ヘンな新米事務局員からの、ヘンな伝言

箕面市人権啓発推進協議会 事務局員 韓 七菊

   

 箕面市人権宣言

わたしたち、みのお市民は、みどり豊かなわたしたちの街をこよなく愛しています。

この街に住み、この街で暮らすすべての市民が、だれひとりとして

「人権」を踏みにじられ、涙をこぼすことがあってはならないと願っています。

わたしたちはそのために、引きも切らずに続く

「にんげんを否定する」ことがらに、しっかりと向き合い、

それをなくすために行動したいと考えています。

このように愛すること、願うこと考えること、行動することは、

みのお市民のたからかな誇りです。

わたしのために、あなたのために、みんなのために、にんげんの街みのおを育てます。

日本国憲法のこころ、市民の風で、ここ箕面市を「人権の街」として宣言します。

1993年 箕面市

 

 ボクは、中国籍の朝鮮族の市民です。20074月から、箕面市人権啓発推進協議会常勤事務局員に採用されて、働いています。働くといっても、物を作ったり、売買をしたりというのではなく、箕面市発の人権情報を創造したり、ひとびとの輪を広げたり、つなげたりするのが仕事だと考えています。

 ボクは、日本の大学でとても素敵なひとたちに出会いました。そして、

 「成したいことが、この場以外にあるのならば、その成したいことがあるところに行きなさい。この場で成したいことがあるのならば、その成したいことを、成すようにものごとをすすめなさい。人権・いのちの解放は、成すプロセスなのだから、それ以外の答えはありません。」

 と、教えられました。日本に来て、ボクは、初めて「人権」という考え方に出会ったのです。そして、冒頭の「箕面市人権宣言」にも出会いました。ボクは、ここにこそ、ボクの成したいことがあると透明に確信しました。

 ボクには、夢があります。もっと若いひとたちに、自分のこと、人権のことを考え、自分を好きになって、他者を好きになってほしい。もっと、日本を含む民族の文化を豊かにして、国境を越えたつながりを創り出したいというものです。

 人権の深さや広がりは、無限です。どのようなジャンルからでもチャレンジできます。そのような場をもっと、もっと作り出したいのです。そのために、オトコ・七菊(オンナでもいいんですけれど)、踏ん張ります。

 ふと立ち止まって振り返ると、そこに愛するひとたちがいる。だからボクは、また歩き出すのです。どのようなひとたちも、そうして歩き続けるのではないでしょうか。時代と世界が、人権に飢えています。箕面発人権ものがたりを一切れのパンとして、愛するひとびとに届けたいと、リキんでいます。この絵本を読んでいただいた、ひとりひとりの方々の合力こそが、明日のひとびと主体の歴史を創ると信じています。

 

 


 

 

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