しずくタイトル

第4号 2019年4月20日発行

B5版28ページ 定価300円(送料20円) 年間(4冊)定期購読料 1,200円 (送料とも)

 

 

 

【特集】  『母よ!殺すな』 を読んでみる

 「殺」という字がタイトルに冠せられた1冊の本がある。横塚晃一が著した『母よ!殺すな』(1975年すずさわ書店/2007年生活書院より再刊)だ。横塚は青い芝の会神奈川県連合会のメンバーであり、1970年代の障害者解放運動を牽引した人物でもあった。また、この本が書かれた1970年代は障害児を殺した親に対する減刑嘆願運動が起こったり(1970年)、優生保護法改悪による胎児条項の導入が目論まれた(1974年に廃案)ような時代であり、国や社会を挙げて障害者の命や存在そのものを否定し、抹殺しようとしていた。いずれの問題にもその最前線で取り組んだ横塚には、「殺」の字を冠することに極めて明確な実感があったのだろう。
 そして今、私たちは相模原事件以降の日本社会を生きている。『しずく』同人一同はここで改めて、『母よ!殺すな』を読み込んでみる必要があるのではないかと考えた。青い芝の会との関係に大きな濃淡のある同人それぞれの視点で、この本と向き合ってみたい。

 

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