124)とあり、非常に低周波の領域では返って到達距離は小さいことが示されていて同書中別項にも数箇所で説明がありました。)]

また、本日11:36〜12:34に5行の入感記録が出ており、今回の入感はまだ継続中と考えることもできる。ここで阪神大震災のときに京都大学尾池教授らの観測したVLF帯とLF帯でのノイズ数の記録が(*6)の同文献に掲載されているのを見、今回これに相似したパターンが見られるように感じられたので掲載させて頂きました(掲載について事後承諾をお願い中です)神戸JisinのVLFとLF帯電磁波

今回の継続入感と考えられる一連の入感が、今後何らかの別の規模が比較的大きい動的活動に結びつく関連性については、現段階では予測に寄与できるだけの明確なデータの蓄積がないため、これ以上の推測は不可能。福島県沖M5.2が当地から約300km程度と比較的遠い距離であるためもあり判断に迷うということもある。現段階での本検知機からの情報の限界でもある。

[管理者より>もっと以前からこれら観測が開始され、広い地域での観測が行われていたらここでの観測結果がさらに価値のある予測に繋がった可能性は否定できないわけですが、また検知機でもデータの蓄積方法やデータの保存内容に関してもさらに最適な形で残せた可能性について考えるならば、この時期の観測の機会においてさらに有用な価値あるデータにできたかもしれないことは想像に難くありません。今後に繋げるべくメーカー開発者の努力に期待すると同時に、必要なサポートを行なっていくつもりです。

メーカーでは次期採用予定の新アンテナと新回路とを接続した初期の実験が進められ、ようやく試験運転用装置の製作に取り掛かれる段階になりました。無償モニターご希望の皆様にはさらに時間を戴きたくお願いする次第です。今後の試験運転の結果によって上記した内容等の改善が明瞭になると当ページ主催の「ボランティアによる電磁波観測のデータ収集」も実現が近づくものと思われます。今後の結果次第では自動データアップロードも可能な自治体の方のご協力等が得られますとさらに広範囲かつ強力な観測網の構築が可能になります。その際にはさらにご協力ご勘案の程をお願い申し上げる次第です。]

[6月11日 記]昨夜遅くにわずかな入感があったようだが、前回入感からは5.5日経過した後のものだが、丸プロットから見る限りは前回までのバースト状入感記録に関係すると考えられる顕著な活動が発生していないことから、それ以来の応力上昇運動継続中と考えるべきだろうか。(青ヶ島付近発生のものはM値不明でプロットできず)

[6月8日 記]管理者より>前記した「Eスポ」による1,3chテレビノイズ時間に近いタイミングでの激しい入感記録についてメーカーに一応問い合わせしたが、その結果はこれまでの管理者の理解を越えるものではなかった。Eスポによるテレビノイズは単なる混信ノイズであり、微弱なテレビ電波や商用ラジオ波などの電波が本検知機で入感検知することはあり得ないことでした(もしも万が一そうであれば一時もおかずにちょうどラジオが鳴るように記録が出っ放しになりますから当然のことですが)。このように全く機構の異なるものであることから、これまでの入感と同様に地殻内からの電磁波の入感として考えて差しつかないと思います。そういう意味では本検知機はJisin性の電磁波を掴まえるのには非常に適した構造になっていると考えられます。この特徴が次期新規開発品で損なわれないことを希望しています。

ほかに考えられたことはこの入感が他のかなり遠い地域で発生したJisin性電磁波がEスポと同様の反射による伝播で入感した可能性はないのかということでした。文献(*6)池谷教授のご著書によれば、p.205に「海洋上の非常に遠い地点で発生した地殻内の電磁波が島から噴き出し大気導波回路を伝播する」ことがあると記されておりその可能性もあるかもしれず、とすると上記プロット6/6青ヶ島東沖M4.9,M4.8などに関係する電磁波が入感した可能性もあるのかもしれませんが、これはまだ単に想像の範囲を出ません(同時期にある島部居住の方から戴いたあるテレビノイズ(チャンネルは不明)に関してこれがそれだった可能性もありますが、単なるEスポによる混信だったのかもしれません)。とすると当該Jisinが(気象庁発表ないため)スローに近い無感のもので今回の6/5の強烈な入感とは仮に無関係であったとすると、継続的で強烈な入感の原因となった準静的破壊による電磁波の発振源は別に想定される必要があると思われます。

