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造形について


 造形もお絵描きと同様で、幼稚園受験で課題を出されて何かを作るということはないです。従ってこれも小学校受験を対象に書かせて頂きます。

 造形は、具体的には次のような形で出題されます。
・先生と一緒に折り紙で、イヌを折る。
・(共同制作として)段ボールとなわとびを使って、木と川をつくる。
・恐竜の絵をハサミで切り取り、別紙にのり付けをする。
・馬に乗った女の子の絵をハサミで切り取り、別紙にのり付けをする。
・模造紙を手でちぎり、のりを使って平面的な輪をつくる。
・黒い線の真ん中をハサミで切る。
・白い紙を手で小さくちぎり、それを雪に見たてて黒い紙の上にばらまいて遊ぶ。その後、皆でばらまいた紙を集めて箱に片づける。
・遊園地を作る
 フィルムケース、竹ぐし、毛糸等を使って、スペースタワーを作り、その後シールを貼りつけて自由に模様を作ったり、乗り物などの絵を切り取り、遊園地を完成させる。
・うちわを作る
 示される手本の形と同じ形をクーピーで描き、色塗りした後、ハサミで切り取り、うちわに貼る。そして、自由に絵を描き足してうちわを完成させる。

 といったような具合に出題されます。

 課題の難易度は色々で、ただ線をハサミで切るものから、遊園地づくり等は大分難しいものです。始めに出題される大きな課題と、その他色々指示が出され、それらを全てクリヤーして、出来上がったものが奇麗でその子なりの工夫がある事、等が求められます。

 このような課題に対しての対策は“実際にやってみる”ということしかないと思います。

 出来れば毎日何でもいいですから、「今日は恐竜を作ってみよう。そしてそれを立たせて見よう」とか「今日は、トイレットペーパーの芯やモールや紙皿や、クレヨンで何か自分で好きなものを作ってみよう」とかいう具合に“何かを使って何かを作る”という経験をさせるのがベストでしょう。

 この相手はお父さんがいいと思います。毎日相手が出来なければ、朝出かける前に、課題を与えておき、夜に帰ってからその作品を見る。そしてその作品に工夫されているところを誉めたり、もっとこうしたほうが面白いということがあれば、手紙などで伝える。
 また、同じ材料でお父さんの作品も作り、見せる。そして、日曜日には、一週間の間の作品を並べて見て、それらを全部使った、大きな「恐竜の戦い」といったようなものを家族全員で作るというふうにしてみる。

 それはそのまま集団行動の中で、造形の課題が与えられた時の練習にもなります。

 また、針金や、ホッチキス、かなずち、のり、ボンド、釘、等の使い方も一緒に覚えられるでしょうし、これはさしずめ親子のコミュニケーションの一助にもなるかと思います。

 小学校受験の場合、一番沢山練習するのはやはりプリント学習という事になりますので、プリントに飽きた時にこの造形をするのがいいと思います。

 出来ない時や、中々うまく出来ない事があったとしても、しばらく続けているときっと何かが変ります。お母さんが気づかれる時もあるし、お父さんが気づかれる時もあるでしょう。その前に子どもがとても変る事もあるでしょう。

 お絵描きでもそうですが、上手に出来る事にこした事はありませんが、子ども達は、与えられた課題が、やった事のある課題だったら、自信をもって取り組みます。それがとても大切な事です。

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