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推理、思考力について


 推理の分野の問題としては、

・例えばシーソーで重さ比べをして一番重いものや、一番軽いものを推理していく、
・メロン1個ときゅうりが3本ではかりが釣り合っているとしたら、メロンが3個になったらきゅうりが何本で釣り合うかなど、
・一枚の紙を縦横に切ったとしたらどんな形のものが何枚出来るかなど、
・人の姿が鏡に写ったらどのように見えるかなど鏡の問題、
・色々なものを後ろから見たらどのように見えるかなど、
・後ろからだけでなく四方から見るとどのように見えるのかといったこと、
・色々な大きさ、形の容器と蓋とを合わせるとか、
・ブラックボックス的な問題、
・一つの条件があり、それだったらこのような場合はどうなるかと考えさせる
 などといった問題が出題されています。

 まあ言えば“物の理屈”を考えていくといったところでしょうか。

 色々なパターンの問題がありますから、個々の1つ1つに関しては問題集などで確認していくということが必要です。大抵は、それまでの生活経験から、これがこうなるとこれこれこうなるから、答えはこうなるという事を一通り教えると理解出来るようになります。
 でも、どうしても分かり難い問題もあります。そのような理解しにくい問題は、実際のものを持って来て、子どもの目の前でやってみる、また一緒にやらせるということで確認をしていくことが必要です。

 例えば、シーソーの問題が全然分からない子がいて、この子はどうしてこんなに分からないんだろうと、首をひねった事がありました。原因はその子がシーソーをした事が無くて、どうしてそうなるのかということがさっぱり理解が出来ていなかった、ということが分かりました。

 さっそくお母さんにお願いして、シーソーをお母さんと二人でやってもらったりまた、お友達ともやってもらったりしました。そのお母さんがおっしゃるには、「ちょっと前からよくシーソーの事故が起こっていて、危険だと思い、出来るだけシーソーには近寄らせないようにしてきました。この頃では公園でも余りシーソーを見かけません。やっぱり危険だからなくなっているんだなあと思いました。でも、そのことで子どもの受験の準備に影響をするだなんて思いもしませんでした。良い経験をしました。」ということでした。

 また、特に図形の分野で出題される「重ね図形」「折りたたみ図形」「回転図形」などは、一応図形の分野ですが、理屈を考えることが必要ですから、ペーパーで問題を確認して、理解しにくいようだったら、同じ形を出来るだけ薄い紙に書いて、重ね図形であれば、同じ様に重ねて見せる、折りたたみ図形であれば、折りたたんで見せる、回転図形であれば同じ様に回転して見せるという風に実際にやってみて下さい。

 でも、出題されるのはペーパーテストとして出題されますから、ペーパーで理解出来るのであれば、それで指導して下さい。

 また、小さい頃から推理とか思考力を付けさせる為には、色々ななぞなぞ遊びをするのもいいと思いますし、また、“理由を考える遊び”などもいいと思います。

 どうして雨が降るのかとか、なんでお風呂のガラスが曇るのかとか、とにかく「これをこうしたらこうなる」それなら「あれをああしたらどうなると思うか」というふうに、日頃から子どもに物事の理屈を考えさせるような言葉がけをしていくことが必要だと思います。

 このようなことはどちらかといえばお母さんよりお父さんの方がお得意な分野だと思います。あまり難しく考えるのではなく、生活の中や、テレビで見たりする事を同じ様に話をするだけでもいいと思います。

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