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第23号 2024年1月20日発行B5版 30ページ 定価300円(送料別 20円) 年間(4冊)定期購読料 1,200円 (送料とも)
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【特集】 ニッポン的人権事情に向き合う
二つは単に対立するのではなく互いに補強するものだと言えるが、現実の国際政治の場では、相手を攻撃し、あるいは反撃する手段としてご都合主義的に利用されることが多い。そこでは人権がパワーゲームの道具と化している。またその重要性を訴える者は「人権屋」と揶揄され、「権利を主張する前に義務を果たせ」と方向違いの罵声が飛ぶ。人権は私たちが手に入れた貴重な歴史的成果だが、注意を怠るとすぐに変質し空洞化する。だから日常の点検の手は抜けない。
ではいま私たちが日々共有している「ニッポン」という空気と文化、政治の中で、人権状況はどんな様相を呈しているのか。社会的マイノリティーと呼ばれる者たちはもちろん、私たち個々人の権利について、国境を越えた視点から想いをめぐらせたい。
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