[一からの幼稚園・小学校受験][ホームページ]

小さい頃から色々な場所や人に慣れる練習を!


   私は20年間このような幼児の受験畑で生きてきました。そこで色々体験した事や、情報をまぜながら、知っておいた方が良い事とか心構え、傾向などをシリーズでわかりやすく書いていきたいと思っています。

 幼稚園受験は「親の受験」と言われるぐらい親の姿勢が問われるものです。小学校受験も例外ではありません。試験で大抵の場合面接も行われますが、親の面接はあっても子どもの面接はない場合もあるぐらいですから。

 先ず幼稚園受験ですが、競争率が高ければ高いほど試験の当日に子どもが会場で「泣く」と、必ずチェックをされる、そしてそれは決っしていい方には働かないということがあります。

 大抵の場合「お母さんと離れて子ども達と先生だけで遊ぶ」という場面が設定されています。お母さんと離れる時に不安の余り泣き出す子どももいます。園側もある程度までは順番をずらしてくれたり、配慮をしてくれる場合もありますが、だからといって泣いた事が減点にならないはずはありません。

 ある国立幼稚園ではあんまり子どもが泣くので「もうお引き取り下さい」と言われた例もあります。もちろんその子は1次試験で駄目でした。1歳ぐらいから教室に通って、大体2年間ほど色々練習して教室ではもうなんでも出来るようになっていても、です。

 なんでも試験会場の仕切りが白いカーテンで、それはその子がいつも行く小児科のカーテンの感じとそっくりだったとの事でした。そんな中でお母さんと離れることが子どもはとっても不安だったのでしょう。この子の場合は少し極端な例かもしれませんが、とにかく「お母さんと離れて一人で、またはお母さん意外の人と遊ぶ」という練習を小さい頃から何らかの形でやっておくという事は必須だと思います。

 慣れない場面で「泣く」ということがある子どもは緊張しやすいという事がいえます。試験の当日に不安を感じて泣く子、というのは入園しても何かに付けて緊張場面があると泣くという事が想像されます。

 そうすると園側にするとその子は「手のかかる子」というになります。集団にした子ども達を一斉に指導しようとする時には、やはり泣かないで先生に言われた事がきちんと出来る子というのがベストなのです。だから出来るだけ「何でも自分で出来る泣かない子」を入園させようとするのです。

 その為の対策としては、まず慣れない人と接する機会を増やす事と、その時に子どもが泣く事を気にしないという事です。小さい時から色々な人と接する機会があった子は人に案外慣れていますが、この頃は核家族の子が多いのでお父さん、お母さんはいいけれど、おじいちゃんは苦手という子どもも珍しくありません。また、男の人が苦手という子も案外います。出来るだけ小さい時から色々な人に接する経験をさせるという事が大切です。

 また、受験する幼稚園に慣れる為に、その幼稚園に足を運ぶという事も大切です。登園や降園時に、子どもの手を引いて「見学」に行くのです。園庭等に入れる時は勇気を出して園の先生に許可を得て、入ってみるのです。もし、遊具などに乗る事が出来るのならば乗ってみるのもいいですし、小動物がいれば見るのもいいと思います。そこで少しでもその園に親しみを子ども自身が感じる事があれば、それはとてもいい事です。行ってみる回数は多ければ多いほどいいです。

 私学の幼稚園などではこのやり方はアピールになります。でも気をつけてほしいことは、やりすぎると印象が悪くなります。節度を持って常識の範囲で、という事は大切です。

 小学校受験の場合も受験をする校に「慣れる為には」という方法としては同じやりかたでされればいいと思います。出来るだけ本人が受験する校に“行きたい”と思う事がその当日の子どもの行動に影響します。

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