しずくタイトル

第2号 2018年10月20日発行

B5版28ページ 定価300円(送料20円) 年間(4冊)定期購読料 1,200円 (送料とも)

 

 

【特集】 ちょっと待って! 自己責任論

2002年に起こったいわゆる「イラク戦争」以降、イラクの武装勢力は、イラクに入国した邦人をはじめとする外国人を誘拐し、人質として拘束した。とくに2004年4月に3名の邦人が誘拐され、自衛隊の撤退などが武装勢力から要求されて以降、インターネットを中心に、「イラクのような危ない地域に自分の意志で行ったのだから、私たちの税金によって救済しなくてもよい」とする「自己責任論」が声高に叫ばれるようになった。現在では、「生活保護を受給するようになったのは、お前が怠けたからだ」とする生活保護受給者バッシングにもつながっている。「自業自得の人工透析患者は全員実費負担、無理ならそのまま殺せ」とブログに記し炎上したフリーアナウンサーも記憶に新しい。社会的な視点を後退させ、人々の貧困や不幸や困難をその人個人の責任に帰してよいのだろうか。ともすれば差別され抑圧される側からさえも「自己責任論」が発せられる現今の社会の実相を、じっくりと見つめたい。

 

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