あたふたごちゃごちゃの毎日です |
|
なんとなくいつも愚痴になってしまう。さるのしっぽです。今年で34歳になります。 4月から、教育課程が変わるということで小中学生を持つ保護者のみなさんは、塾や通信教材売りの方々からずいぶんいろんな話を聞いてあわてふためいているというということをよく耳にします。「これからはじまる教育課程は、子どもたちの学力低下が心配されるから、学校はあてにあてにならない。」とか、「評価のされ方が変わってくるから、今のうちにいろんな力をつけておいた方がいい。」とかいろいろいろいろ言われて、とても不安になって担任に質問をしてくる保護者も少なくありません。みなさんは、教育課程が変わるって知ってますか。私たちが、受けた教育とはかなり違った学習が行われていくのですが、どんなものか知ってますか。 同じ義務教育の公立の小・中学校でも地区によって学校体制が少しずつ違います。県によって全く違うものです。わたしはどこも同じだと思って成長してきたので、他県の話を聞くとすごくびっくりすることがあります。長野県は、教育県とかなんとかいわれてちょこっと威張っている人たちがまだいるので、なかなか新しいことが進んでいきません。他とは違った独自の教育理念??とかいうのがあるらしく古くさいような気がします。(言ってしまった………)言葉一つとってもおもしろいものがあります。学校用語みたいなものですが、「みとり」というのがあります。児童・生徒の学力の分析のようなものですが、「生徒のみとり」などという言葉を使います。「みとる」というと「看取る」をイメージします。ちょっと違和感を覚える用語です。長野県教育で独自に作った造語ということで大事に使っているところもあります。全国で通用する言葉でいいじゃん!!と思っているのです。(言えない小心者………)長野県教育なんて言って威張っているからこうなるんだ!!ってよく分かるよな〜と思ってます。 今、中学校2年生の担任をしています。長野県では、5年くらい前まで、中学校は3年間同じクラスで同じ担任で持ち上げました。これも長野県教育の特色らしいのですが、「学級王国」ということばがあります。ひとりの担任が、そのクラスを責任もって卒業させるといえば、何となくかっこいい〜って思ったこともないわけではありませんでした。まわりくどい言い方をしてしまったのは、わたしが“3年間同じ担任”という教育を受けていて、他を知らなかったからなのです。3年間持ち上げないと一人前の教員ではないということだったらしいんです。教師サイドから見ればそうだけれど、こどもにとっちゃあたまらない。合わない人間だって、担任だっている。自分を変えるチャンスは、3年間ほぼない。うまくまわればラッキー、ちょっとつまずけば、3年間は暗いものになる。先生のカラーや考えにそぐわない生徒は、悪い子になってしまう危険性をはらんでいる。こわいこわい………(今思うとね)そのときは分からなかったのです。今は、1年生から2年生へ上がるときに学級編成があります。(おうちの人たちからは、反対が結構あるようですが………私と一緒で同じクラスという経験しかないからだと思うんだけど) これはどこも一緒だと思うのですが、強いものには逆らわないという世界がちゃんとあります。極端に言えば、校長先生の言うとおり………何でもかんでもえらい人?の言うとおりで、生徒が後回しとということはよくあります。心配なことがあって、直接教頭や校長に連絡をすると、「連絡の順番を守ってください。まず学年主任から、つぎに………」と続くのです。緊急のことで、そんな順列より子どものことが優先だろーが!!!(怒)と思うのですが、なかなかうまくはいきません。 私の大好きな先輩の先生がこんなことを言っていました。 時代は、めまぐるしく変化しています。私が中学生だった頃の中学生とは本当に違います。今、中学生たちは、コンピューターや携帯電話を自由に操っていろんな情報を手に入れています。そしてそれに夢中です。メル友に会いに行くなんて平気です。コンピューターを使った犯罪なんて平気でやってのけます。大人よりももっと巧妙に。 4月から大きく変わるであろう学校………。本当に変わるのか?学校!! (みやさかじゅんこ/『そよ風のように街に出よう』74号まで「さるのしっぽ」を連載) |