１０：Wheel of Fortune（運命の輪）：運命、宿命、変化、結果、成果、回避不能
正位置：幸運な、新しい出会い、変化のある、調子が良い、向上する
逆位置：不幸な、別れ、報われない、タイミングを失う

一般的な絵柄：大きな輪だけが描かれる場合と、大きな輪を女性が回しているという図の２種あります。輪の回転は、一般的に反時計回りです。近年のデッキでは、輪のみの絵柄が多くなっています
この輪には、上り側に一人、下り側に一人、人がとりついています。これは片方が上り調子の、もう片方が下り調子の運気を持っていることを示し、運命には天と地があって、それが繰り返されることを物語っています。
車輪を回しているのは、女神フォルトゥーナと言われています。この女神フォルトゥーナは、盲目とも言われており、「運命の輪は神の力によって、時に速く、時に緩やかに、そして物事の真偽に関わらず無情に回される」ということになります。
人々に襲い掛かる運命的厄災、死、疫病、凶作は、無情のものであるという古の人々の観念であり、正位置のとき「運気上昇」、逆位置のとき「下降」と考えていくと、解釈しやすいものと思われます。

このカード：ホウ酸ダンゴウマ男さんの持ちキャラ、コアラちゃんマーチマーチをリスの遊具で走らせてみました。
運命と引っ掛けたのは、この娘の生まれたとき、自分の不用意な一言で「頭のコアラから歯が生えていて、時折噛み付く」という変な宿命を背負ってしまった、ということと、物事の真偽に関わらず無情に回る運命を引っ掛けました。別に運命を操る能力があるというわけではありません。
下側に日、上に月と配し、運気の上下を表し、本来の解釈外ですが、階段つきの扉を書き加えて、「時には自ら運命を切り開く」という願いを込めています。