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文字をどのように教えるか(1)


 この場では、幼稚園・小学校受験を目的とした文字指導として書きます。ま ず、前回も書きましたが、3年保育では文字を読んだり書いたりということは 出ません。

 言語の分野としては、この場合は「ものの名前」が出る事が多いです。例え ば、色々な絵カードを見せられて「これは何ですか?」と尋ねられるのです。 それと共にその絵が「スプーン」だとすると「どんな時に使いますか?」とか 「上手に出来なかったら、お母さんは何と言いますか?」等のような設問があ ったりします。だから、子供達の身の回りのものの何でもとにかく名前を教え て、そのものの使い方など、知識を教えてやって下さい。

 そして、日常の子どもに対しての言葉がけも、出来るだけ“意識的”に行な う事です。これは語彙数を増やすと共に、お母さん自身の日常生活を「ただ何 気なく」過ごすのでなく「自分の言葉で、子どもは素直になったり反抗的にも なったりする」事などが分かったりする事もあります。

 2年保育の場合は、一応自分の名前が読めて書けるぐらいが出来ている状態 が望ましいです。前号にも少し書きましたが、自由画帳等に子どもの名前をひ らがなで書いて、一緒に声を出して読んで下さい。

 1日に1回は必ず書く。出来れば、書いているところを見せながら書くのが いいです。書いたらその部分をはさみで切り取って、壁に張って、何時でも見 られるようにしておくのもいいです。時にはその名前を反対に読んでみる、と か一字抜かして読んでみる、とか色々楽しむのもいいでしょう。

 また、色々な大きさの字で書いてみるとか、色々な色を使ってみるとか。そ ういう遊びをしていると、リクエストが出てきます。“お母さんの名前”とか “お父さんの名前”とか“妹の名前”など。そんな時には、面倒ですが書いて あげて下さい。そうすると小さくてもお父さんやお母さんのフルネームをちゃ んと覚えています。

 また、名前を1字1字読むことからもじに興味をもって、ひらがなが全部読 めるようになる子も少なくありません。

 小学校受験のもじに対しては次回にまわします。

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