ウッドデッキの製作日記

写真:N.N様、文:S.N様 作

長野県N.N様、S.N様からウッドデッキの製作日記の記録をいただきましたのでご紹介いたします。
ウッドデッキはクロスフェンスのBタイプ1.5坪の製品になります。 基礎(束石)工事から本体組み立てまで日にちごとに作業内容を日記帳に表したものをいただきました。 それでは、順を追ってご覧ください。
更に2013年6月3日に床板と根太を栗材に交換をされてリニューアルされました。こちらもご覧ください。


ウッドデッキの製作工程を作業内容ごとに表示します


経緯と決断

友人のN.Nさんが家を新築したとき、私たちは、「ウッドデッキは自分たちで作ろう!」と約束した。
私は、以前、自分自身で2×4材でウッドデッキを自作した経験があり、少し凝ったので、2×4材を購入して私のように全て自作するか、既製品を購入して作成するかコストと作成後の満足度を検討して彼に提案することにしていた。
私は、パーコラ付きのウッドデッキや自転車置き場・作業場を2×4材を使ってひとりで作成した経験があるのでその際の費用と既製品利用の費用とを比較した。既製品は、いろいろなメーカーがあり、イペ材やレッドシダー材などのものを使ってものからいろいろあったが、前回私が作成を検討した際、私の検討に上がった阿部建設の製品を既製品の検討対象とした。
阿部建設の製品の魅力は、コスト的にも安く自由度もあり、在来工法を使っていることであった。私が自作したときも阿部建設の製品を使えばよかったが、DIYは素材から自作が本流と考え、自分ひとりで作成することとしたのであった。

パーコラ付きウッドデッキパーコラ付きウッドデッキ
自転車置き場自転車置き場

今回は、自作時の苦労と作業時間、完成度と作成後の満足度を考え、阿部建設のフリープランで実施することをN.Nさんに提案した。自作時の材料費と作業時間と完成品質を考えると阿部建設の製品を購入した方が完成度も高く、満足度も大きいと考えたからだ。
一回目のプランは、私が以前作成した2.4m×3.4mのパーコラ付きウッドデッキをもとに考えたもので、パーコラの上に透明なタキロンを張ると、雨の日でも利用ができるメリットがあるもの。
この提案は、N.N家の家族会議の結果、パーコラが付くと暗くなる感じがするのでパーコラの無いものが良いと言うことになった。
二回目のプランは、パーコラを取り付けないで水道まで広げた広いものを提案したが、ウッドデッキへの上り下りを考えると使いにくそうだとの意見。
それではと三回目のプランは、2.1m×3.0mのシンプルなものにしようと言うことになった。
阿部建設からは、各プランごとに見積もりを作成していただいた。

ウッドデッキプラン

阿部建設のウッドデッキに決めた理由は、
1.2×4材で自作しても作成材料費はほぼ同じ。防腐剤等の塗料を塗布することを考えると阿部建設の製品を使った方が安いと考えたこと。
2.全て自作したと言う満足度は大きいが、完成後の品質を考えると阿部建設の製品を使った方がベターだと判断したこと。
3.在来工法の建築技術を使ったプレカット材・・と言う製品に魅力を感じていたので(作成経験のあるS.Nの感想)N.Nさんへは、製品の完成度と品質が違うと熱っぽく勧めたこと。

ウッドデッキの作成は、家の建築が完了し、外構工事も完了してから着手しようと計画していたが、外構工事に遅れがあり、冬になり雪が降ってきたら施工も困難になることから待てなくなり、12月中に完了することを目標とした。
阿部建設には、11月上旬に資材を注文したが工事を実施するまで発送を待っていただき、我々の工事予定が決まってから発注することとし、納品を待っていただいた。既に発注してあったので、必要なときに電話で発送を依頼すれば宅急便で送ってくる・・と考え、工事着工の前々日に連絡すればよいと思っていた。
ところが、電話をしたら・・「日本通運のアロー便で送るので発送は平日になる」ということであったので、あわてて12月15日(金)午前中の納品をお願いした。急な注文ではあったが、スムーズな対応をしていただいた。
送付を依頼してから、メールでどのくらいの材料が送られるのか等質問をし、受け入れの準備をした。資材を置く"うま"も準備した。


基礎(束石)工事とウッドデッキ部材納入と土台組み立て

12月15日(金)
天気は予想に反し晴れ!!幸先が良い!!

