しずくタイトル

第12号 2021年4月20日発行

B5版28ページ 定価300円(送料別 140円) 年間(4冊)定期購読料 1,200円 (送料とも)

 

 

【特集】   いま、そこにある気がかり ― 日常の中の差別に向き合う


 昨年12月、第三者から精子や卵子の提供を受けて生まれた子の親子関係を定める生殖補助医療法が成立した。医療技術の進展と社会情勢の変化を受けたものだが、その基本理念の中に「生殖補助医療により生まれる子については、心身ともに健やかに生まれ、かつ、育つことができるよう必要な配慮がなされるものとする」という条文が入った。児童福祉法や少子化対策基本法にも同様の文言が見られ、「心身ともに健やかに生まれ育つ」のは当たり前のこととして私たちの日常に埋め込まれている。
 法の条文に限らない。身の回りには普段気にもとめないが、立ち止まって一考するに値する配慮や区別や偏見があふれている。若さや美しさや健康を求めるのはいけないことか? 住民票に性別欄は必要か? ブラック企業の「ブラック」は問題か? 運動会で100m競争はやめた方がいいか? 「障害」を「障がい」、「自殺」を「自死」と言い換えるのは配慮か? その他、その他…。一度ゆっくり深呼吸して、わが身の回りと身の内側に視線を注いでみる。

 

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