ウッドデッキのグレードの選び方
ウッドデッキのグレードを選ぶにあたり使われる用途や耐久性、コストなどいろいろな要件があると思います。
使われる木材により坪単価や耐用年数などに違いがでますので選ぶのに何が良いのかわからなくなることがあると思います。
このことを考えた場合、3つのグレードがある中でお客様にあったグレードは何かを見ていきましょう。
弊社のウッドデッキ製品には3つのグレードがありますがどうなのでしょうか。
それではウッドデッキのグレードを見ていきましょう。
1.標準グレードはコストパフォーマンスに優れていて耐用年数も8年から10年(15年以上も実績)は問題なく
メンテナンス次第(塗装の塗布など)では付けられたお家と同じくらいウッドデッキを持たせることができる耐久性があります。特にパーゴラなどの雨除け屋根をかけられる場合は、何もわざわざ高い木材を使う必要がなく
標準グレードで充分です。お家も時々定期的に外壁や屋根の塗り替えをされるでしょうがそれと同じようにメンテナンスをしていけばお家と同じ耐用年数を維持するとお考えになってかまいません。
2.燻煙グレードは何と言っても、もともと耐久性が高い杉の赤身のところを燻煙処理して尚一層の耐久性とカビや害虫の妨害を高められているところです。
このことからウッドデッキに使った場合、耐久性は10年以上と考えています。ベースとなる木材は杉を使いますので杉自体が坪単価も安いので燻煙処理されてもそれほど坪単価が高くなることがないのも嬉しいところです。
燻煙木材は木材腐朽菌を防ぐために防腐薬剤を塗布されたのような木材と違いますので安全性でも安心してお使いいただけます。
3.総栗造りグレードは国産の最高の耐久性を誇る木材です。外材のウリンやイペと何ら遜色のない国産の中ではトップクラスの素材と言えましょう。
特に本場の岩手県の栗は巷にある中国産の輸入栗とは物が違います。やはり国産のものは目が詰まっており木その物の素性が良いものが多いです。
耐用年数はウリンなどと同じくらいの15年〜20年程の耐久性が考えられています。
ウッドデッキのグレードを個別に見ていきます。
標準グレード
標準グレードとは3種類の木材を用途別に適材適所に配置したこだわりのウッドデッキ仕様です。
ウッドデッキの核となる土台大引きには、松材を採用しました。松材は、木材の中に松脂という成分を施していて、この松脂が水をはじき、また松材の自身を保護をするために
自ら、脂を出して身を守ります。この松脂が、水への耐久性を高めます。
柱や、クロス、ラチス、床板などには、杉材をあてがいます。杉は、日本独自の木材種になり、昔から、外壁材や船材などの使われていた通り、杉材の赤身のところは充分に耐水性を兼ね備えています。
また、肌触りが柔らかくて、弾力性に富み、床材として使われることが多い木材になります。
笠木は、桧葉材を採用します。桧葉にはヒノキチオールという成分が豊富で害虫を寄せ付けません。また桧葉自体の脂で耐久性が高くウッドデッキの笠木には申し分の無い材種になります。
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1.庇を長くして雨除けに配慮したウッドデッキですがこのような作りの場合は標準グレードで充分の良い見本です。
2.同じくポリカ波板を張って屋根を付けられています。このような場合も同じく屋根を付けられれば耐用年数は無制限です。
3.よしずを屋根に付けられています。パーゴラ部分は松材を使いますので松脂が水を弾き脂が木材を守ります。
4.こちらはメンテナンスに全面塗装を施されたところです。このようにメンテナンスされると永くお楽しみいただけます。
5.同じくメンテナンスに塗装を施された写真です。
6.標準グレードの基本形の2坪クロス仕様です。土台部分は松材、床板は杉材、笠木に桧葉材を使った基本的なウッドデッキです。
DIYの専門誌に載せた広告の一部です。
こちらに載せている写真も標準グレードで作られたウッドデッキを載せています。
屋根を付けられるのであれば標準グレードで充分。何も高い木材は必要なし!