今日は、ふたりで休暇をいただき、朝9時から作業に取り掛かった。
雪と言う天気予報もあったが、日頃の行いの良さで晴れとなったと二人の想い・・誰の行いかな??・・・
沓石の基礎部分については、外構業者さんにお願いをしたが、当初設計(私のミス)では家側との隙間を少なくしたため、作成時に余裕がなくなってしまう恐れがあったことから、自分たちで沓石を移設することにした。
朝9時すぎから羽子板付き沓石の位置変更を開始した。水平器を当てて沓石個々の水平をとり、沓石間の水平は、2×4×6feet材を使い、沓石と沓石の上に載せて両者の水平を確保した。

沓石の移設、水平器で水平を取る沓石の移設、水平器で水平を取る

朝、資材がいつごろ到着するのか運送屋さんに問い合わせを行った。明確な回答はなかったが、11時、アロー便到着。(安心!!!)
ちょうど外構業者さんも作業に来ていて、家の前の道路と庭は混雑したが、プロの運送屋さんの作業は手際よい。
材料を置く場所を確保した方がよいとの阿部建設からの助言(事前にどのくらいの量の材料が来るのか問い合わせをし、いろいろな助言を頂いていた。)により、"うま"も用意して資材毎に場所を決めておいたのでスムーズに積み下ろしができました。(うまく事を進めるコツは、事前の段取りが大切だと感じました。)
私は、トラックから降りてくる資材を見て驚き!!柱から床板まで全ての資材がダンボールで梱包されていたのです。N.Nさんも奥さんも外構業者さんまでが驚き!!いったいこれは何だ???
N.Nさんとふたり、ここでもう満足感を得ました。選んでよかった・・ニコニコ・・・

予想以上のボリュームの資材の山、すべて包装された資材に私たちは驚き!!予想以上のボリュームの資材の山、すべて包装された資材に私たちは驚き!!

12時には、沓石の移設を完了し、沓石と家屋との隙間などを確認するために土台を組んで仮置きをしました。ここで午前の作業を完了し、13時過ぎに、N.Nさんの奥さんが作ってくれたランチタイムで一息をつきました・・・・。
10時過ぎには、午前のお茶時間があり、15時過ぎにも午後のお茶時間。これって職人さん?二人は、まるで職人さん気取りでした。
14時すぎから外構業者さんからレベルコントローラーを借り、沓石の高さを測って、土台束の高さを決め土台束の切断作業に入りました。ミリ単位まで測って、土台束の高さを調整しました。
土台束が出来たので、土台を組み立て、土台束を取り付けて全体のイメージをつかみました。

土台を組み立て仮に置き、位置確認土台を組み立て仮に置き、位置確認
土台束を丸のこで切断し仮置き土台束を丸のこで切断し仮置き
大丈夫かな?総監督(奥さん)の点検。この二人大丈夫?大丈夫かな?総監督(奥さん)の点検・・この二人大丈夫?
すきま発見!どうする?スペーサーを入れて調整しようすきま発見!どうする?スペーサーを入れて調整しよう     

土台束と沓石の間に隙間が少しあったのでゴム板を購入し、スペーサーを作り、隙間を調整しました。
今夜も、奥さんの手料理でお疲れ様の会、DIYの楽しみはこれなんです。乾杯!!


根太組み付け及びフェンスの取り付け

12月16日(土)
天気は今日も良好!!満足です・・・

今日の作業目標は、フェンスの完成。
朝、外構業者さんが生コンクリートを使ってアプローチの舗装を行っていました。すかさず・・『生コンクリートがあまったら少し分けてください・・』奥さんの日々の対応の良さから快く?OKを出していただき、沓石の周りに生コンクリートを入れました。

生コンクリート入れ付き固め

フェンス作成の前に、昨日組み立てた土台部分のネジ止めを実施した。
くぎが標準の仕様でしたが、私たちは、総監督の父上の助言に従いステンレス製のコークスクリューを使いました。ネジ止めは、下穴を開けて止めました。

