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ちらし撒き


 今、色々な幼稚園や小学校の前で「チラシ撒き」をしている。やはり、幼児教室の存在を知ってもらうということが何より必要されていることだから。
 でも、このチラシ撒きほどエネルギーを必要とする仕事はないんじゃないかと思うぐらいだ。  

「私はこんな所で、人々に媚びて、一体何をしているんだろう。自尊心も何もかもかなぐり捨てて。もっと他にしなければならない大事な事があるんじゃないのか?こんなに作り笑いをして卑屈になりながら」という気持ち。

 そして、辛さと共に空を仰ぐ。

 空はあくまでも青く、白い雲が流れていく。ちょっといい気持。
自分の、ほんとにちっぽけな存在を感じて、情けない気持ちが少しだけ癒される気がする。

 また、歩いてくるお母さんに「幼児教育をやってます。無料体験をしています。是非お越しください!」と言いながら、笑顔で渡す。

 ちょっと戸惑いながらも、大抵は受け取って下さる。でも、中には露骨に半分軽蔑したような眼差しを向ける人もいる。

 それは私の気持ち以外の何者でもない、と頭では理解していても、実際その目を感じる自分はとっても辛いし、なんだかその場から消えてなくなってしまいたいような気分になる。

 また、時々学校関係者の人も通る。

 そんな時に、丁寧に頭を下げて下さる人がいたりすると、その人がとっても良い人で“人がどんな行動をしていようとも、一人の人間としての存在には全然関係ないんだよ。
 だから、あなたはそこでそのままチラシ撒きをしていてもいいんだよ”とあたかも私に言ってくれて、私の行動をそのまま受け入れてくれるだけの人間としての器の大きい人なんだ、と勝手に思えてくる。

 これも自分の気持ちが、その人がお辞儀をしてくれた事に対して投影されただけの事なんだけど。

 でも、そんな時にその学校全体の雰囲気というか、そこに入学した子ども達がどんな風に教育をされていくのかというのが垣間見えるような気もする。

 それはそれとして、何もないところから一つの教室を創り上げていく時には、チラシ撒きという、この一番エネルギーの要る、行為が不可欠のように思う。

 私の「しずか先生の幼児教室」で、暖かな、子どもの為のベストの教育を出来るだけ沢山の人に実践するべく、今はチラシ撒きに奮闘中!

 皆さん、もしどこかの幼稚園や小学校の門の前で見かける事がありましたら是非声をかけてね。

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shizuka@hi-ho.ne.jp