紫陽花のごみ箱(その7)
 大容量ハードデイスクの増設

大容量のハードデイスクを増設をお手伝いする機会に恵まれて何とか成功しました。 実は、1年ほど前に私のはじめて買ったマシン「FMV DESKPOWER S2」のアップグレード計画の一環として13ギガのIBMハードデイスクを取り付けたところどうしても8ギガしか認識せず現在にいたってます。
 今回、「大容量のハードディスクの増設」が色んな場所で話題になっていたこともあり、秋葉原でウインド(ショーケース)ショッピングしていたらつい衝動買いをしてしまいました。
  • 購入品
    Maxtor U-ATA/66 5400RPM 30.7GB MXT-93073U4
    \=17500円(税込み)新品箱入り説明書付
     
  • ショップのお兄さんいわく
    回転数の早いのは結構音がうるさく、発熱も大きく対策が必要
    パソコンのBIOSからくる容量の制限については保証は出来ないが現在4ギガ以上のディスクがついているマシンなら多分!!30ギガまで大丈夫
    40ギガ以上の場合はBIOSのアップデートが必要かもしれない
     
  • 私の考え
    値段も安いし 5400RPM ので充分
    メーカー製パソコンのBIOSアップデート用のプログラムなんかまず手に入らない。  入ったとしても怖くて実行できない。
    超安物だが99年の春に買ったそこそこ新しいメインボードで上の13ギガのIBMハードデイスクをキチント認識した。
    最近のメーカー製マシンなら何とかなるだろう

    ということで購入品種がきまりました。

ディスク増設対象機種

SXXY製マイクロタワー型 既設HDD15ギガ
これに30ギガを分割しないで1パーティションでスレーブで増設

増設作業と留意した点

  1. 既設ハードデイスクの設定確認と増設デイスクの設定(ジャンパ及びFAT)
     
    • ケースを外す前に電源を入れ
      既設のドライブのフォーマットは「FAT32」でC,Dの2区画に分割されていることを確認
    • 電源を切ってケースを外し(これが難物)取り付け位置とジャンパピンの設定を確認
      設定はマスター、増設取り付けベイが正面パネルと平行な位置にあり

      既設ドライブのジャンパ設定が「シングル」「ケーブルセレクト」の場合もある
      「シングル」であった場合は「マスター」に変更する。 「ケーブルセレクト」の場合は増設ドライブも「ケーブルセレクト」に設定する。 この場合フラットケーブルの接続位置に注意する。
       
  2. フラットケーブル接続

    • 既設のドライブはフラットケーブルの中間位置のコネクタに接続されていた。
    • 増設ドライブはケーブルの先頭位置のコネクタに接続した。  電源ケーブルも接続

      CABLESELECTの場合は、既設デイスクに接続しているケーブルの中間位置のソケットに接続する
      マスター・スレーブの場合 先頭、中間どちらの位置でもジャンパピンの設定だけで問題ない場合と、スレーブは先頭位置で無いとマザーボードが認識しないケースがありました。(ドライブメーカーにより異なるらしい)
     
  3. パソコンのスイッチを入れる

    • BIOS 表示画面に注目

      PRIMARYSLAVEに「正しいメーカー名」が表示されているか
      何回も失敗しました
      検出に失敗してる場合は勿論ですが、検出したドライブのメーカー名が化けているような場合も、まずうまく行きません。
      設定や接続を見直しそれでもだめな場合の選択肢は
        1無視して進める
        2既設ドライブと取り替えてMASTER位置では正しく検出するか(機械的不良確認)
        3ジャンパ設定組み合わせ変更トライ CS-CS MS-SL
        4BIOSのIDE HDDの確認(通常はautoで設定されるはず)
       
  4. 増設デイスクの区画の設定(パーテイションを切る)

    Windows立ち上げ→スタート→プログラム→MS-DOSプロンプト
    プロンプトに「FDISK」と入力
    大容量サポート(FAT32) ドライブ変更(増設へ) 拡張MS-DOS領域、論理ドライブの作成  必要な場合増設デイスクのドライブ名分割も可能

    既設のドライブが(C)1つの場合はスレーブの増設ドライブは基本領域として設定できます。
    しかし既設のドライブのパーティションが2つ以上に切られていた場合、その中の拡張領域(論理ドライブ)のドライブレター(DとかEとか)はスレーブ接続されたドライブの基本領域のより後にきてしまうようです。ですから増設のドライブには、拡張MS-DOS領域と論理ドライブの作成を行います。
       
  5. リセットしWindows再起動 マイコンピュータから増設ドライブの表示を確認
     
  6. 増設デイスクの初期化(フォーマットする)

    マイコンピュータの増設ドライブ名アイコンを右クリック→フォーマット
    完了後OSの指示に従いドライブのチェック
     

参考資料


  • IBM ホームページ  http://www.storage.ibm.com/techsup/hddtech/welcome.htm

    BIOSをアップデートしなくとも大容量のHDDが付けられる
    HDDメーカーよりドライバーがリリースされているようです(研究課題)
    IBMの場合 (the Disk Go Program ) for BIOS LIMITATIONS
    その他BIOS LIMITATIONSに関する資料もある
    528 540 2.1G 4.2G 8.4G 32G

  • ダウンロードのご案内 http://vcl.vaio.sony.co.jp/download/W-D09-U10-0.html

    VAIOに関してはこのアップデートで8ギガの壁がなくなる? 40ギガ以上つけられるようになる?!
    BIOS「3004」アップデートプログラム (ハードディスクについては何も言及ありません。結果についても何も確認できていません)
    対象製品: PCV-R72/DM2・R72/DM1・R72・R62 (PCV-R52 は対象ではありません。)
    VAIOのBIOS のバージョンは、[ユーティリティ] の [システム情報] で確認できます。
     
  • ドライブ名(ドライブレター)の順番の決り方  http://www.quantum.co.jp/tec/

    1. プライマリ・マスタの基本領域
    2. プライマリ・スレーブの基本領域
    3. セカンダリ・マスタの基本領域
    4. セカンダリ・スレーブの基本領域
    5. プライマリ・マスタの、論理ドライブがある拡張領域
    6. プライマリ・スレーブの、論理ドライブがある拡張領域
    7. セカンダリ・マスタの、論理ドライブがある拡張領域
    8. セカンダリ・スレーブの、論理ドライブがある拡張領域

    その他ハードディスクに関する各種一般資料あり(日本語・・勉強になります)