全てコークスクリューで止めました

フェンスの支柱を建て、クロス部材をどのように切断するか・・悩みました。最終的には、柱を垂直にし、笠木が乗る高さに合わせて切断しました。
後になって分かりましたが、床に接する部分と平行に柱の高さに合わせた位置で切断すれば良い事がわかりました。柱とクロス部材もコークスクリューで止めました。
床板側は、クロス部材の板幅が広いためネジが入る穴を開け、その中からネジ止めをしました。長いドリルがなかったので、四回もドリルの大きさを変更して作業しました。ネジ止めをするとフェンスのぐらつきはなくなり、仕上がりも美しく・・・満足。

苦労とアイディアの成果です。このネジ穴にもステインを塗りました

私たちは、自分たちの仕事の手際よさに満足し、奥さんのお昼をおいしく頂きました。毎度、ごちそうさまです。
好きなことをして、おいしいものを食べて私たちは、なんて幸せ者なんでしょう・・・・

クロス部材同士の留めは、万力で2枚を合わせてコークスクリューで止めました。
笠木は、全体の位置決めを2枚のあわせ部分を中心に調整し、止めました。コークスクリューは、もみすぎないように(板の表面すれすれで止めた)注意をしました。(インパクトドライバーが強烈なので注意しました)

向かって左=西山さん、右は西沢、ヨシ!動かないぞ!  

予定通りの作業を実施し、カッコイイフェンスのできあがりに満足・・・ただ、高すぎるかな?とのN.Nさんの感覚。
私は、街中なので少し高めの方が良いと考えクロスフェンスの高さを1mに設計しました。
ですが、彼には、高い感覚(幅×高さが1m×1mで柱が太いのでフェンスの空間部分を見ると幅が狭く感じ、高く感じるのです・・)がするという事でした
。どうするかは今後の検討と言うことになりました。
今夜もまた、奥さんの手料理で懇親会・・・これが目的で私たちはウッドデッキを作成しているのかも・・・おいしく酔いました。


フェンスの高さを変更する。10cm下げての取り付けを決断

12月17日(日)天気曇り。

N.Nさんが仕事なので今日は、休養日。 私は、来週の作成に向け、水道周りの整理とウッドデッキへあがる階段用の小デッキの作成準備をしました。
また、N.Nさんから「検討した結果、フェンスの高さを10cm下げましょう。」との連絡あり、 阿部建設にどのように実施すれば出来るのかを確認するとの伝言がありました。完成に向けたN.Nさんのこだわりと熱い思いが感じる提案でした。

12月23日(土)
天気は晴れ!!われわれは運が良いのです。

今日の作業目標は、フェンスの高さを変更し、床板を張ることです。
朝、9時にN.N家につくとN.Nさんは、既に既設のフェンスを分解していました。N.Nさんからのヘルプに対し、阿部建設からは、フェンスの高さを90cmに合わせたときのクロスの見本が2枚届いていました。
この見本を元に既存のクロスを変更することにし、フェンス90cmに向けてクロス部材と柱との接合角度に合わせてクロス部材を切断しました。

新しい切り口には塗料を塗りました新しい切り口には塗料を塗りました
切断もスムーズ切断もスムーズ
いいでしょう

クロス部材の修正切断は、最初は不安でイッパイでしたが、だんだん手馴れてきて、順調に進みました。
また、柱とクロスを止める作業も木工用の長いドリルを使うことによって作業時間が短縮し、ほぼ午前中には組み立てが完了しました。
昼は、奥さんお手製のお昼ご飯をいただきました。私たちは、昼食を食べる間中、苦労した箇所や上手くできたことなど奥さんに向けて矢継ぎ早に喋り捲り・・こんな二人を見て、奥さんからは「楽しいですか?」と聞かれるや我々二人は、口をそろえて笑顔で「当然!!!」

午後は、床板を全部敷いて、板と板の間に6mmのスペーサーを全て入れて全部敷き、全体を確認しました。また、床板張りをフェンス側から行っても家屋側と床板の離隔は確保できることを確認しました。
床板を敷きながら「にんまり・・・」
夜は、またまたご苦労さん会。毎回毎回、奥さんのあったかい手料理でたんまり頂きました。
ウッドデッキ作成に取り組んでからN.N家での食事の機会が多くなり、野沢菜通のN.Nさんの影響からか、私も野沢菜にハマってきました。
信州の冬の名物は、野沢菜漬けですから・・・今年は暖かいので味が変わってきた・・なんて語るようになってしまいました。
今夜も大満足!!