[6月6日 記2]管理者より>昨日の約1.5時間に渡る継続的な入感に際して同時刻においては横浜では入感していないことを確認しましたが、同時刻に横浜ではテレビの第1、3チャンネルでノイズが入っていました。その時には埼玉ではテレビノイズは皆無であったが検知機での入感はあったということになるります。入感している基本的な周波数が異なるものと考えられどちらかがjisin性のものでない可能性も有り得るかもしれません。(Eスポと呼ばれる現象により上記のテレビノイズが現れるとの情報が関係サイトに掲載されているのを知りましたが)そのことからすると当検知機で入感しているものは上記の現象から考えてEスポによる電磁波ノイズとは異なると思われますが、再度開発担当者にこの件で問い合わせしておきたいと考えております。

[6月6日 記1]入感対関係活動のまとめを別ページに掲載。これらの結果から単純に考えると現在継続中の入感状況に対応した活動としては少なとくともM5以上のものがあっても不思議では無い状況と思われる。

上限の規模がどの程度になるのかについては現在の1〜2点観測の結果からではなんとも言える状況ではなく、新タイプの検知機によって、入感強度値の分布が広い範囲でどのようなデータを出すのか集積していかなければ現在以上の価値の知見には達せられない。データを積み上げても知り得ると断言は決してできないもののそのような試みに踏み出さなければ少なくとも基礎は全く生まれない。

現時点での判断では、少なくともこれが今後もますます続いていくようなら、すくなくとも関東を含む周辺の数百kmの領域で高い応力峠が破壊する可能性が高まり、かなりの規模の活動を想定する必要が出てくるだろうということなのではないかと予想される。

[6月5日 記2]プロットも上記の通り更新した。まだ入感に関係すると考えられる目立った規模の活動は起きていない。

活動の丸プロットを見ると、電磁波入感時点付近において当地埼玉に近い領域で活動があり、その後活動発生は当地から離れていき、また入感すると近くで活動発生、そこから発生地点がまた離れていくというパターンが繰り返されている。ちょうどのこぎり形のように見える。これは応力の集中領域が移動していく様子を反映しているのだろう。

[6月5日 記1]本日5日には強烈な入感がありデータアップした。また6月1日は横浜でのバースト的な入感があった。1999-05-30

まだ上記プロットは更新していない。データをみればどのように載るかは想像がつき、わずかの入感を含めると2日おきに記録が出ていて地殻応力の上昇は継続中と考えられる。

(データアップのために私用を遅らせなければならなかった。自然は人間の都合で動いてはくれないので人間が自然に合わせる必要があった(天気次第で雨天順延もあるように・・・)。データを自動でアップできるようになってもそれを知った人間がその情報を無視すれば同じ事。自然の「音」電磁波に聞くことは重要なことと考えるべきで、自然が許さなければ人間の予定は変更されなければならないということだろうか)

[6月3日 記]前記した表現において「急を要する規模を想定するべきとは考えられない」というところは「〜とは考えにくい」と訂正します(客観的な表現はこの際は一点観測のため不当)。現時点ではSingenが遠いのか近いのかについての情報が全く得られず(単一地点での入感のため)、また首記されている通り現時点では入感強度も知りえないため、規模や時期については明確な予測をするための材料が出ているというわけではありません。これまでの事例から素朴な予想をする限りは下記の内容は概ね妥当と判断されるということであり、論理的にはこれが規模の大きな本震に繋がらないという証拠になるものでは決してないということには注意が必要。

現在起こりつつある事実は「地殻内の応力の高まりは確かに継続しており、それが一定の条件に到達するに従って準静的な破壊が起こり、Jisin性電磁波が放出されるに至る」という事実。またそれをある一点で検知したにすぎないという事実で、これが有用な価値に発展するために必要不可欠な条件は、やはり広範で密度の高い観測点の実現以外にはないと思われる。

下記した1月17日の「初電源ONと同時に起こった入感記録という現象」は AT-4RE 1号機にとって生まれて初めて、かつこれまででも最後の現象であり、この現象については直後にメーカーに連絡して同じ現象はなかったことは確認されています。その事実から故障あるいは不具合と考えることはできず(以前にも以後にも再現性ゼロの現象で直後に何度も再現するか確認したが電源ONと同時に記録が出ることはなかった)、改めて1月20日から実験を開始したもので下記推論は妥当と判断しています。1月17日のものはデータとして載せるには不完全なために割愛したものとご理解ください。

