| 紫陽花のごみ箱(その8) |
温故知新 Windows 3.1でインターネット |
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Windows 3.1でインターネット
対象機種 digital DECpc LPv466d2
CPU:Intel i486DX2/66MHZ Memory: 16MB
HDD:170MB CDロムドライブなし
価格:\150(税抜き)/台 2台購入
考察:企業が端末に使用と見えてロックされており鍵がないのでふたが開かない。
LANボード取付済み。DOS/V機であることは間違いなし
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鍵は何とかケースを壊さずに解除成功
モニタを繋いで火を入れると1台は「PC-DOS」というのが立ち上がった
「MS-DOS6.2」をインストール FD6枚約10分 無事完了
「windows3.1」をインストール FD12枚約15分 無事完了
他の1台は全く無反応、いざという時の補充部品として分解
私はWindows3.1もMS-DOSも全く経験がありません。Windows95/98を始めてから、その後で動くMS-DOSの影に気がつき、その影におびえながら今日まで来ました。
時間も出来たことだし少し勉強するかということで、「Windowsユーザーの為のMS-DOS入門」というそのものズバリの本を買ってきて読み始めました。
そして上記のマシンを「購入」する結果となりました。
ファイルのコピーや表示コマンドの会得、色々な設定ファイルの存在を知ったこと等有益ではありました。・・ がインターネットが見える訳でもなし、動かすソフトがある訳でもなしそれだけです。 そこで・・これをLANとインターネットに繋いでみよう、というたいそうなことを思い立ちました。 ところが
「windows3.1」にはインターネットがらみのものは何もついておらず全て自分で取り揃える必要がある事がまず判りました。
まずはホームネットワークへの接続
CDロムドライブがないのでLAN接続でwindows98マシンのCDドライブを使いたい
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「Lanマネジャー」を使う
「Windows NT Server」CDロムに、クライアント用の「Lanマネジャー」があることを知り、これをFD3枚に落とす。
これをMS-DOSからインストール a:\DISK1\install
NetBuei Tcp/Ipをインストール、DHCPクライアントの設定
LANボードのドライバはNE2000コンパチでインストール
この間約1ヶ月うまく行かず最終的にハード的には唯一LAN接続に関係のあるLANボードを補充部品と交換、再度「MS-DOS6.2」からやり直し。(計30回は繰り返し)
- トラブル:どうしても「Lanマネジャー」のアンインストールと再インストールが出来ない、再インストールしようとすると「セットアッププログラムでアンインストールしてからとの指示が出る。(これが出来なかったので1から出直ししてた)
解決法:FDからのsetupでなくてCドライブにコピーされていたsetupをMS-DOSから起動するとアンインストールのオプションが出るという事でした
- 結局ボードの不良だったようでこれでエラーがすべて解消。ボードが認識されないとネットワークの設定がキャンセルされる。
- 実際の接続はファイルマネジャーからネットワークの接続
ネットワークパス(例 \\PC4\C)を入力するとファイルマネジャーに
ネットワークドライブとしてドライブ名が表示されアクセスできるようになる。
共有機能は無い様で自分のファイルは他のマシンに見せない。
ダイアルアップのインターネット接続
まずWindows95で経験のあるダイアルアップ接続を試みました。
- パソコンを始めた当初に買った雑誌、インタネットアスキー97年6月号付録CDに「IE3.01 3.1用」があり、これを早速LAN経由でCドライブにコピーしインストール
- インストールのオプションに「TCP/IPスタックとダイアラー」がある。このオプションをとると、モデムやダイアルアップの環境を整えてくれる。
- 友人から貰い、取り付けてあった外付けモデム「サン電子 SANTAC MS288EF」のドライバも同時にインストールしてくれた。 ラッキー!!でした
- 尚このインターネットエクスプローラ3.01は展開したインストール用ファイルが丁度4枚のFDに分割して入れられるようになっており上のネットワークはこの目的だけなら不必要でした。
ケーブルモデムに接続
私のインターネット接続環境「ケーブルテレビ」接続に挑戦!! これは難物でした
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最初は「IE3.01 3.1用」でインストールしたTCP/IPが使える予想で取り組んだが断念。