燻煙グレード
燻煙グレードは杉材を燻煙処理された木材にてウッドデッキに加工されます。
燻煙処理された木材は、木の持つ力を引き出し、耐久性や美しさを最大限に発揮します。燻煙処理と共にあわせて、乾燥もされますので
カビや割れ、白アリなどに強くなります。燻煙乾燥処理材は木材の細胞を破壊することなく正常の状態を保った状態で乾燥していきます。
ウッドデッキに使った場合、杉の赤身でも腐れにくいのを更に燻煙処理により効果を高められ耐用年数は優に10年は越えられると考えています。
パーゴラなどの屋根を付けた場合は腐れの心配はなく逆にシロアリなどの害虫被害でしょうがこちらも耐性がありますので安心です。
ウッドデッキを作るには最適な木材だと考えています。
燻煙処理することによる優れてた効果とはなんでしょうか。
1.木を乾燥される方法が一般と違う。
木を乾燥させる方法にはいくつかの仕方がありますが蒸気であれ熱であれ一般の強制乾燥はいかに効率よく水分を除去するかに重きをおき木の細胞を破壊してまで水分除去に重点をおいています。
それに引きかえ、燻煙乾燥処理は充分に時間をかけて木材に負担をかけないで精油分(精油は植物の特殊な分泌腺で合成され植物が産出する揮発性の油でそれぞれ特有の芳香を持っています)を保存する。
精油分が無くなると木材の強度が著しく低下する。燻煙処理は精油分を損なわないので含水率を少なくするので木材自体の耐久性、強度を増す効果がある。
2.カビやシロアリなどの害虫に耐性を持つ。
煙で燻され、含水率が少ない乾燥された状態なのでカビの発生を抑えます。
3.木材腐朽菌をガードする。
木材が腐る1つの原因が木材腐朽菌の存在です。木材腐朽菌は水分、温度、酸素、栄養分があると増殖して木材を腐らせます。
この4つの条件を一つでも無くせば繁殖を抑えることができます。燻煙木材はこの中の、栄養分を燻煙処理により除外してしまいます。これが腐れにくさに効果が表われます。
4.煙が木材を長期保存を可能にする。
煙が木材を燻して木材のタンパク質と融合して木自体の強度を高め腐れにくくしてくれます。
燻製がそうであるように、普通に生で置いておくとすぐに腐るのが燻製(かつお節やいぶり漬け)にすると長期保存が可能です。この効果が燻煙にする重要なところです。木材だって同じです、同じ生ものですのでそのまま置いておくよりも
燻煙したほうが長期保存が可能になります。
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上記の写真が燻煙処理された木材たちです。窯から出されてこのまま天日で1ヶ月くらい自然乾燥されて出荷されます。
燻煙されて木材腐朽菌が寄り付かないので腐れに強いウッドデッキができる!
総栗造りグレード
総栗造りグレードは日本国産材の中で最高級耐久性を誇る栗材を惜しみなく全てに採用した耐久性を極めたウッドデッキ仕様です。
耐久性は抜群です。日本国産の木材の中でも屈指の耐久性を誇ります。栗材は今では非常に貴重な木材になりました。昔は、枕木など丈夫で耐久性を必要とする部位に採用されました。
また、木目が綺麗なので、装飾としても用いられて、テーブルなどにも使われました。
ウッドデッキとしては、最高級品の木材選択になります。栗材の自重は重くて堅いのがありますが、その分、存在感がすごく醸し出します。高い耐久性と木目の装飾性のすばらしさを考えますと国産木材ではこれ以上の材種は無いといえるかもしれません。
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1.ステップからウッドデッキまで何もかもすべて栗で作られました。フェンスデザインが特徴です。
2.パーゴラを付けられたウッドデッキですがあえてフェンスは付けられません。
3.デッキのみの作品です。
4.こちらも同じくデッキのみです。
5.屋根を付けられた作品です。栗で作られたうえに屋根付きですので腐れ落ちることは無いでしょう。
6.こちらもすべて栗で作られた基本形の3坪仕様のウッドデッキです。
総栗造りグレードで作られたウッドデッキの写真を採用した広告の一部です。
総栗造りグレードで作られたウッドデッキはお家と同じ一生物です!
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