しずくタイトル

第16号 2022年4月20日発行

B5版28ページ 定価300円(送料別 20円) 年間(4冊)定期購読料 1,200円 (送料とも)

 

 

【特集】   「わがまま」の可能性


 
「わがまま」とは「自分の思いどおりに振る舞うこと」だと辞書にはある。それだけだと非難がましさを感じないが、頭に「他人の迷惑をかえりみずに」と付くと否定的な意味合いが強まる。新型コロナウィルスのパンデミックが3年目に突入し、人々の行動様式にはさまざまな変化が強いられているが、この「わがまま」も例外ではない。ワクチンを打たなかったりマスクを着けなかったり大勢で騒いだりするのは迷惑この上ないと責められ、日本などでは感染者や重症者の数が激減したときも街行く人々のマスク着用率はほぼ100%であった。
 では「わがまま」や「迷惑」はただ否定されるべきなのか。かつて障害者たちが「私たちもあなたたちと同じように生きたい」と声をあげたとき、それはわがままだと言われなかったか。女性たちが「私たちにも参政権を」と訴えたときは? LGBTQの性的少数者たちが「これが当たりまえの私たちだ」と街頭に繰り出したときは? 「わがまま」がはらむ負と正と、新しい世界を開く可能性を考える。

 

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