フレット交換

使用工具

喰切り(加工が必要)、カナヅチ、60cmスケール、平やすり(中目、油目)サウンドペーパー(#150~#1000)、擦り合せ板、ギター挽きのこ、コンパウンド中目、ウエスなど

作業行程

フレット抜き

  • フレットを喰切りで抜く。(喰切りは先端をグラインダーで加工する図1)

指板調整

  • フレット溝周辺の割れや欠けを瞬間接着剤で修理する。
  • 60cmスケールで指板の状態を調べる。図2
  • ロッド調整で、出来る限り良い状態にする。(まったく反って無い状態)
  • スケールを当てた時に隙間が無くなるまで、擦り合せ板を用いてサンドペーパー#150をかける。このとき、指板のRが崩れないように注意。平になったらサンドペーパー#240で表面を仕上げる。
  • フレットの溝につまったゴミをギター挽きのこできれいに取り出す。

フレット打ち

  • フレットを各フレットに合うように両端1mm位余分にとり喰切りで切る。図3
  • 切ったフレットの横方向の曲がりを修正する。
  • 指板のRより少しきつめのRにフレットを曲げ、溝にはめ込む。
  • カナヅチで図の順序で打ち込む。(フレット打ち治具を使用する場合は、フレットの両端をカナヅチで半分位打ち込んでから図の順序で打つ)図4、5
  • 全フレットを打ち終わったら、はみだしている部分を喰切りで切り落とす。図6
  • フレットの両端を平やすりで、45度位の角度に削って整える。図7
  • 仕上げは、フレットの摺り合わせを行い、フレットをピカピカにする。

オーバーバインディングの場合

  • 図8のように、フレットの両端の足をセルにぶつからないように、喰切りで切る。
  • 図9のように、フレットの両端を少し内側に曲げる。
  • あとは、フレット打ちと同様に仕上げる。

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