１６：THE TOWER（塔）：災難、分離、滅亡、逆境、終末、危険、放棄
正位置：盗難に遭う、紛失する、予期せぬ事故、後味の悪い別れ
逆位置：嫌な予感、誤解がある、破局の兆し、抑圧、つまらないもめごと

一般的な絵柄：天にも届かんとする高い塔に、雷がおち、崩壊し人が落下している図が一般的で、バリエーションは少ないです。
現世において成功した人間が、その成功に奢り高ぶり、天に届く塔を建造して神の天上界に近づこうとするものを、神が雷をもって罰し、崩壊していくさまを描いたものと言われます。現世の成功を、悪徳をもって得た富と規定する場合もあります。
このことから、「災難」や「滅亡」の解釈が成り立つことになりますが、これらは、死のような、運命的に変えざるものではなく、むしろともすれば回避可能 あるいは可能であった受難であると考えると適切でしょう。
タワーのカードは、正位置でも逆位置でもほぼ同義に解釈がなされ、あまり良い解釈が生まれないのが特徴です。

このカード：定番である崩壊する塔はそのままに、落下する人物をパンダボアヌさんの持ちキャラ、ロザリーヌとしてみました。
不幸に遭い、強大な力に翻弄されるという意味では、ちょうどロザリーヌという感じなのですが、奢りや慢心などというと、少々意味違いかもしれません。神の力の前の無力という意味合いで考えていただければと思います。