紫陽花のごみ箱(その6)
 インタネット接続の共有(ケーブルテレビの場合)

インターネット接続の共有

Windows 98 SecondEditionにはそれまでなかった「インターネット接続の共有」という機能が追加されています。
ホームネットワークの1台に、この「インターネット接続の共有」を設定する(設定されたパソコンが「接続共有コンピュータ」となります。)とすべてのホームネットワーク上のパソコンからインターネットにアクセスが出来るようになります。

ホーム ネットワークの構築についてはここをご覧ください

「接続共有コンピュータ」の条件

  • Windows 98SE(Second Edition)がインストールされていること
  • Windows 98SEはマイクロソフトのホームページから注文すると、1,050円(送料別)でアップデート用のCDロムを入手することが出来ます。
  • インターネット接続用とホームネットワーク接続用のネットワークアダプタ。
  • ケーブルテレビの場合2枚のイーサネットカード(ボード)を取り付けます。出来れば異なるメーカーのものを取り付け、ドライバーのインストール時もWindowsに任せないで、添付のフロッピーを使いパソコンに異なるアダプタ名を認識させて置くと、共有の設定時に混乱しなくて済みます。

「接続共有コンピュータ」の設定

  • 設定→コンパネ→アプリの追加と削除→ [Windows ファイル] →
  • インターネットツール→インターネット接続の共有チェック
  • 「OK」すると「インターネット共有ウイザード」が立ち上がり設定が進行する。
  • 途中でインターネット接続用とホームネットワーク接続用のアダプタ名を指定する場面があり上の配慮が役に立ちます。
  • 途中でクライアント用フロッピーを作成する場面があるがこれはキャンセルする。
  • コンパネのインターネットオプション→接続タブ で「共有ボタン」が出来ている(はず)
  • 「共有ボタン」→「インターネット接続の共有を使用可能にする」にチェック

「クライアントコンピュータ」の設定

  • 「クライアントコンピュータ」のOSはWindows 98SEの必要はありません。Windows95でも全く問題はありません。
  • ネットワークの設定で TCP/IP => (NETWORK ADAPTOR 名)のプロパテイで「IPアドレスを自動的に取得」にする
  • ブラウザの設定を「LAN接続」の設定にする
  • それまでの設定でホームネットワークの各パソコンのIPアドレスを静(固定)的に割り振っていた場合は上記の通り変更してください。
  • この方法が使えない場合静的 IP アドレスの使用もできます。 静的 IP アドレスは、DHCP によって割り当てられる 動的IP アドレスより優先されます。
  • 他のLANから移動してきたノートパソコン等を繋ぐとき注意が必要です。
    その場合ユーティリティ WINIPCFG を起動し前の環境でアダプタに割当てられていた アドレス等の確認、解放、新規の取得が出来ます。

考察・問題点

  • 「接続共有コンピュータ」はホーム ネットワーク上のほかのパソコンに対して DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) を使用してプライベート IP アドレスと名前解決のサービス(DNS)を提供します。これにより、ホームネットワーク上のパソコンも、「接続共有コンピュータ」を通じて、インターネットにアクセスできるようになります。
  • ネットワーク上のパソコンがインターネットに要求を送ると、そのプライベート IP アドレスは最初に接続共有コンピュータに送信されます。このアドレスは、接続共有コンピュータのインターネット IP アドレスに変換されてからインターネットに送信されます。結果が返されると、接続共有コンピュータは IP アドレスを元に戻し、ネットワーク上の正しいコンピュータにルーティングします。
  • インターネット接続の共有ウィザードにより「接続共有コンピュータ」は、ホーム ネットワーク上の各コンピュータに直接プライベート IP アドレスを割り当てます。
  • 簡易なDHCP機能であるため、IPアドレスは「接続共有コンピュータ」自身を192.168.0.1とし、サブネットマスクを255.255.255.0としておりこれは変更できないようです。
  • ホーム ネットワーク上のほかのパソコンに 192.168.0.2 から 192.168.0.253 の範囲の IP アドレスを静的に設定することはできます。
  • 「インターネット接続の共有」は、ケーブルテレビ接続のような常時接続の環境には非常に有効です。 ただ鎌倉ケーブルテレビの場合の接続はLAN形式で構成されておりユーザーは鎌倉ケーブルテレビ内のプライベートアドレスしかもらえません。インターネットの機能のひとつである「いんたーねっと電話」や「テレビ画像の交換」等はグローバルなIPアドレスをもらえないので相手先からアドレスを特定してアクセスすることが不可能になります。この場合、ダイアルアップ等でグローバルなIPアドレスをもらえる接続が必要になってきます。このの接続の為のルータをホームネットワーク内に設置するには工夫が必要になってきます。

TCP/IPのネットワーク状況を表示する方法。

ダイアルアップの環境の場合、プロバイダーが確保しているグローバルなIPアドレスが臨時的に自分のパソコンに割り振られ、世界のコンピューターにつながります
自宅内LANでも自分で静的にローカルアドレスを各パソコンにつけたりルーターやソフト(Windows98SEも)を設定してそのDHCP機能により各マシンにIPアドレスが設定されます。
これらのIPアドレスとパソコンのアダプターカードの物理アドレス(Macアドレス)がセットになってインタネット上のパソコンが特定され、リクエストに応じてホームページがそのパソコンに表示されます。
WINIPCFGはその設定状況の確認、更新等を行うユテイリテイです


・Windows 95/98 の場合

    スタート→ファイル名を指定して実行→winipcfg→ OK
		これで左の通り表示されます。
  IPアドレスは現在 DHCP からもらっているアドレス
  アダプターアドレスは自分のマシンのアダプターの物理アドレスです

  これらの内容をコピーするには、左上の「?」マークを右クリック
    ドロップダウンメニューの中の 「コピー(C)」をクリック
  メモ帳等の テキストエデイタに貼り付ける
    (画面で表示されてない他のアダプターのデータもコピーされます)

・Windows 2000 の場合

  DOS窓を開いて ipconfig というコマンドをタイプします
    コピーするにはタイトルバーを右クリ → メニューのコピーを選択
    上と同じくテキストエデイタに貼り付ける
  
  Windows 95/98にも ipconfig はあります。
  (1画面分表示は  ipconfig /all |more)

鎌倉ケーブルテレビの場合

鎌倉ケーブルテレビ(KCTV)の場合は加入者によるローカルネットワークが組まれています。加入者に配布されるケーブルモデム(写真)に個別のローカルアドレスが割り振られています。
ケーブルテレビのインターネット接続にも接続時間課金(多分パケットで課金)から一般の専用線接続と同様のグローバルアドレスを割り付けるものまでいろいろなタイプがあるようです。
グローバルアドレスがもらえないのは残念ですが、常時接続で月6000円(税別)という料金は電話賃とプロバイダ料を合わせた極一般的なインターネットユーザーの負担分くらいで現在のところはリーズナブルと感じてます。