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気づくということ


 “自分自身に気づく”という事は、なかなか出来ない事ではあるが、神様はとても良くして下さっている。私達は普段の出来事の中で、腹の立つ事や辛い事などを通して自分に気づいていく事が出来る。

自分自身が、受け入れられる範囲内で。

 でも、気づかない事の方が幸せだっていう事もたくさんある。そして、まだその事に気づいてもその事にどのように対処していいか分からないという時にはちゃんと気づかないようにして下さっている。

 自分が年老いていく醜さを自分で受け入れられない人には、ちゃんと“惚けて”自分の醜さを見ないような心理機構になってる。

 人間関係の中で自分を守るためには、回りの人間は自分の言う事はだれも理解してくれない、という“他人を非難する”というやり方で生きていく事も出来る。

 そんな時には“私の方が絶対に正しいのに、誰も私のこの気持ちを分かってくれない!どうして誰も分かってくれないのだ!私はなんという不幸な人間なんだろうか!”という気持ち。

 私は、ずっと長い間この考え方で生きて来た。弱い自分を守るために。

 そして、人間関係のつまずきをきっかけに出会ったカウンセリングで、少しづつではあるが自分の性格が見えるようになってきた。

 気づく事が一寸づつ出来ていくと、もう元に戻る事は出来ない。
先に進む事しかない。

 手探りで進む中で、自分に対して“どうしてこんなことをしてしまうのだろう、どうしてもっと賢い行動が出来ないんだろう”等と思ってつい自分を責めてしんどくなる。

 本当に心の底の底まで分かったら、もう「今」しかないという心で生きて行けるからもっと楽なのだろうと思うけど。

今の私は、その途上。

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