Kunitachi Philharmoniker Ensemble
クニタチ・フィルハーモニカー・アンサンブル
トップ奏者を集めて結成されたのが、「クニタチ・フィルハーモニカー・アンサンブル」です。「豊富な経験に基づいた深い落ち着いた音楽作り」がモットーと伺っていますが、メンバーのお人柄と音楽への愛情から生まれる、人間味あふれるあたたかな演奏が、なによりの持ち味だと思われます。国立音楽大学の誇りである先生方とモーツァルトを中心としたコンサートを持てることを、たいへん嬉しく思っております。 (国立音楽大学教授 礒山
雅)
立川 和男(フルート)
東京芸術大学音楽学部卒業、同大学院修士課程修了。1979年日本フィルハーモニー交響楽団に入団し、現在首席フルート奏者を務める。これまでにフルートを宮本明恭、小泉剛、吉田雅夫、マルセル・モイーズの各氏に師事。国立音楽大学講師および都立芸術高校、NHK文化センター講師。
杉浦 直基(オーボエ)
静岡県出身。小畑喜昭、似鳥健彦の両氏に師事した後、国立音楽大学入学。丸山盛三氏に師事。在学中にヘルムート・ヴィンシャーマン、ギュンター・パッシン、ハンスイェルク・シェレンベルガーの各氏の指導を受ける。4年在学中に東京交響楽団に入団、1984年同大学卒業。88年より東京交響楽団首席奏者となる。94年には渡独、ローター・コッホ氏に師事した。国立音楽大学講師、東京ミュージック&メディアアーツ尚美ディプロマ科講師。
武田 忠善(クラリネット)
国立音楽大学出身、稲垣征夫、浜中浩一、大橋幸夫の各氏に師事。フランス国立ルーアン音楽院に留学しジャック・ランスロに師事。同音楽院にて1等賞を得て卒業。1977年ベラン音楽コンクール第一位、78年には第47回日本音楽コンクール第一位、第35回ジュネーブ国際音楽コンクールで日本人初の入賞を果たし銅メダルを受賞するなど、その才能を大きく開花させた。その自由で魅力的な独自のスタイルは、我が国最高峰のソロ・クラリネット奏者として評価され、その地位を現在まで不動のものにしている。国立音楽大学教授。
霧生 吉秀(ファゴット)
東京生まれ。東京芸術大学音楽学部卒業、同大学院音楽研究科修了。1965年第34回日本音楽コンクール第一位。1966年フルブライト留学生として渡米、ジュリアード音楽院、ニューイングランド・コンサートヴァトリーに学ぶ。三田平八郎、ハロルド・ゴルシャー、シャーマン・ウォルト、レオナード・シャロウの各氏に師事。1968年NHK交響楽団に入団、32年間首席奏者を務め、2000年退団。1990年有馬賞受賞。東京音楽大学助教授、国立音楽大学講師。
井手 詩朗(ホルン)
国立音楽大学在学中に東京佼成ウインドオーケストラに入団。1985年同大学卒業。85年第2回日本管打楽器コンクール第3位。88年新日本フィルハーモニー交響楽団に移籍。同年第5回日本管打楽器コンクール第2位。これまでにホルンを市川雅敏、大阪泰久、千葉馨、H・スィーナンの各氏に師事。現在新日本フィルハーモニー交響楽団首席ホルン奏者。東京ミュージック&メディアアーツ尚美講師。
小埜寺 美樹(ピアノ)
国立音楽大学ピアノ科を卒業後、二期会、文化庁オペラ研修所などでコレペティトゥアとして研鑽を積む。99年文化庁在外派遣研修員としてイタリアに留学。第6回奏楽堂日本歌曲コンクール優秀共演者賞。第二会Foggia国際ピアノコンクール第三位ほか、数々のコンクールで入賞。ソロのほか、室内楽、オーケストラ器楽奏者、国立音楽大学大学院オペラ科ピアニストとしても活躍。現在二期会オペラスタジオ、日本オペラ振興会育成部にてピアニストを、新国立劇場にて研修科講師を務める。