トランペット関係は「タミオ吹奏楽団」のページを参照のこと。
明和高校音楽科に在学当時は副科でピアノと声楽、コントラバスを履修する。
卒業後、小栗久和氏に師事し声楽を学ぶ。初めはバリトンだったがテノールへ。
芸大在学中には三林輝夫氏に声楽を師事、ドイツリートを中心に研鑚を積む。また小田野宏之、松尾葉子両氏の副科指揮法を履修。
芸大卒業後、同大学の別科、同大学大学院修士課程を修了、日本歌曲を中心にレパートリーを増やしている。ドイツのバリトン歌手、クラウス・オッカー氏にも師事した。
また芸大学部に在学中より、日本を代表する古楽演奏団体バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)に合唱メンバーとして参加していた。
三輝会会員。箏(生田流)を習っていたが、「六段の調」までやって一休み中。
現在、ウインドフィル合唱団指導者。
A.Praefcke氏のヴンダーリッヒ・ホームページの日本語版
当コーナーは、偉大なる伝説のテノール、フリッツ・ヴンダーリッヒをたたえ、彼の遺産を世に紹介していこうというもの。順次ディスコグラフィーなど提供していく。
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1930年9月26日、ラインラント・プファルツ地方のクーゼルに、指揮者の父と、バイオリニストの母親の間に生まれた。音楽一家に生まれた彼は、ホルンをはじめとして様々な楽器を学び、1950年にフライブルク音楽大学に入学した。在学中にフォン・ヴィンターフェルトに歌手としての才能を見出され、また、フライブルク市立劇場の養成歌手となった。卒業後シュツットガルトのヴュルテンベルク国立歌劇場と契約し、モーツアルトの「魔笛」のタミーノに抜擢され成功を収める。
1960年からはバイエルン国立歌劇場に本拠を移すまでに、すでにベームやカラヤンとも共演し、その後も宗教曲や歌曲などレパートリーを増やしている。オペラでは、ヘンデル、グルックなどバロックのものから、ロッシーニ、ドニゼッティ、ヴェルディ、プッチーニなどのイタリアオペラの他、オペレッタ、そしてRシュトラウス、プッフィツナーなど比較的新しい作品もこなしている。しかし、何と言っても彼のテリトリーはモーツアルトであろう。「後宮からの脱走」のベルモンテ、「魔笛」のタミーノ、「ドン・ジョバンニ」のドン・オッターヴィオ、「コシ・ファン・ツッテ」のフェルナンドなど、彼のために書かれたのではないかと思うほどのはまり役である。
はまっていると言えば宗教曲と歌曲である。モーツアルトの「レクイエム」、ハイドンの「天地創造」、ベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」、ヘンデルのオラトリオの数々。そして、かのヘフリガーを降ろさせたといわれる、リヒター指揮のバッハの「クリスマスオラトリオ」は圧巻である。また、ベートーベン、シューベルト、シューマン、Rシュトラウスの歌曲の珠玉ともいえる録音は、我々の宝である。
彼の死に関しては、そのショッキング性から、知る人も多いかと思われる。1966年9月16日、狩のために仲間と山荘に出かけた彼は、深夜階段から足を踏み外し、頭部を強打して翌日の早朝、運ばれた病院で亡くなった(彼が女性といちゃついていて、突き落とされたという噂もある)。世界のひのき舞台で活躍した時期は10年にも満たない。もし彼が36歳という若さで世を去っていなければ、シュライアーの今ほどの名声はなかったであろうとまで言う人もいるほどである。
本稿は、PHILIPSのCD「ヴンダーリヒ/リート・リサイタル」ライナーノーツを参考にした。
レーベル・輸入or国内版 |
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FRITZ WUNDERLICH RECITAL
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モーツアルト「魔笛」、ドニゼッティ「愛の妙薬」、プッチーニ「ボエーム」、ヴェルディ「椿姫」他のアリア |
オペラ・ファンの貴方にお薦め。十八番の「魔笛」から、なんとドイツ語バージョンのプッチーニ「ボエーム」まで、おいしいアリアが満載。他にも「椿姫」や、オペレッタも聴くことができる。EMIから出ているが、輸入版しかないようだ。 |
FRITZ WUNDERLICH RECITAL
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「オンブラ・マイ・フ」「カロ・ミオ・ベン」「オー・ソレ・ミーオ」、リスト、チャイコフスキーの歌曲、その他オペレッタのアリアなど |
半数近くが、Jシュトラウスやレハールのオペレッタのアリアが収録されているが、その他にもイタリア古典歌曲やカンツォーネの名曲を聴くことができる。このディスクの貴重なのは、リストやチャイコフスキーの歌曲を聴くことができること。 |
レーベル・輸入or国内版 |
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FRITZ WUNDERLICH RECITAL
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FRITZ WUNDERLICH RECITAL
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レーベル・輸入or国内版 |
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FRITZ WUNDERLICH`S LAST CONCERT
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シューマン「詩人の恋」、シューベルト「楽に寄す」、ベートーヴェン「アデライーデ」他 |
彼の死の数日前に収録されたコンサート。迫りくる気迫と張りのある美しい声が、聴く者の心を揺さぶり、涙を誘わずにはおかない。数社から違うものが出ているようだが、内容は同じらしい。 |
FRITZ WUNDERLICH BEETHOVEN, HAYDN, R.STRAUSS
