デジタル原稿サイズ覚書

印刷屋によって多少の差はありますが、この辺で製作しておけば、大体のところではOKになる仕様です
原稿サイズを統一しておかないと、入稿のとき編集の手間が増えます。
普段ならたいした作業じゃありませんが、締め切りの修羅場では簡単な作業でも重荷になります
できるかぎり徹底して、編集の手間を減らしましょう

本文用原稿
 グレースケール=350〜600dpi(600dpiで製作しておく方が良いです)
 白黒2値=600〜1200dpi(1200dpiが… 以下同文)

 *大きい解像度で作ってもらう方が、印刷所の仕様に合わせやすいので良いです
 *ただし、大きい解像度だと細かすぎて潰れるトーンや描きこみをされてしまう場合があります
 *濃いページは作画しながらプリンタで出力してもらって、潰れないかどうか確認してもらうとベターです

 原稿サイズ(単位mm)

一般的同人誌のB5サイズ(192*267)はこんな感じです。
赤矢印が原稿サイズで、印刷所によって微妙に違います上の例は断ち切り5mm(5mmの余裕です)とっています。
印刷屋によって3mmだったり6mmだったりします。

黒矢印が断ち切りサイズで、これが印刷可能範囲です
黄色いエリアは基本的に印刷に出ませんが、印刷のズレなどがあるので、断ち切りまでブチ抜いて描くときは黄色いエリアにちょっとハミ出すように描きます

灰色のエリアがコマ漫画の内枠です。コマを割って描くときはこのエリア(白数字)に描くようにします

下は小さい本のA5サイズです

Photoshopで描くときは、漫画内枠サイズで新規画像を開いて、カンバス拡大で大きくすると良いそうですが、自分はPhotoshop苦手なのでよくわかりません

カラー原稿
 カラー原稿は350dpiが一般的の様です
 サイズは上の図と同じです。全面絵になるときは、若干黄色いエリアまでハミ出して描くようにします
 表紙と裏表紙がつながった絵は、これを横に2枚並べるだけですが、本への巻きつきを考慮して左右間違えないようにしてください
 表紙と裏表紙が繋がってる時は、背表紙の厚みを考えてください。背表紙の厚みは以下の式で出します

 (本文70Kの紙の場合) ページ数*0.05
 (本文90Kの紙の場合) ページ数*0.06

原稿の仕様
 一般的にPhotoshop-EPS形式で入稿になります。印刷屋によって色々なのですがEPSは大体のところでOKです
 EPSファイルは巨大なサイズになりやすいので、他の形式で受け取って入稿前にEPSにするのが良いです
 ただし、適当にファイルをもらうと、レイヤの統合されてなかったり、手数がかかる場合があるので、各描き手に一旦EPSにしてもらって大丈夫なファイルを貰うのがベストです
 レイヤ未統合やアルファチャンネル未削除などがあるとEPSにできないそうですから。。

 集めたファイルには、編集者がノンブル(ページ数)を各ページにテキストで打ち込み、EPSにまとめて入稿です
 ノンブルは不要なところや、上図の黄色いエリアに打っても良い/悪い、など印刷屋によって異なりますので、その辺は臨機応変に
 

 とりあえずメモとして