本時点では6月3日のJisin活動については上記プロットは未更新です。

[6月3日 未明記]前記後、深夜に再度検知機を確認したところ、わずかに入感記録が出ていたのがわかったのでデータを追加した。これも応力の高まり継続中の断続的な入感の一つと考えられる。ただし記録は1行のみで前回4月20日のときよりも少なくなっている。この程度の断続であれば当面は急を要する規模を想定するべきとは考えられない。

[6月2日 記]前記入感に関係する活動としては、同様の入感状況を示した前回の4/20の場合に似て、関東近辺のM4程度の2つの活動が認められる。今後また入感記録が出ればその後にM5程度の活動が起こることも考えられる。地殻応力の高まりを緩和する(並列亀裂の増加などの)作用が優勢になり、その内に応力の集中が進まなくなるなら目立った規模での発生がない可能性もあるかもしれない。

ところで公開実験開始前の1月17日、メーカーからAT-4REを預かり帰宅して通電した瞬間に今回をはるかに上回る連続入感状態になったが、当初は埼玉での初の通電の瞬間だったためこれをデータとして採用すべきかどうかは確かに迷った。そのときは、データバッファー256行分が2,3回も回るほどの記録となった。記録の終わりの方はLF表示となり、記録の出方も時間に対してゆっくりしたペースになった。これはそれまでメーカーで普通に通電していた時にも見られた出方に似ていた(比較的大き目の規模で太平洋の大分遠い方面の活動に先んじたものと考えられたが、その際は現実に発生した時刻の数分前から出始め活動発生中も引き続き出ていたように見られた)ため、たぶんこれは装置の故障や特別の事情ではなく、偶然通電した瞬間が入感の時刻に当たったためと思われた。しかし何分途中からの入感であったことと通電した瞬間ということもあったのでデータとしてみなさず、考察を見送った次第であった。しかし、仮にそれを入感としてみなすとすると、その後ほぼ7日後に東海道沖M5.4が発生したことと何らかの関係があった可能性も考えられる。そうだとすると入感と発生までの期間に関しては、発生地点による違いなども考えられ、どこでも一定の法則で割り出し得るとはかぎらないのかもしれないということと、発生地点の近くで観測していれば最初のバースト入感後の断続的入感が観測されるという場合の両方が有り得るのかもしれない。1月17日の初入感は記録状況自体は明らかにバースト状の記録であり、バーストが入感したものとすれば地殻応力の高まりが明らかにあったとは考えられ、緩和作用がすべてを緩和しきれない限り、比較的高い臨界に達した(最後の応力峠にあたる)部分が破壊して活動発生に至ったというモデルは有力な説明と思われる。

今回発生したバーストの時間はそれに比べるとそれよりも短いため、4/20の事例は確かにあるものの、決定的に発生を予測させるかどうかについてはやはり「緩和作用次第」で、それで緩和しきれないだけ応力集中が(プレートの移動により)継続していれば、条件が許す限りは再度の断続的入感が有り得るが(仮に当地埼玉で入感が観測されないとしても)、やがて本震の発生に至ると言えるだろう。やはり観測地点の拡大は絶対不可欠の条件であると認識する。

[5月30日 記2]5月30日昼 14:16頃に強いバースト的な入感あり(上記プロット済み)。この1ケ月ぐらいで2回あったこのような入感に対しては茨城県でのM5.1、M5.2があった。一つは翌日に、もう一つは3日目に10行程度の入感を記録してから2日目に発生している。現時点で今回もそのどちらかのパターンになるのかそれとも関東近辺の別の地域で別の規模の発生となるのかなどについて判断の材料はない。データ:1999-05-30 参照。

[5月30日 記1]5月22日9:48に神奈川県西部M4.4に関係して、横浜では数日前にわずかに入感記録があった(データ参照)ことが昨日の打合わせでわかったが、開発担当者宅への設置のため開発者の不在時にはデータ取得が困難であることは以前と同様であるため、今後の展開計画のいずれかの時点で近くの別の地点に設置を検討中。また規模は暫定値 M4.1とM4近辺であればこれまでの性能としてはこの程度でも相当とは考えられる。