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ベートーヴェン「はるかなる恋人に寄す」、ハイドン「スコットランド.ウェールズ民謡集」、R.シュトラウス「献呈」他 |
ベートーヴェン、ハイドン、R.シュトラウスの歌曲を収録しいる。ベートーヴェン「はるかなる恋人に寄す」他、他の版では聴くことのできないレパートリーが貴重。1962-1963年に録音されている。 |
FRITZ WUNDERLICH SCHUBERT: DIE SCHONE MULLERIN
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シューベルト「美しき水車小屋の娘」全曲 |
1965年に録音された「水車小屋」である。ライヴ・レコーディングとジャケットに謳ってあるものの、詳しいデータは不明である。確かに音質はグラモフォンのスタジオ録音(1966年)よりは劣るが、演奏は緊張感がある。ピアノはグラモフォン版と同じギーゼン。 |
レーベル・輸入or国内版 |
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Klemperer Beethoven Zyklus Vol.V /Symphony No.9
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ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」 |
なんと!「第9」のソロを歌っている。かなりレア物ではないかと思う。クレンペラー指揮のフィルハーモニアである。そういえば同じ顔ぶれで、マーラーの「大地の歌」があった。ルチア・ポップやフランツ・クラスも歌っている。1960年のウイーンでのライヴ録音。 |
Mahler/ "DAS LIED VON DER ERDE" Klemperer
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マーラー:交響曲「大地の歌」 |
彼のマーラーは唯一この録音でしか聴くことができない。この方向へのレパートリーが期待されていたのに、惜しいことである。しかし1964年と1966年に分けて録音されている。しかも録音された場所も、オケも違っている。ちょっと事情が分からない。 |
レーベル・輸入or国内版 |
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BACH: JOHANNES - PASSION
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J.S.バッハ:ヨハネ受難曲 |
彼のエバンゲリストは結構めずらしい。ここではアリアは歌わず、エバンゲリストのみを担当している。指揮はカール・フォルスター、オケはベルリン交響楽団。ディースカウやルードヴィヒ、エリザベト・ギュンマーなどと共演。1961年にベルリンで録音されている。 |
BACH: WEIHNACHTS - ORATORIUM/ KARL RICHTER
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J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ |
ヨハネに続くエバンゲリスト第2弾。ここではエバンゲリストだけでなくアリアも歌っている。それまでヘフリガーを起用してきたリヒターが、エバンゲリストをヴンダーリッヒに変えたことは誰もが納得いくだろう。ヤノヴィッツ、ルードヴィヒ、クラスの豪華な顔ぶれ! |
HANDEL: DER MESSIAS
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ヘンデル:メサイア |
何とドイツ語バージョンのメサイア!。1959年、シュトゥトガルトでのライヴ録音。音はあまりクリアではない。ハインツ・メンデの指揮。 |
KARAJAN/ HAYDN:DIE SCHOPFUNG
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ハイドン:オラトリオ「天地創造」 |
カラヤン指揮ウイーン・フィル。ヤノヴィッツ、プライと共演。同じメンバーで国内版も出ているが、こちらは1965年のザルツブルグ音楽祭でのライヴ録音。 |
MOZART: REQUIEM /KARAJAN
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モーツアルト:レクイエムK.626 |
これも結構レア物。カラヤン指揮ウイーン・フィルの「モツレク」!1960年のザルツブルグ音楽祭でのライヴ録音。レオンタイン・プライスやワルター・ベリーと共演している |
KARAJAN/ BEETHOVEN: MISSA SOLEMNIS
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ベートーヴェン:荘厳ミサ曲 |
カラヤン指揮ベルリン・フィルの「ミサソレ」。1966年のベルリンでの録音(ライヴ?)。ヤノヴィッツやクリスタ・ルードヴィッヒ、ワルター・ベリーの豪華メンバー! |
VERDI: MESSA DI REQUIEM
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ヴェルディ:レクイエム |
これも結構貴重なディスク。MYTOはこういった妙な音源を探すのがうまいのか?1960年、シュトゥトガルトでのライヴ録音。共演者はたいしたことないが、ヴンダーリッヒの歌う2つのアリアは絶品! |
PFITZNER "VON DEUTSCHER SEELE"
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プフィッツナー:カンタータ「ドイツの魂に」 |
曲自体がめずらしいが、意外にヴンダーリッヒはこの他にプフィッツナーのオペラを歌っていたりする。1965年にミュンヘンで録音されている。 |