しずくタイトル

第9号 2020年7月25日発行

B5版28ページ 定価300円(送料20円) 年間(4冊)定期購読料 1,200円 (送料とも)

 

 

【特集】 非常時と社会的“弱者”(マイノリティ)


 新型コロナウィルス(Covid-19)の世界的蔓延はとどまるところを知らない。感染者の数も死者の数も日々刻々と増大し、この特集テーマを掲げる9号が発行される今年7月にどのような混沌が地球を覆っているのか、現時点(2020年3月)では予想することすら難しい。ある国では非常事態宣言が発せられ、都市が封鎖され、出入国が禁止され、学校や工場が閉じられ、外出や営業の自粛が呼びかけられている。いわばこれまで無敵とも思えた自由と民主主義が、近年急速に拡大したグローバリゼーションもろともその根底から揺らいでいるのだ。
 人類はこれまでペストや天然痘といった感染症をはじめ、大地震や飢饉などの天災や人災によって大きな被害を受け、その非日常の中で日常の社会の歪みがあらわになるのを経験してきた。今回のコロナ禍もその全体像を見据えるのはまだまだ困難ではあるが、決してその例外ではないだろう。非常時と社会的“弱者”について、その渦中にあるがゆえの“切実な”視点から考えたい。

 

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