- 「Trumpet」というソフトを使うことにした。
(Trumpet 3.0d、Winpkt入手)ftp://ftp.trumpet.com/winsock
ダイアルアップとパケットドライバーのオプションがあり「LAN接続」をする為パケットドライバーのオプションを採る
Trumpet 3.0dのヘルプと「かなり昔の」「インターネット接続技術情報」を時間に任せてあさり廻る。
- Packet Driverの設定
(参考)http://hp.vector.co.jp/authors/VA007890/dos/SD/tcpip.html#PacketDriver>
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DOS上で様々なTCP/IPアプリケーションを動かすためのPacket Driverは、通常はネットワークアダプタに添付されて入るのだが、最近は殆ど添付されていない。
Packet Driverがなくても、LAN Managerがインストールされていれば、DIS_PKTというNDISドライバ上でPacketDriverのインターフェイスを提供するドライバが使用できる。
これによってLAN ManagerとTCP/IPアプリケーションが共存が可能となる。
- DIS_PKTの設定
・CONFIG.SYSの変更
PROTOMAN.DOSというドライバを組み込んでいる行を探す。
その直後の、NE2000.DOSのがNDISドライバ。
DIS_PKTはNDISドライバ上で動作、DIS_PKT9はその後にロード
DEVICE=C:\LANMAN.DOS\DRIVERS\PROTMAN\PROTMAN.DOS /i:C:\LANMAN.DOS
DEVICE=C:\LANMAN.DOS\Drivers\Ethernet\NE2000M\NE2000.DOS
DEVICE=C:\DIS_PKT9.DOS
・PROTOCOL.INIの変更
[PROTMAN]というエントリの次に[PKTDRV]というエントリを作成。
セクションの内容は、
drivername=pktdrv$ (固定)
bindings="NE2000_NIF"(NDISドライバ。protocol.ini中のセクション名と同名)
intvec=0x60 (割り込みベクタ)
(DIS_PKT入手)ftp://ftp.iij.ad.jp/pub/simtelnet/msdos/pktdrvr/dis_pkt9.zip>
・dis_pkt9.dos をCドライブのルートにコピー
- Trumpet実行時のエラー対処(その1)
[Unable to load TCP-No packet driver loaded. not found or not winpkt/pktmux]
(参考)http://www.host.or.jp/cgi-win/webboard/wb_cont.exe?network+g+6697+SEEK
Winpkt をAutoexec.batに登録 (Autoexec.batの最後に書く)
C:\winpkt 0x60 (Packet Driver Interruptは、ヘルプに従い0x60を設定)
winpkt.com をCドライブのルートにコピー
- Trumpet実行時のエラー対処(その2)
[Winsock API Initialization The DOS Sockets TSR is not loaded]
(参考)http://www.host.or.jp/cgi-win/webboard/wb_cont.exe?network+g+2680+SEEK>
LANManagerがインストールされたlanman.dos中にSOCKETS.EXEがある
AUTOEXEC.BATでTCP/IPをロードした後に「SOCKETS」と書く
- Trumpetの設定
Packet Driverを使う。IP,DNS,Gateway等のアドレスは全てプロバイダから渡されたものを使う。
ホームネットワーク経由のインターネット接続
Windows98SEのインターネット接続共有が設定されているホームネットワークに接続すると「名前の解決が出来ない」エラーになりインターネット接続が出来ない。
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原因はDHCPサーバーであるインターネット接続コンピュウターから渡されるアドレスを
Trumpetが把握出来ない事にあるようだ。
- DOS窓からIPCONFIGをタイプし得られたアドレス情報をTrumpetのPacket
Driverに設定するととりあえず接続は可能となる。
考察・実感
昔の人(時間的にはほんのちょっと前ですが)はインターネット接続にこんなに苦労したんだ!!というのが実感です。 最後までお読みいただいて有難うございました。
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