12ハングドマン
12:THE HUNGD-MAN(吊し男):犠牲、停滞、修行、無進歩、決定不可
正位置:献身的な、慎重な、忍耐のとき、努力のとき、直感的な
逆位置:犠牲になる、決定できない、無駄な努力、利己的な、集中できない

一般的な絵柄:逆さ吊りになった男が描かれ、ほとんどバリエーションはありません。
吊し男は、罰を受けている男であると言われています。吊るされ、死を目前としていますが、しかし、彼の表情は穏やかで、しかも正面を見ています。このことから、単に罰を受けた図ではなく、罰を受けたことにより、彼は赦され、魂が救済されるということが暗示されています。
これらの点から、「犠牲」や「修行」の解釈が導き出されます。どちらかというと、「無償の〜」というニュアンスが強くなっており、罪を責められているととらないほうが無難です。
ハングドマンは図柄上、どうしてもマイナスイメージが湧きますが、「受難による清算」など、一歩進む形で捉えると、解釈しやすくなると思われます。

このカード:元祖吊し男のヨハンを図柄化してみました。初期の段階から、ヨハンと決めていましたが、見ての通りの単純造形なキャラクタゆえ、何度も図柄化に失敗した末、モノになりました。22枚中、一番の苦心作です。蔦の葉で顔半分を覆ってしまうことによって、なんとか形になった感じです。
苦心しただけあって、ハングドマンの一種異様な雰囲気が出せて、ちょっと満足なのです。

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