ナットの加工と仕上げ

ナットの溝加工。(難易度高いです。)

1、指板、ヘッドなどに傷を付けないようにナット回りにマスキングテープを貼る。

2、ナットの高さが1弦側で2mm、6弦側で3mm程度になるように指板のRに合わせて、平ヤスリ(中目)で削る。(フレットの高さが1mm位の時)

3、ナットの上面の指板側に弦ピッチの位置を書く。1弦側はナットの端から2.5〜3mm6弦側は端から3〜3.5の間を各弦均等に5等分する。

4、各弦の弦ピッチの位置から、ストリングポストの弦が通る方向へ15cmスケールを使って、溝を罫がく。(フェンダータイプのヘッドの場合はヘッド方向に垂直に罫がく)

5、1弦用のナット溝切りヤスリを使い、各弦の罫がきに合わせて浅い溝を切って、溝の位置決めをする。

6、各弦のナット溝切りヤスリを使って、指板側からヘッド側にかけて傾斜をつけるように、溝を切る。(ヤスリの角度に注意しよう。)

ナットの調整と仕上げ

1、弦を張り、弦と1フレットの隙間を計りながら、ナットの溝を調整する。大体、ギターで1弦の1フレットの隙間が0.3〜0.5mm、6弦の隙間が0.5〜0.8mm位。ベースは、1弦の隙間が0.7〜1.0mm、4弦の隙間が、1.0〜1.3mm位が適当である。

2、仕上げに弦を外して、ナットの高さを平ヤスリ(中目)を使い調整する。

3、平ヤスリ(中目)やサンドペーパーの#240でナットの両端や角に丸みをつける。

4、最後に、サンドペーパーの#600から#800の順序でみがき、コンパウンドの中目をウエスに付けて、ピカピカに磨き、美しく仕上げる。


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