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受験直前の準備について(2)


 今回は、受験の本番の前の一番の頭が痛い、志望理由の書き方について少し参考になるようなことを書いてみたいと思います。

 まず、やはりどんなことを書くのかという前に、幼稚園や学校の“募集要項”をしっかり読んでその園や学校の教育方針を理解した上で書くことが必要ですし、また、実際に足を運んでその園や学校の雰囲気を肌で感じておくということが必要です。

 その為には、各園や学校で行われる「受験説明会」は必ず聞いておかれることをお勧めします。説明会で園長先生や校長先生がどんなことを言われたかというのも含んで、願書を書かれることだと思います。

 そして、以下のような手順で丁寧に少し時間をかけてご夫婦で考えられることです。

1、志望する園や学校の教育方針を書いてみる。
2、それぞれの園や学校の特色や雰囲気などの材料を、箇条書きでもいいから書き出してみる。(好きなところも嫌いなところも)
3、両親として、子どもがどんな子ども(又は大人)になってほしいのかということを書いてみる。
4、そのために、自分達は子どもに日ごろからどのようなことに拘って子どもを育てているのかということを書いてみる。(これが即ち家庭の教育方針ということです)
5、園や学校の教育方針と、自分たちの考えと一致している点を探る。
6、知人の子弟で、在園児や在学児がいればそれも書く、そしてその知人にその園や学校の長所を聞く。
7、以上のことを総合して、両親として訴えたい点を2、3ポイント考える。
8、実際に文章を考えていく。

 次に実際に文章を考えるときに、思っていた方がいいことは、文章が抽象的になって“読んでいてかっこいい”文章になっても、それは読む側にとっては“なんの変哲もない願書”になっている、ということです。

 例えば“素晴らしい教育環境”とか“情熱的な教育”などは、実際に、では素晴らしい教育環境とはどんなことを言っているのか、ということを具体的に指し示す必要に迫られてきます。

 実際にあった話で、国立の願書に「素晴らしい教育環境云々、、」と書いて提出し、親の面接時に、担当の教師から「うちの教育環境は、校舎も古くて、周りの環境も良くない、素晴らしいなどというものではありませんが、、」と言われた人もいる。

 願書は“なんとかかっこをつけるもの”ではないのです。

 本音を、いかにそれらしく、さりげなく書いていくのかというのが要求されています。

 そして、書かれた願書の文章は必ずコピーをしておくことです。面接時は、その願書を傍らに質問をされるわけですから。

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