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義母


 元の主人の母は病院にいる。私は雨が降ると義母を想う。「今日、病院へ行こうかな」と考える。晴れた日は義母の妹が行ってるかもしれないから避ける。予定のない雨の日は朝から落着かない。

 私が病院に行くと、義母は大声で泣く。子どものようにワーン、ワーンと泣く。脳梗塞で3回発作を起こした。だから言葉が出ない。手足も利かない。

 私は朝起きて、雨だったら義母を思う。

「今頃お母さんは、リハビリしてるかなあ」
「今頃お母さんは、どんな気持ちでベットに横になってるのかなあ」
「お母さんは、きっと私の事を怨んでるだろうなあ」
「病院で、何年間も過ごすなんて空しいだろうなあ」
「お母さんごめんね。私は悪い冷たい嫁さんです」
「息子が私みたいな者と一緒になったばっかりに、、、、、」
「お母さんごめんね」
「お母さんごめんね」
「お母さんごめんね」

 私は生きてる限り義母の事を負い目に思って生きていく。

 また今度雨が降ったら行くからね。待っててね。アロマのマッサージさせてね。

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