ウッドデッキの塗料成分特性


ウッドデッキに使われる塗料はボイル油100%を使って調合した高級塗料になります。
それでは塗料の目的や成分の構成などを詳しく見ていきましょう。

ウッドデッキに施される塗料の目的と機能について解説

塗料の目的

塗料は物の表面に施工して形成する施工用材料です。また、物の表面に塗料を施工して塗膜を作ることを 塗装と言います。塗装の一般的な目的は物体の表面を皮覆して、これを保護すること、装飾すること、が主体です。 すなわち、木材や鉄材が風雨によって腐食され、あるいは、薬液などに侵されるのを防ぐことは塗膜による 物体保護作用である。また、物体表面に希望する色彩や光沢をあたえてその外観を変えることは塗膜による 物体装飾作用である。なお、特殊の場合には物体表面に防音、断熱、電気絶縁などの性質を付与したり あるいは、物体表面に有害な生物が付着繁殖するのを防いだりするような目的もあります。


塗料の組成

塗料の一つの特徴は塗装という比較的簡単な工程でできることです。すなわち、塗料は一般に流動性であって 物体表面に塗り広げられて薄い皮膜を形成する性状をもっています。さらに、このようにして形成された塗膜は その種類によって程度の差はあるが、一般に機械的にも強く化学的にも安定なので、物体の保護や装飾の目的を 果たすことができます。塗料を通じて、その組成は機能的に3種類の成分から成り立っています。
(1)塗膜形成要素・樹脂・油(2)顔料(3)溶剤成分の3種類でこれに各種添加剤を補うこともあります。

(1)塗膜形成要素・樹脂・油
塗膜形成要素とは塗膜形成の主体となる成分で、乾性油・天然樹脂・合成樹脂・セルロース誘導体などが用いられます。
乾性油:ボイル油、植物油など
天然樹脂:ワニス、ゴム、ヤニ、琥珀など
合成樹脂:アルキド、アクリルなど
セルロース誘導体:ラッカーなど

(2)顔料
顔料は主として塗膜を有色不透明にするための成分で、いわゆる、赤色とか青色などの識別を司る成分です。 顔料が含有していないものは透明塗料(クリヤー)ということになります。 したがって、顔料は、塗膜形成要素または溶剤成分のいずれにも不溶性で、塗料中ではきわめて微細な粒子 として分散しています。塗るとき塗料を良くかき混ぜるのはこのためです。顔料は、塗膜を構成する成分ではあるが それ自身で生成する能力はありません。顔料が塗料の着色料として用いられる理由として
@塗料を着色するだけでなく、塗膜を不透明にして下地を覆い隠す。
A科学的に安定で色が日光や大気の作用に対して強い。
B塗料を重ねて塗る場合、下の塗膜の色が上の塗膜の油や溶剤に溶けてにじみ出ることが無い。
顔料の作用は、単に色だけの問題に限らないで塗料や塗膜の性質に物理的な影響を与える重要な要素でもあります。

(3)溶剤成分
溶剤は固体の塗膜形成要素を溶解する成分です。また、塗料を希釈して粘度を下げるために用いたりします。 いずれにしても溶剤成分は、塗料に流動性を与えるための成分であって、塗料が塗布されたのちは揮発し去って 塗膜には残らない成分であります。一般には有機溶剤(ペイントシンナー、ラッカーシンナーなど)が用いられるが 水(水性塗料)が溶剤成分として用いられるのもあります。
塗膜の品位

塗膜は、内部用、外部用を問わず水の作用を受けます。特に、外部用塗料の場合は水や湿気が塗膜の崩壊の主原因です。 したがって、塗膜の耐水性は塗料の品位を決定する主要な要因です。塗膜の耐水性については3つの事項について考えられます。
@塗膜の吸水性で、吸水後に塗膜を乾燥状態においた時、旧に復するかどうか。
A水の塗膜浸食作用で、吸水のために塗膜が曇り、白化し侵食されたかどうか。
B塗膜自身は耐久性はあるが透水性があるために塗装素地に対する、保護作用を失っているかどうか。
これらの他に、塗膜の防食性として塗料の使用目的の一つに物体の表面を被覆してこれを保護するという重要な 働きもありますし、耐候性としても塗膜が屋外で受ける風化作用には種々の要因がありますが、日光、特にその中の紫外線は、塗膜結成成分の分解を促進し、また顔料の変質を起こし塗膜の強度が 損なわれます。これらを十分にその性質について確かめ塗料を選択することが重要になります。


ウッドデッキ使用塗料

弊社で取り扱うウッドデッキ塗料は非常に高い次元で精製された塗料を採用いたします。 塗料の成分は、ボイル油(100%)とアルキド樹脂を調合した油性木材保護着色塗料です。

ウッドデッキ塗料水弾き状態

上の写真がウッドデッキ塗料を塗布して雨水にあてた状態です。
天然素材であるボイル油の油分が木材内部まで浸透し表面はボイル油分が水分を綺麗に弾きます。
この為に木材保護としての役割が高い塗料になっています。
(サンプルはマホガニーカラーです)

<ボイル油>
ボイル油の主成分は乾性油で、揮発性成分すなわち希釈剤を含みません。 (シンナーのように塗布されたのち希薄し去って塗膜に残らないのとは違い、塗膜の一部として内部に浸透残ります。 そのため、いつまでも水をはじく効能が維持されるのです)ボイル油の塗膜は平らで光沢が良く 「うわ乾き」・「やけ」・「もどり」などをおこし難くします。ボイル油の原料油を下記に表します。
あまに油、えの油などの乾性油を主体とし、これに麻実油などを配合したもので 耐候性、乾燥性の優れた良いものです。昔は、水を良くはじくので合羽、防水布などの防水加工に利用され また、固練ペイントや鉛丹を塗装する場合に、ボイル油を調合して用いられます。 塗装したとき良く素地に浸透(木材内部まで浸透していきます)して 塗料の延びが良くなり、艶が出てまた、この油成分が風雨による腐食を抑える木材保護作用に強い効果を発揮します。
あまに油あまの種子から採取される油で北海道で産出してます。塗料用として最も代表的な乾性油で、 えの油についで乾燥が強く、塗膜の耐水性、耐候性も優れています。
えの油えごまから採取される油で、中国が生産地です。乾燥性が強く、光沢、耐水性、耐候性の優れた皮膜を生じます。
麻実油大麻の種子から採取される油で、乾燥性、耐候性よりも塗膜の「やけ」がおきにくい効能を発揮します。

<アルキド樹脂>
合成樹脂とは、天然樹脂に類似した性状の、人工的に合成された高分子化合物です。天然樹脂に代わり且つ、 これに勝る原料として塗料の製造に広く利用されます。
無水フタル酸などの多塩基性酸とエチレングリコールなどの多価アルコールとの結合によって得られる樹脂を アルキド樹脂と称します。戦前から開発された合成樹脂ですが、現在でも種類、量においてトップの座を維持しています。 耐候性、乾燥性が良いため主に建築物の上塗りに用いられます。


上記の成分の効能により通常の市販塗料よりも格段の高い耐候性、耐久性を発揮いたします。
ボイル油の油成分が木材内部まで浸透保護しますのでウッドデッキを外的要因からがっちり守ります。

ボイル油100%配合高性能ウッドデッキ塗料を小分け販売いたしております。


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