[ひとりごと目次][ホームページ]

子育て相談


 時々NHKラジオの「ヤングママ子育て相談」という番組を聞く。子育てに関しては、自分が子どもを持つようになってからはずっと関心があったので、ラジオやテレビ等で耳にした時はいつも興味を持って聞いていた。
 この頃、自分が子育てをしていた頃と違って来たなあと思う。

 それは、相談をする人について。子育て相談だから普通はお母さんだけど、この頃多いなあと感じるのがおばあちゃんからの相談だ。つい先日聞いていたら約半分はおばあちゃんからの相談だった。大抵はお母さんのお母さん。“孫がこの頃○○なんだけど、娘にどのように言えばいいか”“おばあちゃんとしてのあるべき態度は”といった相談内容だった。

 どうしておばあちゃんからの相談が増えて来たのかな?と考えてみるに、やっぱり子どもの数が減って、おばあちゃんとしても気になって気になって、、というところか。
 そして、こんな事を誰彼なく聞くのはちょっと憚られるから、誰に遠慮も要らない誰に知られることもないラジオの番組に応募して聞いてみるという判断からか。

 それはやり方としては正しいと思う。専門家の意見を聞くわけだし、お金は要らないし、何処へ行くわけでもなく自宅で回答が得られる。

 そうなんだけど、なんだかちょっと引っかかる私がいる。

 なんでだろう。

 こうして書いている内に思いだした。かつて幼児教室で、お母さん達と集団で懇談していた時に、よくおばあちゃん達も来られていて、同じ様に相談があった。
 その時は“ああ、このおばあちゃんは本当によく考えておられるなあ。自分の立場をよく弁えて”と感じたものだ。だから、お母さんの気持ちとおばあちゃんの気持ちを両方踏まえながら話をした。

 ここまで書いて、自分の引っかかってるところが見えて来た。

 相談した人に対しての私の嫉妬心。

 “孫が可愛いのは分かるけど、ようやるわこの人。きっとお母さんの立場の人に色々うるさくいわはるんやろな。孫のことなんかほっときゃいいのに”と言っている自分。

 一方、同じ孫を持つ身として、私自身も、もっとこの相談している人の様に孫を身近に接していたいという羨望があり、その羨望を押さえる為に引っかかりを感じたのだ。

 ああ、何歳になってもどうしようもない、恥ずかしい私。

[ひとりごと目次][ホームページ]
shizuka@hi-ho.ne.jp