しずくタイトル

第3号 2019年1月20日発行

B5版28ページ 定価300円(送料20円) 年間(4冊)定期購読料 1,200円 (送料とも)

 

 

 

【特集】 パラリンピックは地球を救うか!?

 読者の皆さんはご存じだろうか? 卓球界のレジェンド荻村伊智朗選手(3種目で12の世界チャンピオン)によると、1926年に設立された国際卓球連盟は当初から世界選手権に参加するのは国ではなく、それぞれの地域にある卓球協会が主体で、国と国との障壁をなくすため「国歌と国旗は使わない」と憲章に明記されていた。71年の名古屋大会では中国の大会復帰を実現させ、91年には統一コリアチームの出場など、いわゆる「ピンポン外交」を発揮したが、卓球をオリンピックの正式種目にするため、この開かれた理念は77年に憲章から削除されてしまった。
 ここから私たちが学べるのは、現在の国威発揚に利用されたオリンピックの形は不変なものではないし、違う形を構想することができるということだろう。では、1952年から国際大会となったパラリンピックはどうだろうか? また、オリンピックとパラリンピックの関係は現在の形が最善と言えるのか? パラリンピックにも議論すべきいくつもの論点がある。2020年には好むと好まざるとに関わらず東京オリンピック・パラリンピックがやってくるが、これを機会にパラリンピックについて考えてみたい。

 

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