5月26日16時ごろの埼玉での1行入感に対しては関係活動は明確でないが、28日には神奈川東部で小規模発生しているため多少の応力揺らぎはあったと思われるが、数日以内にM4以上の発生なければ緩和作用(4月23日記載を参照)の方が旺盛であったものと判断。

昨日の打合わせに伴って改善実験にも立ち会った。先に # 横浜での入感無しが続いているため回路上の問題あるいは改善する余地につきメーカーでは現在調査中 # としていた件について、改良された内部回路の性能向上が確認され次期新規品にも適用できる見通しとなった。アンテナ改良についても引き続き継続。展開計画の初期段階では、新アンテナを本改良回路と接続した試作品を使用して関東近辺数箇所にて実用前試験を一定期間行ない、その結果を見た上で本HPで無償配布を検討中のバージョンにも適用する計画となった。メーカー本業外の努力に依存する面も多く時間ぐりが困難なことも多いため、計画が順調に進むべくお祈り戴ければ幸いです。

[5月26日 記]本日16時ごろにわずかに入感記録があった。本日は雷鳴等はなかった。ただしこの程度の場合は明確な対応活動がない場合もある。

[5月22日 記]5月22日9:48に神奈川県西部M4.4が発生したがこれに関係すると考えられる入感はなかった。Singen距離は約50kmと十分小さいため、特に電磁波の伝播経路に遮る要因がない場合には当然入感があってよいと考えられるが現実には記録が出ていない(横浜からも連絡が入っていないためおそらく入感はなかったと思われる)。

今後、M4.5以上でこのように至近距離での発生に対して関係する入感がないようなことが連続した場合には原因が何であるか−検知機内部の回路上の問題なのか、それとも現実に電磁波の経路が阻害されていたのかの層別が必要になる。関東内で均等に10箇所程度配置されていたらこのような層別はずっと容易であったはずであるが、現在はそのようなことが可能な状況でない。横浜での入感無しが続いているため回路上の問題あるいは改善する余地につきメーカーでは現在調査中(次回の新規品へのフィードバックを検討)と今週初め頃連絡あり。

今週、当地での雷の発生はなかった。

[5月15日 記]5月10日月曜日は埼玉中北部は夕方にわずかに雷鳴があったがこのときも誤入感はなかった。その他、前回記載以降は関係活動に関わる入感状況もこれまでの傾向から考えると入感記録がない(上記)のはほぼ妥当と判断されます。

[5月9日 記]・5月7日山梨県中西部M4.9に関係する入感記録はでませんでした。Singen距離は約100kmと比較的近かったがSingenは富士川付近直下で大きめの断層の西側にあった場合はそこで電磁波の反射が起こり、仮に関東側で多数観測点があって観測可能であった場合でも入感しなかったということはありうる(富士山の地下の構造によっても電磁波の地殻内伝播が遮られる可能性もあるのではないだろうか)。このようにSingen位置による電磁波の特異な伝播偏りが常に伴うものと考えられる。またすぐに真上の地上に出た電磁波は富士山で遮られるため、やはり関東側では入感しにくかったのではないだろうか。(関西方面で電子機器のノイズ異常などが報告されているのに関東側ではないような場合もあるものと考えられる。)

従って、今後配置されるべき多数の観測点もどこかの地域に偏った配置では十分な観測はできないであろうことが予想される。地震計も地殻の構造による伝播の異常が考慮され疎密に偏りのない配置がなされていることと同様に考えられる(今回も主に関西地方でのみ揺れ、関東側では気象庁速報の震度が記録されていない)。

・5月8日土曜日当地埼玉中北部は夕方から夜20時前後まで雷雨に見舞われ、本検知機での誤入感が懸念されていたが誤入感の記録も無い。これからは雷の多くなる季節なので今後の雷による誤入感件数がどうなるかもチェックが必要。雷による電磁波も放射方向に偏りがある場合もないとは言えないかもしれず、今回入感なくとも今後入感する可能性はある。


過去の俯瞰図と注釈は 1999/1/20〜5/30 の関係活動俯瞰図
 [(*1)〜(*6)の参照もこちらへ]


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