しずくタイトル

第13号 2021年7月20日発行

B5版28ページ 定価300円(送料別 140円) 年間(4冊)定期購読料 1,200円 (送料とも)

 

 

【特集】   老 い と 障 害


 老いと障害とは同じなのか、違うのか。身体の動かしづらさ、知的障害と認知症は状態としては似ているかもしれないし、「老年期うつ病」という病態もある。一方で、老いは誰しもが歳を重ねれば経験し、徐々に老い衰えていくが、障害は先天的に得たり、ある日突然事故で障害を得るかもしれない。その不具合さは似通っている部分があるかもしれないが、普遍性や人生における期間においては決定的に異なると言ってよいだろう。
 制度の面においては、高齢者と障害者とはまったく異なる。基本的には、高齢者は介護保険が、障害者は障害福祉サービスがそれぞれ適用されることになっている。それらの「統合問題」も継続的な議論がなされている。介護保険は1日2時間ほどしか使えないが、24時間の介護保障を得て地域で自立生活を営む障害者もいる。こうした制度上の違いは果たして正当であると言えるのか。老いと障害をめぐるあれこれについて考えてみたい。

 

→  「季刊しずく」 第13号 もくじ  


 

ホームページへ