床張りと柱への金物補強

12月24日(日)
昨夜の嵐がさり、天気になりました。

今日の作業目標は、床板はりです。
床板はりの課題は、家の基礎にある地窓を開閉するための床扉を設置するかしないかの判断と床扉の作成です。
床板はりについては阿部建設からアドバイスを頂いており、金物などがある場合は、床板を削り、柱やクロス部材があるところは板に切り込みを入れるなどの加工を行いました。
昨日床板を全部敷き、確認したのでフェンス側から家側に向けて床板を張りました。
金物の厚さだけ床板を削ると板が浮かない・・と言う阿部建設の助言に従って床板に丸のこで金物の厚さ分だけ刻みを5mm間隔に入れ、のみで削りすきまを作りました。
削った後には、ステインを塗布しました。切断した箇所や削った箇所、穴を開けた箇所などには必ずステインを塗りました。

床板を削る細かな作業にチャレンジ
切り込みを入れる。コークスクリューは、下穴を開けてネジ止めしました

午後は、私が急遽、所用ができたため、N.Nさんひとりでの作業になってしまいました。
そんな訳で家屋側の5枚は、来週作業することにしました。床扉の検討は次週へ先送りとしました。
昼だけは、しっかりとおいしく頂きました。ごちそうさまでした・・・今日も大満足!!!


ウッドデッキの完成

12月29日(金)
天気は曇り。信州の冬は寒い、だから早く作業をしたかったのですが・・・・

今日の作業目標は、床板張りの完成とウッドデッキに上がる階段用のミニデッキの作成です。
今年中に完成させなくては・・と張り切って実施しました。
28日が仕事納めでしっかり飲んだ後の作業です。気持ちは張り切るのですが・・・午前中は、私ひとりで階段用のミニデッキ作成の準備。
昼過ぎにM.Nさんが帰ってきました。おいしい奥さん手作りの昼を食べ、エネルギーを充填し、完成を目指しました。
床板への床扉は作成しないと言う結論をだし、N.Nさんは床板張り、私は階段用のミニデッキ作成と言う分担を行って分業しました。

床板張りは、順調に終わり、N.Nさんは、雪が降る前に車のタイヤ交換。
私の方は、重量ブロックを基礎に使ったミニデッキ作成。今までは、難なくブロックへのネジ止めができたのに、コンクリートねじの下穴が開かない・・・
何回やってもダメ!ここでくじけないのがDIYの強みと実現に向けてチャレンジ。木材でブロックを挟み込むように加工し、ブロックと根太を一体化して問題を解決しました。
これで、一応完成。年明けにもう一方の階段を作成すればOKとなりました。

床板の仕上がりです。きれいです  階段用のミニデッキ。どうですか?美しいでしょう。満足
西山家とウッドデッキです。いかがでしょうか

夜は、またまたまた奥さんの手料理で懇親会。年明けの左側の階段作成についての作戦会議となりました。
また、阿部建設へのレポート提出の下書きも書きながらの飲み会でした。
今夜もまたまた大変おいしくいただけました。ご馳走様でした・・・・
あとは、私が左側の階段を作成することにしました。

私たちは、阿部建設さんと言う良きパートナーを得て、楽しい中にも完成度の高いウッドデッキを得ることができました。ありがとうございました。
今後は、友人たちからウッドデッキがほしいと聞いたら二人で作成のお手伝いをしたいと思います。
年が明けて、職場の仲間に年末のウッドデッキ作成の話しをすると、「いいですね、私もほしいと思っていたんです」と聞くや「私たちに任せなさい、弟分と二人で手伝うから・・・設計もするから任せなさい・・」とPRしました。
「私が描いた図面をもとに阿部建設と言う会社がきれいに材料を準備してくれるから・・大丈夫だよ。」と伝えました。
また、お世話になると思いますが、そのときは、よろしくお願いいたします。

<弊社コメント>
ウッドデッキ作成日記いただきありがとうございます。
これからも益々より良い製品をご提供いたすよう頑張っていきますので よろしくお願い致します。

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