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常識(1)


 幼稚園、小学校の「常識」の分野の問題は、とても幅が広いです。これは、人間として、社会という集団に入り、仲良く生活していく上でのルールだから、幅は広くて当たり前といえるかもしれません。

 学校で、子ども達同士がケンカしていたらどうしますか?とか、横断歩道の絵で道路で遊んでいる子や、信号を無視して渡ろうとしている子、歩道でボール遊びをしている子、横断歩道でないところを渡っている子などが描かれていて、その中でいけない子はどの子でしょうか?といった具合です。

 また、家庭生活の面から、お風呂に入る時に使うものは何ですか?とか、色々な挨拶なども常識の分野として出題されるところもあります。

 幼稚園での出題は、次のようなものです。

3年保育の場合
・信号(赤、青、黄)の色の意味を聞く。
・テストの最後にお土産を渡され、「ありがとうございます」が言えるか。
・自由帳に、長靴、洋服、鍋、クレヨン、ひまわり、魚などが描かれていて、「この中で、さかなはどれですか?」と聞かれる。
・虫、カエル、猫などの名前と泣き声を聞かれる。
・乗り物と果物がランダムに1枚の紙に描いてあり、それを分ける。

2年保育の場合
・3年保育で出題されるような内容。
・朝起きた時、夜寝る時の挨拶の言葉、など。
・花と、茎や葉を線(鉛筆)で結ぶ。(チューリップ、ひまわり、朝顔など)
・画用紙に色々な生活の道具や、おもちゃなどが描いてあり、「そうじをする時に使うものに○をつけなさい」という質問。(ほうき、ちりとり、バケツ 、雑巾、掃除機等に○がつけられれば正解)
・お店と、商品が描いてあり、どのお店にどの商品が売られているのかを線で結ぶ。
・色々な生活の道具の写真を見て、聞かれる。
  ※電気屋さんに売っているものは何ですか?
  ※八百屋さんに   〃        ?
・「おたまじゃくし」の絵を見せて「これは何というものですか」「大きくなったら何になりますか」という質問。
・スパゲティーを食べるものに○をする。(箸、スプーン、フォークから選ぶ )
・簡単な時間の経過の問題。
・“阪神大震災”の写真を見て「これは何か知っていますか?」と質問される。
・海の生き物の名前。
・卵と豆腐の実物があり、聞かれる。
  ※これのお料理は何がありますか?
  ※卵を産むものは何ですか?
  ※卵からは何が生まれますか?
と言ったように本当に多岐にわたっています。

 ある意味では生活そのものといえる分野です。出来ればお母さんは毎日の生活の中で出来うる限り、ご自分のなさっておられる事を、“どうしてこの洗濯をするのか洗濯したものはどうして干してどうして乾かすか、またどうして、箪笥の中に入れるか。と言うところまで、教えてあげてほしいと思います。
 また、なんでお片づけをしなくてはいけないのか”とか“どうして、公園の滑り台は、人が滑ってくる方に登ってはいけないのか”等などを、教えてあげて欲しいです。

 交通のルールも、信号を渡る時や、道を歩いている時に教えてあげて下さい。

 常識の問題こそ、親の常識がそのまま子どもの点数に跳ね返ってくるといえます。何かの順番を待って列を作っている時に、順番抜かしをしない等という“当たり前”のことが大切です。

 試験当日、子どもが「手を洗う」時に、日頃からきちんと並んで待っている習慣が出来ていたら、その子は絶対に順番抜かしをするということはありません。

 ある意味では親の“生きていく姿勢”がそのまま子どもの常識問題の点数といっても過言ではないように思います。出来るだけ、ペーパーで教えていく項目を確認し、最後は生活の中で教えていくものだと思って頂けるといいと思います。

 小学校の常識の分野に関しては次回に回します。 

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